日本在住日系ブラジル人+元OUT OF TOUCHという、なんかもう凄い!なメンバー編成による名古屋バンドのデビュー7inch(1)。ポルトガル語ヴォーカル、轟く爆裂ドラム、メタリックなリフ、確実に日本ではない“南米”の勢いがゴロゴロと転がる傑作。情念渦巻くテキサス・ハードコアの3rd(2)。来日の際に名門OUR HOUSEでも録音、故チェルシー氏を含むジャパン・オールスターズの客演もまぶしい、ある意味荘厳な響きすら感じる逸品。パンチラインとエグい音圧、2008年ベスト・オブ・ベスト(3)。そんな夏でした。(星)
(2)はGUAPOやMIASMAでおなじみDavid SmithとDaniel O'Sullivan、MOTHLITEのAntti Uusimakiによるユニットの2作目(たぶん)。この周辺ならではのトラッド風味と、立体的なサウンドメイク。幽玄さが部屋に充満する逸品。(3)はポリッシュ・メタル・クラストFILTH OF MANKINDのメンバーが渡米、DISRUPT〜GRIEFのメンバーと共に始めた新バンド。キーボード有でコールドな印象のアックスグラインディング・クラスト・アタック! 密かにこういうのを待っていた人は多いはず。デモながら7曲入りのフル・サイズ。早くもアルバムが楽しみ。(1)は言わずもがな。(久)
シンバルズの解散ライヴから気づけば4年。ひたすら待ち続けた沖井氏のアルバムは素晴らしかった! 視界がパーッと広がる感じの疾走感あふれる大人のロック、そしてあのベース・ライン。もう完全にノックアウトです。打たれっぱなしです。ミックス違いのシングル2種ももちろんマスト。本当に待っていた甲斐がありました。一生ついていきます! エレクトロ+ギターポップで踊れるロック、でも同系統のバンドとは何かが違う(2)。それは描く世界と音が見事にリンクしてるからだと思ったり。そういえば、最近ライヴに行けてないや……ライヴ、観たいなあ。(3)はある意味ギターポップ的というか、ギター・サウンドで歌うところが素敵です。いつかあの歌声でシューゲイザーに挑んでもらえたらなあ。(千)
(1)はデビュー以降、動向を追い続けてきたSUPER BUTTER DOGのキャリア初にして最後のベスト……もとい“ベター”アルバム。解散ツアーのパンフレットを編集できたのも忘れられない思い出になりました。(2)は“待ってました!”と心の中で快哉を上げたミックスCD第2弾。素晴らしすぎるミックス・センスに男泣き。第1弾では、ふさぎこんでいたジャケットの少年が、むっくりと起き出しているのにも注目。何かが起りそうな気配……。ジェシー・ハリス&リチャード・ジュリアンのプロデュースによる(3)もよく聴きました。ウディ・アレンの映画に出てくるような、ニューヨークの街並みが頭に浮かんでくるとともに、いつも美味しい珈琲を飲みたくなります。(望)
(1)はファクトリー期の5作がコレクターズ・エディションで復刻。オリジナルよりもボーナス・ディスクの方が内容が良い(『ブラザーフッド』とか)と感じるのはNOらしい。(2)は、なぜか同時期に出た8ビット・グループのカヴァー集。黒めの洋楽(SEXY〜)、フォーク&ニューミュージック(YMCK)の違いはあれど、2作とも面白い仕上がり。(3)は、とにかく待望のDVD化だったのでセレクト。そのほか、miaouとウリ・ジョン・ロートの新作、伊武雅刀のベスト、コンピ『赤塚不二夫トリビュート〜四十一才の春だから〜』、そしてアニメ『RD 潜脳調査室』なども◎。(徳)
本サイトで連載『時雨月夜ニ君想フ』もやっている川江美奈子の(1)は、一青窈、平原綾香、今井美樹、中島美嘉、郷ひろみらに提供した楽曲をピアノの弾き語りで演奏されたセルフ・カヴァー・アルバム。アレンジがシンプルな分、今まで以上に歌に込められた気持ちが前面に出ていて聴きごたえのある作品です。またコトリンゴの(2)は、逆にサウンドも含めて彼女独特の異次元的な世界観を楽しめる作品。これまた素晴らしい才能を垣間見えるものでした。両者とも、“ピアノ”繋がりです。(3)は、トータル的に見ても完成度が高いアルバムでした。他にもたくさんいい作品があったんですが、今回はこの3枚をオススメします。(清水)
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