[CDJ新製品試聴室 Listening Room]CDジャケット3枚分の超小型コンポが奏でる高密度なサウンド――Olasonic NANO-UA1 / NANO-CD1

2013/07/10掲載
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CDジャケット3枚分の超小型コンポが奏でる高密度なサウンド
Olasonic NANO-UA1 / NANO-CD1
NANO-UA1
73,500円

■出力: 13W + 13W(8Ω), 26W + 26W(4Ω) ■オーディオ入力: USB, 光 / 同軸デジタル, LINE(アナログ / 3.5mmステレオミニ) ■内蔵DAC: 96kHz / 24bit(USB), 192kHz / 24bit(光 / 同軸) ■外形寸法: 149W x 33H x 3175Dmm ■重量: 890g

NANO-CD1
63,000円

■対応メディア: CD, CD-R, CDRW ■デジタル出力: 光 / 同軸デジタル

※お問い合わせ: 完実電気(株) www.olasonic.jp
コンパクトボディに多機能を搭載した「ナノコンポ」
 オラソニック(Olasonic)は、プリント基板やソフトウェアを開発する東和電子が2010年に興したブランドだ。その初号機、TW-S7は卵形のコンパクトなアクティブスピーカーで、しかもパソコンのUSBポートとダイレクトにつながるというアドバンテージから好評を博した。そのデビューは、PCオーディオというスタイルを身近にしたといってよいだろう。そんなオラソニックから「ナノコンポ」というシリーズが登場した。第一弾はプリメインアンプのNANO-UA1で、USBや同軸、光といったデジタル入力端子も備える。つまりD / Aコンバーター内蔵のアンプなのだ。しかも、CDジャケットを3 枚重ねたほどのコンパクトな体積。これらはTW-S7とも通じる設計思想である。入力された信号は一旦、192kHz / 24bitにアップサンプリングされた後、アナログ変換し増幅される。
 NANO-CD1は「ナノコンポ」の最新モデルで、CDの信号をデジタルのまま出力するCDトランスポートである。アナログ出力はないから、NANO-UA1のようなデジタル入力端子のあるアンプと組み合わせる必要がある。さて、本機の大きな特長の一つは、アップサンプリングができること。CDの規格である44.1kHzを、88.2kHz、さらに96kHzに変換することができるのだ。こうした変換機能は、モデルによっては、音像が甘くなったり、輪郭が強調されすぎたりすることがある。必ずしもサンプリング周波数を持ち上げればよいというわけではないのだ。しかし、後述するが、本機ではその設計や調整が巧みなせいか、それぞれの周波数で異なるテイストを味わうことができた。
エラックのブックシェルフ型スピーカーBS192を組み合わせた「ナノコンポ」。CDジャケットと比べてもそのコンパクトさが分かる。
楽曲の全体の面白さが浮き彫りになってくる
 では、これらとスピーカー、エラックのBS192と組み合わせてみた。BS192は同社の代名詞でもあるJETトゥイーターの最新ヴァージョン「JET V Ex」を搭載した話題のモデルだ。これで今、僕が注目している日本人アーティストの作品をハイレゾやCDで聴いてみたい。まず、リファレンスとして必ず試聴する伊藤ゴロー『GLASHAUS』のハイレゾ版(96kHz / 24bit)は、ギターの高域にほどよい輝きがあり、きめも細かい。低域はゆったりと広がるようだ。では、CDを再生してみる。ブラジル音楽をベースにしてオリジナルな音楽世界を展開するSaigenji『ワン ボイス、ワン ギター』は、ブレスの生々しさが印象的だった。リアリティが高いといってもよいだろう。88.2kHz、96kHzとアップサンプリングすればするほど、ギターの低域に深みが加わり出す。ジャズ作曲家、挾間美帆『ジャーニー・トゥ・ジャーニー』においては、サックスやストリングス、ベースといった楽器たちが、濁ることなく描き分けられているのがわかる。音のレイヤーが見えるようだ。そのおかげで楽曲自体の面白さが浮き彫りになってくる。
 こんなふうに小さいながらも、耳をしっかりと満足させてくれるシリーズ。さらにD / Aコンバーターが夏頃に登場するというアナウンスがなされている。この2モデルのクオリティを考えると、そちらも楽しみで仕方がない。
試聴・文 / 中林直樹
撮影 / 山本耕司(Studio K's)
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