時は来た! サイプレス上野とロベルト吉野が提示する最高のヒップホップ・エンタテインメント!

サイプレス上野とロベルト吉野   2009/01/15掲載
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時は来た! サイプレス上野とロベルト吉野が提示する最高のヒップホップ・エンタテインメント!
 2007年に発表した1stアルバム『ドリーム』が完全自主制作ながら異例のヒットを記録した横浜在住のヒップホップ二人組、サイプレス上野とロベルト吉野。1本のマイクと2台のターンテーブルをフルに駆使して、観るものをガッチリとロックする最高のヒップホップ・エンタテインメントを送り届けてきた彼らが遂に2ndアルバム『WONDER WHEEL』を発表する。しかも今回はクレイジーケンバンドをリリースしている〈almond eyes〉レーベルから堂々のメジャー流通! 時は来た! ヒップホップ・シーンのみならず、あらゆるジャンルの壁をゴー・フォー・ブロークする二人の快進撃がいよいよ本格的にスタートする。


 ヒップホップ・シーンはもちろんのこと、ハ−ドコア勢、YOUR SONG IS GOOD、さらにはDATE COURSE PENTAGON ROYAL GARDENと、さまざまなバンドと対バンし、ホーム/アウェイ関係なく、インパクト大のサウンドとパフォーマンスでお客さんをロックしていくサイプレス上野とロベルト吉野(以下、サ上とロ吉)。彼らが1stアルバム『ドリーム』から約2年ぶりのニュー・アルバム『WONDER WHEEL』(彼らの地元、横浜ドリームランドにあった観覧車の名前)を遂にドロップ! 新作は、彼ららしいヤンチャ感もありつつ、大人の階段をちょいと登った感が詰まった作品だ。
 「ゴッタ煮感はそのままに、アイツら2年間ちゃんとやってたんだなっていうのは見せたかったんです。成長感とボンクラ・マインドは同時進行でいきたいんで(笑)」(サ上)
 「前作よりさらに濃厚なものにしたかったんです。今も酒はガンガン飲むけど、前より泥酔して電車を乗り越す率も減ったし、遊ぶ時間もちょっと減らして。その分しっかりDJできたりするんですよ。僕の場合は、それが今回の成長感に繋がったかなと(笑)」(ロ吉)






 メロウなトラックに、生きてく上で辛いこともあればいいこともあるというリリックが乗る「WONDER WHEEL」、DJ WATARAIのメロウ・ディスコなトラックにヒップホップへの感謝を先輩ラッパーRYUZOとともにキックする「START LINE feat.RYUZO」、声ネタを使ったブッタ切りコラージュ炸裂の「契り外伝 pt.II」、竹内朋康(マボロシ、ex.SUPER BUTTER DOG)をフィーチャーした、今のエレクトロではなく元祖エレクトロ的なトラックが光る「IT'S MY TURN feat.竹内朋康」、SLY MONGOOSEのムチャカッコいいグルーヴィな4つ打ちトラックで 「キラキラした4つ打ちラップ組へのアンチテーゼというか、そいつらに暗黒を見せてやろうと」 (サ上) リリックを書いた「FEEL LIKE DANCE feat. SLY MONGOOSE」、BACHLOGICの手掛けるロック・テイスト爆発のトラックで、 RHYMESTER宇多丸とともに自分の部屋の話をシャウトする 「MASTERS オブ お家芸feat.宇多丸(RHYMESTER)」、スウィート・ソウルなトラックと東スポへの愛や自らのズルズルなライフ・スタイルを綴ったリリックのギャップが素晴らしい「ボンクラの唄 p.k.a 僕たちの唄(東スポ LUV)」、毒蝮三太夫のごとく母親をクソババアと呼び 「昨今の母親讃歌ブームに一石を投じたかった」 (サ上) という「Dear MaMa」、これまでの自分たちストーリーを歌うバック・イン・ザ・デイもの「NEXT EPISODE」などなど、実にバラエティに富んだ楽曲が並んでいる。
 「『ドリーム』を出してから、いろんなとこに呼ばれて経験したことが、ここにぶち込めたかなって。リリックは、こんなヤツらでも言うときは言うぜって感じを前より出せたと思うし。裏テーマは、いいトラックやゲストの無駄使いというか(笑)。カッコいいこと書けば普通にいい曲になるんだろうけど、そんなことしても寒いだけだし。参加してくれたみんなは、そこが分かってくれてる人ばかりなんで。バカなテーマを、お互い本気だけど肩の力を抜いてラップしてくれて。あと、最近のヒップホップって、ゴッタ煮感というかコラージュ感というか、そういう文化がまったく伝わってない。これだけパソコンでなんでもできるなら、もっと面白いことやった方がよくねえ?っていうのを出したかったんです。あ、そういえば、昨日オレ鍋作ってたら母ちゃんに“あんた煮込むの好きね”って言われたな(笑)。音楽も食も、すべてにおいて煮込むのが好きなんだ、と今思った(笑)」(サ上)
 カッコよさとダメさ(褒め言葉です)の絶妙なラインで、笑いと衝撃と感動を与えるサ上とロ吉。『WONDER WHEEL』は、ある意味、ヒップホップが本来持っている魅力を全開にした一枚といっても過言じゃない。ハッキリ言って、これ最高のエンタテインメントですよ。サ上とロ吉は、これからもボンクラの星を目指して大暴れしてくれるに違いねーんです!


取材・文/INAZZMA★K(土屋恵介)(2008年12月)
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