生身の演奏にこだわり抜いたロック・スピリット! detroit7がニュー・アルバム『BLACK & WHITE』をリリース!

detroit7   2009/06/05掲載
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 菜花知美(vo、g)、古田島伸明(b)、山口美代子(ds)、奇跡の組み合わせともいうべき強力なメンバーによって、今や世界水準のサウンドへと到達したオルタナティヴ・ロック・バンド、detroit7。満を持してのフル・アルバム『BLACK & WHITE』がついにリリース。圧倒的にダイナミックなグルーヴと、ダンサブルな衝動がひた走る、生身の演奏にこだわり抜いた今作について話を訊いた。



 約2年半ぶりに放ったフル・アルバム『BLACK & WHITE』で、detroit7が再び豪快なロックンロールの魅力を叩き付けている。まずは制作面での基本データを振り返っておくと、スタジオ入りしたのは昨年10月。沖縄で合宿レコーディングが敢行された。
 「東京でレコーディングすると、毎日、おうちに帰って、リセットしてまた次の日にスタジオに来るといった作業になりますよね。でも、今回はギュッと濃密に、バッと録ってしまいたいなって」 (山口)


 約2週間の短期集中型録音。実際に音を耳にすればわかるはずだが、メンタル面での安定と高く維持されたままのテンションが、如実に作品へと反映されている。さらに注目すべきは、数多くの著名アーティストを手掛けてきたスタン片山をエンジニアに起用した点。昨年のアメリカ・ツアーの際、L.A.公演に訪れていた彼が、自らdetroit7の音を録りたいと申し出てきたというから興味深い。
 「演奏が始まるときに言う言葉がね、“ロックして!”っていう(笑)」 (菜花)
 「大きい感覚で言ってくれるんですよ。スタンさんの中では細かい考えもあると思うんだけど、そういうものはこっちには見せない。多分、うちらのライヴを観て、そういうやり方にしてくれたんですけどね」 (山口)
 「でも、自分たちのやり方を重視してくれるんですよ。ライヴ感を大事にしたりね」 (古田島)


 2008年1月発表のミニ・アルバム『Third Star From The Earth』にも言えるが、新作の全体像については確固たるイメージがあった。
 「もちろん、スピードだけで押し切る曲もカッコいいんだけど、前作『GREAT Romantic』(2006年)に大きな1曲があって……「This Love Sucks」なんですけど、今、うちらでは“ガレージ・ディスコ”って言ってるんですね。そのときは何となく“このギターで踊らせたい!”みたいな思いだったんだけど、その曲ができてからずっとブームが続いてるんですよ。その流れが決定版として、今回のアルバムに出るんじゃないかとは思ってました」 (山口)


 メンバー個々のルーツを改めて認識し、自分たちらしさも失わずに新たな領域へ。その意欲的な挑戦の結果が本作というわけだ。
 「自分の好きな音楽にもいろいろありますけど、detroit7がやっている音楽と共通している部分はすごくあるんですよ。そう考えると、自分の中でも“やっとこっちのほうもできるようになってきたのかな”と嬉しくもなりますしね」 (古田島)


 本作を特徴づける古田島の躍動的なプレイについて、女性陣は「色っぽくなった(笑)」 (菜花)、「色気を出してきたよね(笑)」 (山口)とからかうが、アグレッシヴなギターやグルーヴィなリズムを組み合わせる根本は変わらない。それでいてポップさもある。ゆえにタイトルに冠された“BLACK & WHITE”なる言葉に込めた思いも深遠だ。
 「よく、“菜花にとって、ロックンロールって何ですか?”と訊かれることがあって、それから考えるようになったんだけど、ロックンロールっていうのは人だなと。相反するものを共存させて持っている、それを一瞬にして表せる人がロックンロールだと思ったんですよ。狂気の中に優しさがあったり、汚いのにキレイだったり、温かいのに冷たいとか。『BLACK & WHITE』の歌詞の中にもハイだったりロウだったり、愛と憎しみだったり……そういうものが入ってる」 (菜花)


 ビデオ・クリップが制作された「COLD HEAT」は、本作を最も象徴するマテリアルの一つと言える。また、さまざまなアーティストに演奏されてきた「LOUIE LOUIE」を採り上げたセンスもdetroit7らしい。
 「世界中でカヴァーされてるじゃないですか。それに対するリスペクトと、これがロックンロール、うちらもそこに仲間入りさせてよっていうことですね。それこそイコール、“BLACK & WHITE”という意味でもあって……わかる?」 (山口)


 今春、彼女らは北米および欧州ツアーを行った。その様子はオフィシャル・サイトのダイアリーに詳しいが、以前からライヴに定評のあったdetroit7にとっても、大きな収穫があったという。6月23日の仙台マカナを皮切りにスタートする国内転戦では、さらなる充実したパフォーマンスが期待できそうだ。
 「タフになりましたね。特にヨーロッパ。狭いバーだろうが、モニターがなかろうが、PAさんがいないところであろうが、どんな状況でも楽しめるようになりました。そんなうちらが、頭からエネルギー全開で日本中を突き刺していく(笑)」 (菜花)
 「刺すんだ?(笑) 今まで以上に3人ともライヴが好きになってると思うんですね。そんな思いを日本でもみんなと共有できたらいいなって」 (山口)
 「日本もワールド・ツアーの一環になってるので、アメリカ、ヨーロッパを廻ってきた勢いをそのままぶつけたいですね」 (古田島)



取材・文/土屋京輔(2009年5月)



〈Black & White Japan Tour〉
●6/23(tue)
●仙台 MACANA
●OPEN/START: 18:00/18:30
●w/ アストロボーイズ, Lotus
●TICKET: adv.\2,500 (D別) / door.\3,000 (D別)
チケットぴあ(P:321-374), ローソンチケット(L:22696)
INFO. MACANA 022-262-5454

●6/24(wed)
●盛岡 Club Change
●OPEN/START: 18:00/18:30
●w/ madacap death panda, Escape From the Taste, 曖昧の徘徊
●TICKET: adv.\2,500 (D別) / door.\3,000 (D別)
INFO. Club Change 019-652-7182

●6/26(fri)
●札幌 COLONY (ワンマン)
●OPEN/START: 18:30/19:00
●TICKET: adv.\2,500 (D別) / door.\3,000 (D別)
チケットぴあ(P:320-288), ローソンチケット(L:17321)
INFO. WESS 011-614-9999

●6/28(sun)
●青森 Quarter
●OPEN/START: 18:00/18:30
●w/ order66, THE LINGERIES, SOUND CRUES
●TICKET: adv.\2,500 (D別) / door.\3,000 (D別)
INFO. Quarter 017-777-3337

●7/4(sat)
●名古屋 CLUB UP SET
●OPEN/START: 18:00/18:30
●w/ BUGY CRAXONE, FoZZtone
●TICKET: adv.\2,500 (D別) / door.\3,000 (D別)
チケットぴあ(P:320-700), ローソンチケット(L:45182)
INFO. CLUB UP SET 052-763-5439

●7/6(mon)
●岡山 PEPPER LAND
●OPEN/START: 18:30/19:00
●w/ BUGY CRAXONE, パッツンガール
TICKET: adv.\2,500 (D別) / door.\3,000 (D別)
INFO. PEPPER LAND 086-253-9758

●7/7(tue)
●広島 Namiki Junction
●OPEN/START: 18:00/18:30
●w/ BUGY CRAXONE, tetrabranch, zippy ZIPPER
●TICKET: adv.\2,500 (D別) / door.\3,000 (D別)
チケットぴあ(P:322-066), ローソンチケット(L:63975)
INFO. Namiki Junction 082-249-7363

●7/8(wed)
●福岡 DRUM SON
●OPEN/START: 18:00/18:30
●w/ BUGY CRAXONE, and more
●TICKET: adv.\2,500 (D別) / door.\3,000 (D別)
チケットぴあ(P:597-360), ローソンチケット(L:82240)
INFO. DRUM SON 092-737-5777

●7/10(fri)
●大阪 LIVE SQUARE 2nd LINE (ワンマン)
●OPEN/START: 18:30/19:00
●TICKET: adv.\2,500 (D別) / door.\3,000 (D別)
チケットぴあ(P:321-724), ローソンチケット(L:58790), イープラス eplus.jp
INFO. LIVE SQUARE 2nd LINE 06-6453-1985

●7/18(sat)
●代官山 UNIT (ワンマン)
●OPEN/START: 18:00/19:00
●TICKET: adv.\3,000 (D別) / door.\3,500 (D別)
チケットぴあ(P:319-949), ローソンチケット(L:75631), イープラス eplus.jp
INFO. ホットスタッフプロモーション 03-5720-9999
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