2010年を撃ち抜くDOESの4thアルバム『MODERN AGE』が完成!

DOES   2010/12/07掲載
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2010年を撃ち抜くDOESの4thアルバム『MODERN AGE』が完成!
 DOESの4thアルバム『MODERN AGE』は、間違いなく2010年をトドメに撃ち抜く傑作だ。今年はシングル「バクチ・ダンサー」で、より多くの人に存在を知らしめた彼ら。今作は、早くもその先へと進んでいる。3ピースに留まらぬ音色を欲している楽曲には、的確に鮮やかな音色を加え、1曲1曲が粒立った、眩しいアルバムに仕上げたのだ。骨の太さと、ソングライティングの才能が、どちらも証明されている。中心人物である氏原ワタル(vo、g)に話を訊いた。


――非常に素晴らしいアルバムですね!
氏原ワタル(以下、氏原)(以下、同)「ありがとうございます。わかっていただけて、嬉しいです」
――タイトルも印象的ですけど、これは事前からのテーマだったんですか?
「基本的に後からなんですよね。シングルを出して、売れましたね、じゃあアルバムはこういう感じでってやるのはウンコだと思ってるから、アルバムで、トータルで、しかもいい曲で、ある程度セールスがあるとか、そういうバランスだとクールだなって」
――事前にアルバム全体は、どんなものにしようっていうイメージだったんですか?
「去年の3枚目までは、3人でできる最小限の音で、どんだけやれるのかっていうことを考えていて。元々そういうバンドじゃなかったんだけど、バンド自体を鍛える必要があったんですよね。それから次に行きたかったんで。だからホントいい区切りでベスト盤も出したし。去年はドラムの(森田)ケーサクが一回抜けて戻ってきたりとかもあって、バンドの状態が最悪で、こんな暗闇は2度と見たくない、だから乗り越えて前に進んでいくんだ、じゃあ何をするかというところで、今まで作ってた骨のある感じに肉付けしていこうと。昔、そういうことはよくやってたんだけど、前のエッセンスと最近のエッセンスとどっちも入れた感じで作りました。あと、制限はなるべくせず、自由に、ロック・バンドの必要最小限のいろんな楽器を入れる感じで、高さと奥行きのあるものを作ったんですね」




――ずっと3ピースでアレンジしてきたバンドが、新たな音を入れると、取ってつけて見えることも多いけど、今作にはそういうヤラしさがないですよね。
「そうですね。例えばロック・バンドで、サビの裏に弦を入れて、広がりを出して感動的に仕上げるとか、まぁよくやる手法ですけど、僕はそれをダサいと思ってるんで。俺の声とか、詞の内容、メロディには、“感動的ですよ”みたいなものは合わないんですよね。映画とかも、お涙ちょうだい系は嫌いだし、それよりもジム・ジャームッシュだったり、ヴィム・ヴェンダースとか、スタイリッシュな雰囲気が好きだから。だからキーボードにしても、すごく古いのを使ったし。原点で決まると思うんですよね。こういうふうにバンドで作りました、何か足りないから後ろで何か弾きましょうっていう安直な考えじゃないので、逆にここは薄くしましょうとか、最初から決めてたんです」
――遡ると、今作の前に、『銀魂』(『劇場版 銀魂 新訳紅桜篇』)の主題歌として書き下ろされたシングル「バクチ・ダンサー」が幅広く受け入れられたじゃないですか。その状況はどう思いました?
「いやぁ、してやったりな感じでしたね。アニメのタイアップを入れれば、そりゃ売れますよ。売れるけど、僕は人と仕事をするタイプなんで、『銀魂』のスタッフも最高だし、監督さんに、今のDOESのやりたいことやって下さいって言われて、それでありがたく好きなようにやらせてもらって」
――こういう扇情的に煽ってくれるロック・バンドが浮上してきた喜びがありましたね。
「ねえ。しかもマスでやってくれてるっていう。多分、俺がバンドとかやってないただのロック・ファンでも嬉しいと思うし、うちらはそういうことならできるかなっていう」
――アルバムの歌詞やメロディにも、聴き手を引っ張ってくれるようなものが多いですね。
「この1年で、前向きとかポジティヴとかそういう簡単なことが大切だと思ったし、僕らのことを気に入ってくれるファンにはそうあってほしい、勇気づけたいっていうのかな、暗闇見るのも別にいいけど、絶対に這い上がってこいよっていう、そういうことを言ってくれる大人がいなかったしね、俺には。だから俺は言いたいと思ったし。それをただ安直に伝えると、チープになっちゃうし、俺だったらもっとスタイリッシュに、クールにやってほしいって思うから、自分もそうやりたくかったんです。だからこういう楽曲ができたのかな。アウトプットはポップでありたかったんですよね。わかりやすい言葉がクールな音の上に乗ってるっていう」
――ポップさと同時に、幅広い音楽性が発揮されてますよね。
「そうですね。ひとつに集約し過ぎると、周りが見えなくなっちゃうから、もうちょっと包括的に捉えるようにしてるんですよね。あと、やっぱ好きなものを、いろんな形で詰め込みたい性格なんで、パンクも好きだし、クラブっぽい感じも好きで、歌謡も好きだし、ジャズも好きだし、ヒップホップも好きだし、いろんなものを入れたくなる。で、最終的に残るのは自分っていう。それがひとつの表現の形になってるのかなって自分では思ってますね」
――今までのアルバムよりも予想がつかないですけど、ライヴはどうなりそうですか?
「来年からは一人サポート・ギターを入れようと思ってて。楽しみです。どうなることやらわかんないですけど」
――無理に意固地になるんじゃなく、広がったものは合ったサイズに変えるというか。
「そういう感じですね」
――一切妥協がないですね。
「うん、今回妥協はないですね。余韻は残したけど、妥協はしてないですね」
取材・文/高橋美穂(2010年11月)
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