ラグジュアリーかつアーバンなサウンドで注目を集める大阪発のガールズ・グループEspecia

Especia   2013/05/28掲載
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 80'sのブラック・コンテンポラリーやAORを標榜するラグジュアリーなナンバーの数々を歌う大阪のグループ、Especiaわたせせいぞう『ハートカクテル』をそのまま音楽にしたような、キラキラした都会的な世界観で、アイドル・ファンを中心にかねてより注目を集めていた彼女たちが、このたびついに全国流通盤をリリース。『AMARGA-Tarde-』『AMARGA-Noche-』は、それぞれ収録曲が若干異なるだけだが、一枚を通して聴くとその印象が大きく変わるという凝った仕様のEPとなった。Especiaとは一体どんな女の子たちなのか。今回はそのキャラクターに焦点を当ててインタビューを行なった。
――遂に流通盤が出るので、このタイミングでみなさんの人となりがわかるといいんじゃないかと思っています。全員に一人ずつ紹介してもらうというのはどうでしょう?
脇田もなり(以下、脇田) 「面白そう!」
――ではリーダーの冨永さんからいきましょうか。
冨永悠香(以下、冨永) 「みんな、変なこと言ったらあかんねんで」
――冨永さんは新人発掘プロジェクトの『ソクデビ』に受かって、一年間のボイトレした後に、グループのオーディションをしようということになったんですね。冨永さんがいなかったらEspeciaはできてなかった。
三ノ宮ちか(以下、三ノ宮) 「はい。私は前からつばさにいたので、元々知ってました。第一印象は、かわいい。でも関わってからの方が濃いな」
森絵莉加(以下、森) 「顔合わせで初めて会った時は、隣に座ってたんですけど、ホンマに何も話さなくて。目も合わしてくれないんですよ」
冨永 「人見知りやったんやな」
冨永悠香
――冨永さんは最初、誰に対してもそういう感じ?
三ノ宮 「はい、だからこそ後からグイグイくる。泣き虫やし、変なとこでテンション上がるし」
 「パンケーキ見つけた時なんかうるさいですよ! よくマネするんですけど、自分でマネしててもうるさいなって思うくらい(笑)」
――杉本さんが何か言いたそうですね。
杉本暁音(以下、杉本) 「いえ、別に」
 「“別に”て(笑)」
杉本 「いや、最初会った時は綺麗なお姉さんやと思って。私の方が年上やったんですけど。オーディションの時に、清水さん(マネージャー)の横にいてて。この人が冨永悠香さんかって思いました。見た目はお姉さんな感じやけど、中身は……なんやろ」
冨永 「私のこと“この人”呼ばわりするんですよ! Twitterに載せる自撮りがあるじゃないですか。“たまにはこの人も載せとこか”みたいな感じで暁音と悠香の2ショットが載ってて(笑)。まわりから“仲悪いん!?”とか言われました」
杉本 「たしかに写真あんまり載せてないな」
――理由はあるの?
杉本 「この人、勝手に人のもの飲んだりするんです」
一同 「出たー“この人”!」
 「暁音は“隠れボス”なんですよ。それは後で明かされます」
杉本 「飲んだ後、必死に謝ってくれるんですけどね」
三ノ宮 「その時の悠香の困った顔が何とも言えないです。結構すぐテンパるんですけど、その時の顔が面白い」
 「今でもタレ目なのに、もっと垂れる」
三ノ宮 「落ちるんちゃうかなってくらい」
 「面白いから困らせたくなるな」
――リーダーとしてはどう?
三瀬ちひろ(以下、三瀬) 「最高です」
脇田 「リーダーって普通、ビシッと決める感じじゃないですか。でも悠香ちゃんは逆にみんなの意見を聞いて、誰か一人が傷つかないように考えてくれてるというか」
三ノ宮 「この子はこういう感じで言った方がいいって分析してくれるタイプ」
三瀬 「頭いいからな」
脇田 「そこは認める」
三瀬 「でもドジなところもあります。絶対忘れ物するやん」
冨永 「衣装忘れたことあるよな。一回スカートなしでライヴやったんですよ。前の衣装がワンピースで、スカートを上から履いてたんですけど、それを忘れて、もうちょんちょんな感じでやって。泣きたかった!」
三ノ宮 「しっかりしてるけどドジ。そんな感じやな」
脇田 「最初に歌声を聴いた時、高音がやばかったです。練習で西野カナさんの〈Best Friend〉を歌ったんですけど、一人だけズバ抜けてて。悠香ちゃんみたいに歌えるようになりたいと思って、ずっと頑張ってました。音程も一番しっかりしてる」
 「はるかっちょの声が主線でそこに合わせてます。引っ張ってくれてますね」
冨永 「うん、なんか奢ったろ(笑)」
杉本暁音
――次は杉本暁音さん。隠れボスって話がありましたが。
 「リーダーがボスって思われがちなんですが、一番のボスは暁音」
冨永 「見た目はふわふわしてて、めっちゃかわいいじゃないですか」
脇田 「あんまり喋らんしな」
冨永 「それが裏ではバシバシ言うよっていう」
三ノ宮 「言うたら、ドMに見えそうでドS」
冨永 「そういうことです。塩対応ハンパない」
――塩対応(笑)。
三ノ宮 「誰かが弄られたて笑われてるとめっちゃ嬉しそうな顔してるし(笑)」
冨永 「お城に住みたいとか言ったり、四葉のクローバー見つけてはしゃいだりとか、やってることはかわいいんやけど、心は冷めてる」
三瀬 「でも、ちぃには優しいで」
脇田 「うちら、色々忘れ物するんですけど、暁音に借りようとすると、自分で持ってきてってよく言われます」
杉本 「毎回なんでもかんでも貸してって言ってくるから」
三瀬 「貸すと返さへんしな」
三ノ宮 「でも、ちかは暁音と仲良いと思ってんで?」
杉本 「(無言)」
三ノ宮 「ほら、こういう対応」
――なるほど(笑)。
 「絵莉加にも優しいよな」
冨永 「多分、悠香ともなが嫌われてます。うちら大好きなのに」
杉本 「嫌ってない」
――写真はなんで一緒に撮らないの?
杉本 「写真は自分がかわいく写れないから」
冨永 「チェックが厳しい!」
三ノ宮 「一緒に撮って、“これ載せていい?”って言ったら大概ダメなんです」
冨永 「みんなでプリクラ撮っても、載せないで!ってパターンばっかり」
 「初めて6人全員で撮った時も、5人は撮ろ撮ろってなってるのに、一人だけ“撮らへん”って(笑)」
冨永 「結局写ってくれたけど、受け取らなかったんですよ」
三ノ宮 「しっかり顔キメてたけどね(笑)」
冨永 「自撮りがめっちゃ長いよな」
――満足行くまで撮り続けるんだ。
冨永 「どれがいいか聞かれるんですけど、三枚とも同じ顔なんです(笑)」
三ノ宮 「私もよく聞かれる(笑)。部屋の隅でいっぱい撮ってるよな。それをどうしてるのかが気になる」
杉本 「消してる」
 「でも暁音は、先生がコレしてっていうことを忠実に完コピするのがすごい」
三ノ宮 「フリどっちやったっけ?ってわからなくなった時は、暁音に聞いたら大概教えてくれる」
脇田 「いつも自撮りしてる部屋の隅っこに行って、ムービー見ながら一人で練習して。うちらが間違ってたら教えてくれます」
冨永 「完璧主義者。自分をもうちょっと褒めてあげてもいいと思う」
脇田 「歌もできるまでずっと歌い続けてます」
 「“霧のビルディング”とかでも“きーー”“りーー”っていっこいっこ確認してます(笑)」
冨永 「ひとつひとつの発音までも気にしてて、めちゃ尊敬する。〈Twinkle Emotion〉とかファーストの曲じゃないですか。今でもライヴ前に自分のパートの確認してて。そこは見習わなあかんなと思います」
脇田 「みんな頑張ってるけど、一番やってると思う」
――でも二人は嫌われてるんでしょ。
冨永・脇田 「そうですね」
一同 「あはははは!」
冨永 「今日はこうやって褒めたから点数アップしたかも」
三瀬 「よかったやーん(笑)。もっと褒めとき!」
――次行きましょう。三瀬ちひろさんです。
冨永 「ちぃは見守ってくれる。Especiaのお母さん」
脇田 「いいか悪いんかわからないんですけど、若干落ち着き過ぎてる」
三ノ宮 「でもセトリの確認の時はいつも超焦ってる(笑)」
脇田 「浮き沈みがある」
三瀬ちひろ
 「猫とか子供とか、自分の好きなものにはすごい上がって、興味のないもにはガーンって(笑)」
冨永 「でも悠香、ちぃに優しくされる気がする」
三瀬 「悠香は妹みたい」
脇田 「うちには塩対応なんやけど……」
 「絵莉加も」
三ノ宮 「二人はその辺にいるガキやもん」
一同 「あははは!」
 「絵莉加がわちゃわちゃしてると、“うるさい”しか言わないんですよ! 今日も何回も言われました」
三瀬 「声がデカいんですよ」
 「でもホンマに普通に喋ってる時でも言われる時多いで」
三瀬 「……声がデカい」
冨永 「また言われた(笑)」
杉本 「あと掃除とかめっちゃしてくれる」
三ノ宮 「スタジオで練習終わった時やってくれるよな」
三瀬 「貸してもらってる場所だから掃除しないと」
――まさしくお母さんだ。パフォーマンスではどう?
冨永 「リズム感がめっちゃよくて、ダンスの先生に褒められてる。ドラムやっててんな?」
三瀬 「ちょっとだけね」
三ノ宮 「ライヴ中めっちゃ笑顔。どの写真見ても」
杉本 「音楽に乗ってる時はホンマ楽しそう」
三ノ宮 「クールビューティー担当やけど、褒めるとかわいくなってキュートやんな」
冨永 「でもちょっと変なところあるんですよ。よくケータイを真面目に見てるんですけど、ある日、勇気を振り絞って覗いてみたら、『雑学王』をずっと見てて。“いちごミルクの色の着色料は虫だ”とか。めっちゃ衝撃だった」
三瀬 「違うやろ! めっちゃヒマでどうしようってなってただけで」
冨永 「でも『雑学王』見ようってなる?」
三瀬 「YouTubeのトップに出てくるやろ」
三ノ宮 「あと英語版のアニメとか見てる」
 「読めんのかい(笑)」
脇田 「でも結構英語強いよな」
杉本 「道も強くない?」
脇田 「私たちみんな道わからないので、ちぃについて行ってる。道案内すごいです」
森絵莉加
――雑学と英語と道に強いと(笑)。OKです、ありがとうございます。
脇田 「次は絵莉加やな」
冨永 「もー、見たまんま」
三ノ宮 「おっきい赤ちゃんです」
冨永 「清水さんにずっとクソガキって言われます」
三瀬 「クソガキかヤンキー」
杉本 「あとよく寝る」
冨永 「ホンマ自由奔放で動物みたい」
――最年少だから妹みたい?
三ノ宮 「というより弟?」
 「性別変わっちゃいます(笑)?」
冨永 「少年やんな。控室で私たちが着替えるから、清水さんがあっち向いてたんですよ。そしたら絵莉加が“清水さん!”とか言いながら、パンツのままそっち側に行って(笑)。マジで気にしてないよな」
 「荷物が清水さんの向いてる方にあったんですよ!」
冨永 「あとお風呂で真っ裸の時に、いきなり人魚の真似とかするんですよ! “見て見て、ぴちぴちぴち”とか言って(笑)」
三ノ宮 「お風呂のドア開けたら素っ裸でなんかやってて、私閉めましたもん」
 「何で見てくれへんの!って」
三ノ宮 「こっちはどうしたらいいかわからん。でも無視したら拗ねますしね」
冨永 「最近、みんなが絵莉加のネタを流し出したんですよ。悠香はゲラなんで、絵莉加のネタは常に笑ってますけど」
三ノ宮 「ウケるとさらにエスカレートするんで、早い段階で流すようになった(笑)」
 「絵莉加は人に笑ってもらうのが好きなんですよ。好きやからやってるのに(笑)、みんなが無視するから(笑)、もういい!ってなります」
三ノ宮 「今のもそうなんですけど、オチが出る前に自分で笑うから、みんなからしたらハテナになる」
冨永 「あと学校が体育科なんで体力がすごい」
 「あんまり勉強することがないんですよ」
――その言い草は(笑)。
冨永 「だからアホやけど運動神経がすごい」
三ノ宮 「読み間違いがすごい。雑誌見て、絵莉加が読めない漢字があるか試したんです。“燃焼”を指差したら“もえもえ”って」
――ひどい(笑)!
冨永 「あと“他店”」
三ノ宮 「そうそう。これはさすがに読めるやろと思って聞いたら、“てんぽ”って言い出して。“た”から始まるよって教えたら、“たぽ”って言ったんです! そっち残したか!って(笑)」
冨永 「ホンマ、Especiaのムードメーカーですね」
脇田 「せやな。みんながテンション下がってる時に“なんでみんなそんななってんの!”って言ってくれる」
冨永 「清水さんに怒られてる時も、絵莉加がちょげてたりするんですけど、“お前何ちょげとんねん”みたいにならない。許されるキャラなんですよ」
 「でも怒られてシーンとなるよりは、なあ。パーっとやった方が楽しいやん?」
――素晴らしいじゃないですか。
三ノ宮 「でも話がわかってない時もあると思うで」
冨永 「正味、絵莉加に話してもわからんと思われてる(笑)。真面目な話する時は、通じない前提で」
三ノ宮 「この二人(森、脇田)はな」
冨永 「でも一番びっくりしたのは、めっちゃ真剣な話してる時に、聴きながらチヂミ食べてたことあったな」
一同 「あははは!」
 「何の話してたんやろ。がはははは!」
冨永 「MCの時でも、絵莉加が喋るようになってから盛り上がるようになったな」
脇田 「絵莉加には好きなように喋っていいからって言ってます」
冨永 「〈オレンジ・ファストレーン〉で初めてケチャパートをもらって、まだ慣れてないっぽいんですけど、絵莉加がお客さんを掴んだら強みになるなって思います」
――ファンの方が手を伸ばしてくる景色はいかがですか?
 「やっぱ感動しつつ、ビビる自分もいます。でもめっちゃ嬉しいから、早く慣れたいですね」
――次は三ノ宮ちかさん。
 「出たー、ぶー!」
冨永 「まずビジュアルやろ、中学生みたいな。絶対23歳には見えない」
三ノ宮 「当てられたことないです」
 「絵莉加の方が年上って言われるんですよ。二人は最年長と最年少なんですけど、一番ふざけ合ってるよな?」
三ノ宮 「7歳くらい離れてるけど、一緒になってわちゃわちゃしてるよな」
冨永 「わちゃわちゃしてるけど、観察力がすごくて。私の心とかめっちゃ読まれてると思う。やっぱ、みんなより経験積んでるじゃないですか。先輩としてのアドバイスをしてくれる」
脇田 「みんなより早く世間を見てたから」
三ノ宮 「何その言い方(笑)。遠回しに老けてるみたいな」
冨永・脇田 「いやいやいやいやいや」
三瀬 「先輩は先輩やから。めっちゃまとめてくれます」
冨永 「でもEspeciaのペットみたい」
 「キーホルダーみたいな」
三ノ宮ちか
――キーホルダー(笑)。いじりやすいんですかね。
三ノ宮 「すごくいじられます」
脇田 「年上なのにそういうユルい雰囲気を出してくれてるから、うちらも気使わんと、ストレスたまらんとやれてる」
三ノ宮 「最初から敬語やめてとか言ってたもんな」
杉本 「ああ、最初は敬語やった」
三ノ宮 「“ちかさんなんて呼ばんといて”って言ってました。まー暁音は、いまだにそんなに名前で呼んでくれないけどな(笑)」
杉本 「なんとなく。敬語じゃなくていいって言われても、最初は敬語の方がいいと思ってました。喋りにくいと思ってた。でも今は全然」
三ノ宮 「今じゃもうさんざんですよ。みんな、ちかぶーを略してぶーとか」
冨永 「ブタとかな」
脇田 「しかも、かわいらく言う感じじゃなくて、ブが強い感じで“ブタ!”って(笑)」
――それは本人的にはどうなの?
三ノ宮 「全然平気です。自分から言い出してしまったので。アメブロのタイトルも『!ちかぶたはみんなの家畜ょ!』って書いてしまってるし」
冨永 「でも、ちかは一番マメかも。アメブロのペタとか、一日500件やったりして」
――え!
冨永 「だからコメントもたくさん来てるやんな」
三ノ宮 「ライヴとかやれば知ってもらえますけど、平日のライヴない時だと、Twitterとかアメブロで動かないと知ってもらえないから」
――それから、売りはダンスですよね。
冨永 「ソロのダンス・パートがすごくいいんですけど、私の最近のお気に入りは〈オレンジ・ファストレーン〉の超かわいいステップ!」
三ノ宮 「ぴょんぴょん跳んでるみたいなやつな」
冨永 「あれ一番キレいいと思うよ。めっちゃ好き」
脇田 「ダンスと言えば、ちか。他のみんなは未経験から始まったしな」
 「ぶーのダンスをどんだけ目立たせてあげられるか、です」
三ノ宮 「そんなの考えてくれてたん? ありがとう。でもよくみんな話してくれてます。ソロの時にどう煽ったらいいかって」
 「止まった方がいいかなとか、指差した方が目立つかなとか」
三ノ宮 「有線のマイクの時は、ソロパートの直前に悠香がコードをサッとどけてくれるんです」
冨永 「連携プレイやな」
脇田 「〈パーラメント〉の時は私がマイクを渡す役です」
冨永 「愛されキャラやな」
三ノ宮 「恥ずかしいのでこの辺で次行きましょう」
脇田もなり
――脇田もなりさんです。
冨永 「もなりは見た目かわいいし、歌もできるから、あんまり知らない人からしたら“この子すごい”って思うんですけど、人から何でも借りるし、散らかすしな」
三瀬 「私、いっつも文句言いながら片づけてる」
三ノ宮 「食べたものは置きっぱだし、脱いだ服も脱ぎっぱで帰るし」
 「貸したものは基本的に返ってこない」
三ノ宮 「それで暁音が“信じられない!”ってなったことがあって」
冨永 「ジャージ借りてたな」
杉本 「怒ってたな」
――それで二人の間に溝が(笑)。
脇田 「忘れちゃうんですよ。言われて気づくんです」
三ノ宮 「悪気ないのはわかってるから、みんな片づけてあげる」
――本当にぽやーっとしてますよね。
冨永 「妹みたいな感じですね。気付くとぺたーってくっついてる」
脇田 「私、人との距離感がわかないんですよ」
――ああ。近いタイプの人だ。
三ノ宮 「そんなスペース狭いか?っていうくらい近い。そういう、妹っぽくて人懐こいところもあれば、おばちゃんぽいところもあって」
三瀬 「自分の食べてるものがあるじゃないですか。それをみんなに配ったりする」
 「はよ食べて!って」
三ノ宮 「あんたが頼んだんちゃうの?っていうものを食べさす。おいしいものがあればみんなに食べてもらいたいっていう」
冨永 「大阪やわ」
 「大阪やな」
――ライヴだけ見てるとそういうところは全然わからないですね。
脇田 「逆にまわりからどう思われてるんやろ。恐いな。どんなんなんやろな、ウチって」
三ノ宮 「ライヴの時のもなの顔って全然違うもん。もなモード入ってる」
冨永 「音楽に酔ってるみたいな」
――何かが乗り移ってる感じというか。
冨永 「見た目とのギャップが大きいのは暁音ともなやな」
三ノ宮 「他のみんなはプライヴェートもライヴも変わらんもんな」
杉本 「直感が一番すごいと思う。あんまり迷わないイメージがある」
三ノ宮 「行動が衝動的やしな。いきなりショートにしたり」
 「あと、人が言ったことをすぐに信じ込む」
――騙されやすいんじゃないですか?
脇田 「そうかも」
三ノ宮 「でも、いいものがあればみんなにも知ってほしいっていう、共有したい気持ちがライヴでも出てていいと思ってます」
――ありがとうございました。キャラクター紹介だけでかなり時間が過ぎてしまいましたが、音楽のお話も聞かせてください。グループが始まって、最初に曲をもらった時、どういう感想を持ちましたか?
冨永 「デモをもらった時は、聴きなれてない音楽だったので結構戸惑いましたね」
――ピンと来なかった?
冨永 「ピンと来なくて。最初、歌詞をつけるのが宿題だったんですけど、“どこに付けるんやろ?”と思って。今はお洒落な曲っていうのはわかるんですけど、最初はお洒落かどうかもわからなかったです」
脇田 「同級生にこの歌を聴かせたら、“え?”って言われそうやなって思ってました。でもだんだん曲を知るようになって、音がすごいってわかるようになってきた」
――アイドルをやりますって言ったのに、来た曲が全然違うから理解できなかった。
脇田 「アイドルと言えばAKB48さんじゃないですか」
冨永 「オーディションの時も、アイドルという形じゃなくてガールズ・グループとして募集をかけたんですけど、この世代の女の子が集まったらアイドルっぽくなっちゃうじゃないですか。なのに全然違うと思って。どうやってこの曲でお客さんは盛り上がるんやろと思いました」
脇田 「最初は悩んでました」
三ノ宮 「最近はそんな悩みはまったくないですけど」
――その違和感がなくなっていったのはいつくらい?
冨永 「いつやろ。最初らへんは〈きらめきシーサイド〉を二人で歌ったりとか、曲によってメンバーが違ったんですよ。全員で1曲を仕上げることができるようになってからEspeciaはこうなんやって思うようになりました。振り付けもついて、パートも決まって」
三ノ宮 「みんなが自信を持ってやるようになって、お客さんもついてくれるようになった」
脇田 「『DULCE』のリリースのワンマンの時くらいには。パフォーマンスはまだ全然でしたけど、自分たちはこういう音楽で行くっていう覚悟はできてました」
――そうして、覚悟ができた上で二枚目の『AMARGA』が全国流通になりますね。
三ノ宮 「『DULCE』とは入ってる曲の感じが違うよな。大人っぽい」
――駆け足ですけど、全曲紹介して頂きましょうか。
脇田 「〈トワイライト・パームビーチ〉はゆったりしてて、ビーチ系」
三ノ宮 「メロディを聴いただけで海辺って連想できる曲やんな」
冨永 「サビに入る前のメロディがめっちゃ好きなんですよ。歌詞は切ない感じで、みんなが聴いて酔いしれる感じですね」
脇田 「次は〈センシュアルゲーム〉で」
冨永 「不倫の歌ですね。“滑らす指に光る誰かとの誓い”とか」
三ノ宮 「結婚指輪ね」
冨永 「誰も経験したことないのにね」
三瀬 「これめっちゃ好き!」
脇田 「高級なレストランとかで流れてそう。音だけやったら(笑)」
冨永 「大人っぽいモードになるよな」
三ノ宮 「次は〈スカイタイム〉。爽やかな感じ」
脇田 「私のイメージではジブリとかで使われてそう」
一同 「ええ〜〜!?」
――そんなにほのぼのはしてなくないですか(笑)。爽やかなのはわかります。
冨永 「『スカイタイム』っていうのは飛行機で出る飲み物の名前で。この曲は、失恋したけど、頑張って次に行くぞっていうテーマだから、飛行機で出発するっていう感じです。あとこれは、間奏のサックス(※実際はトロンボーン)がかっこよすぎです」
三ノ宮 「〈パーラメント〉いこっか」
脇田 「80年代! MVのイメージがついてるからね」
冨永 「ちかのソロが入ってる曲のひとつ」
三ノ宮 「そこのメロディも超かっこいいよな」
冨永 「えりかのパートも結構多いな。最初のAメロとか。最初の決めポーズはみんなバラバラで、アドリブなんですよ」
 「そこはやってて面白いです」
杉本 「歌詞も好き。“Sunday Nightに魔法をかけて”とか」
冨永 「暁音そこでウィンクするって言ってなかった?」
杉本 「一時期やってた。今やってない」
冨永 「やってや!」
三ノ宮 「今後に期待。次、行きますか」
冨永 「〈オレンジ・ファストレーン〉。西日を連想させる曲で、まさに『Tarde』、夕方って感じですね」
脇田 「道路にオレンジの線があるじゃないですか。あれを意味してる」
冨永 「歌詞にも“追い越し車線”って入ってるし」
 「ドライヴで聴いてもらったらぴったりですね。カップルにおススメします」
――Especiaは女の子にもっと聴いてもらいたいですよね。
一同 「聴いてほしい!」
脇田 「最後に悠香ちゃんのフェイクが入るので注目です。みんなでコーラスとかもしてほしいです。次は〈不機嫌ランデブー〉」
冨永 「デモ聴いた瞬間にこの曲かわいいと思いました」
 「私たち、女の子じゃないですか」
――知ってます。
 「ブハハ! この曲は歌詞を聴いてすぐに覚えられました」
脇田 「そうそう。なかなか覚えられない曲とかもあるんですけど」
 「女の子がめっちゃ共感できる部分があるのかな」
冨永 「彼氏が結構ダメダメ系で、彼女が待ち合わせ場所でなかなか来ーへんってぷんぷん怒ってるんですよ。だから〈不機嫌〉なんですけど、めっちゃかわいいです」
三ノ宮 「“ショーウィンドウ映る2人”とかすごい好きやもん」
冨永 「その部分も二人組になるフリがあるんですけど、みんなにやって欲しいです」
――次は「MIDAS TOUCH」。山下達郎さんのカヴァーですね。
冨永 「Especiaのアレンジが超かっこよくて、最初はサビのところにコーラスが入ってなかったんですけど、完成したやつには入ってて鳥肌が立ちました」
脇田 「びっくりしたよな。野外ライヴの時とかに、この曲を歌うと年齢層の高い方もうなずいてくれたりするんですよ。“知ってるこの歌”って」
冨永 「だから重要な曲です」
三ノ宮 「最後は〈ステレオ・ハイウェイ〉ですね」
冨永 「私が歌うBメロところが3か所あるんですけど、それぞれ全部違う感じなんです。もなのAメロも、暁音のAメロも、それぞれが違った気持ちを表していて」
脇田 「同じフレーズのところがないよな。半音上がるのが多くて難しくて。私めっちゃ苦手なんですけど、黒い感じの女の子が出てると思います」
冨永 「これ歌う時は、男の人を恨んで歌ってる(笑)。みんなのソロダンスが多いので注目です」
――おつかれさまでした! しかし、みんながこんなに喋るようになるとは思いませんでした。
冨永 「前はシャイって感じでしたよね」
三ノ宮 「いっぱい喋っちゃいました」
脇田 「自己紹介長過ぎた(笑)!」
取材・文 / 南波一海(2013年5月)
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