SOIL&“PIMP”SESSIONSのメンバーによる奔放ピアノ・トリオJ.A.M―トリオならではの自由なひらめきを封じ込めた2ndアルバムが完成!

J.A.M   2010/05/11掲載
はてなブックマークに追加
SOIL&“PIMP”SESSIONSのメンバーによる奔放ピアノ・トリオJ.A.M―トリオならではの自由なひらめきを封じ込めた2ndアルバムが完成!
 この4月下旬、Yahoo!ニュースのトップ項目にSOIL&“PIMP”SESSIONSが登場した。その内容は、アイスランドの火山噴火による欧州空路閉鎖のため、海外ツアーの帰途にあった彼らがイタリアで足止めを余儀なくされてしまっている……。さすが、今トップ級にインターナショナルなスタンスで活動している日本のバンド。J.A.MはそのSOILの6分の3からなる、今のストリートを思うまま闊歩する奔放ピアノ・トリオ。一気呵成に弾ける曲があり、リリカルさがあふれ出る曲あり、DJが絡む曲があり、歌ゴコロ横溢の美メロ曲があり。そんな思うままの2作目『Just Another Mind』をリリースする、J.A.Mの3人に話を聞いた。


――そもそも、SOILとJ.A.Mをどう使い分けているのでしょう? SOILの活動の合間の“密かな愉しみ”という感じもあったりするのでしょうか。
みどりん(ds)「気分転換にはなりますが、SOILはSOIL、J.A.MはJ.A.Mっていう感じでやっていますね」
秋田ゴールドマン(b/以下、秋田)「違いは前に3人(アジテーター、tp、sax)がいないので、やる役割が増えるということ。ベースもリズムを支えるだけではなく、ピアノのフレーズに反応したフレーズをより出してみたりとか。それは、ドラムも同じなんだけど」
――とうぜん、SOILよりもジャズ色は強くなりますよね。
秋田「そうかもしれない。ジャズっていう言葉がはまるかは別として、より自由ですよね」
――その自由を物語るかのように、アルバムにはいろんな曲が収められているんですが、ちゃんとリハをやってから録音しているんですか。それとも、ぶっつけ本番?
秋田「両方ですね。スタジオに何度も入ってつめる曲もありますし。それって、多くの曲を書いている丈青(p)のその時の気分も大きいかな。スタジオの中で丈青がひらめく場合もある。たとえば、〈CHILD〉は8小節のコードが書いてある紙切れをその場で渡されて、これやるからと(笑)」
丈青(p)「過程よりも、一番大事なのは録った後の曲の選別ですね。いい曲でもアルバムの流れに不適切な場合は入れないようにする。そこは重要だと思っています」
『産業革命 EP』

秋田「今作は僕が曲順を提案しました。皆の意見をインプットして、キーとかテンポのつながり、曲の雰囲気とかを踏まえた上で、曲を並べてみました。入らなかった曲は、配信のほう(配信限定の『産業革命 EP』)に入れていたりもします」
――静謐な感じから、曲趣やビートがどんどん広がっていく感じがありますよね。そして、若手ピカイチのジャズ歌手であるホセ・ジェイムズが歌う曲が出てくるタイミングも絶妙。それ、とってもいい声で録られていて、ホセにとっても美味しいトラックだと思いました。
丈青「初めから、ホセの歌う曲は入れたいと思っていた。曲を作ったときに、これはSOIL用、これはJ.A.M用、これは歌用と決まりますね」
みどりん「彼、“J.A.Mのためだったら、なんでもするよ”って言ってくれていて。4月にSOILがロンドンでやったときにも、ホセは観に来てくれました」






――いろんな所に行きさまざまなものに触れた上で、東京で制作しているからこその美点がありますよね。やはり、東京ならではのヴァイブスがあふれたアルバムになっていると思います。
丈青「東京のヴァイブスやテンションはありますよね。やっぱり、東京は面白い街だと思います。変わっていると思うもん」
みどりん「やりたいことがより分かってきていて、それが明確に音楽として出たアルバムになっていると思う。とにかく、やっぱりいい曲が多い。俺はかなりメロディを聴く人なんだけど、いちリスナーとしてそう思います。〈LOST〉っていう曲は丈青が書いた中で、一番すごい曲だと思いますね」
丈青「それ、嬉しいな。あれは、俺の中のマニアックな部分が出た曲。だから、もっと早い時期からやりたかったけど、まだ出すには早いかなと思っていた。1枚目の『Just A Maestro』は名刺がわりとして間口を広くとり、それをふまえて2枚目はディープな感じ、自分の中の深い部分を出せたらいいなと思って、あの曲をやったんです。〈MINT〉という曲もそうなんだけど、今回はすごく自分がやりたいなと思うことが表現できていて、達成感がありますね」
取材・文/佐藤英輔(2010年4月)



<J.A.M 2nd Album “Just Another Mind”Release Tour>
●2010.06.11(金) 横浜 Motion Blue YOKOHAMA
●2010.06.12(土) 神戸 月世界
●2010.06.13(日) 福井 tree cafeSpecial Party!!
●2010.06.17(木) 浜松 Live House窓枠
●2010.06.18(金) 名古屋 千種文化小劇場
●2010.06.19(土) 京都 CLUB METRO "COOL TO KOOL"Midnight Event!!
●2010.06.20(日) 下関 Jazz Club BILLIE
●2010.07.02(金) 福岡 ROOMS
●2010.07.03(土) 広島CLUB QUATTRO
●2010.07.05(日) 東京 代官山UNIT

公演の詳細はこちら
http://www.jvcmusic.co.jp/-/Information/A021569.html#live-event
※ 掲載情報に間違い、不足がございますか?
└ 間違い、不足等がございましたら、こちらからお知らせください。
※ 当サイトに掲載している記事や情報はご提供可能です。
└ ニュースやレビュー等の記事、あるいはCD・DVD等のカタログ情報、いずれもご提供可能です。
   詳しくはこちらをご覧ください。
[インタビュー] 赤頬思春期 アコースティックでファッショナブル 噂の2人組が日本デビュー[インタビュー] 聴く人を架空のリゾートにご案内――Pictured Resortの新作が誘う日常からのエスケープ
[インタビュー] THA BLUE HERB、全30曲入り2枚組の大作でたどり着いた孤高の境地[インタビュー] Moonの待望の新作『Tenderly』は、スタンダードからグリーン・デイまで歌うカヴァー集
[インタビュー] 小坂忠、再発された70年代のアルバム『CHEW KOSAKA SINGS』と『モーニング』を語る[インタビュー] Suchmos、WONKなどのコーラスを手がけてきた大坂朋子がSolmana名義でデビュー
[インタビュー] 話題の公演“100チェロ”を東京で行なうジョヴァンニ・ソッリマが代表作を語る[インタビュー] 山中千尋、ブルーノートとペトルチアーニへの思いを胸に、新作でジャズのキラキラした魅力を伝える
[インタビュー] ハロプロ スッペシャ〜ル特別版 卒業直前! 宮崎由加(Juice=Juice)ロング・インタビュー[インタビュー] “シティ”から“タウン”へ “けもの”のユニークな創作のひみつ
[インタビュー] 音楽史上初めて登場した“ミニマル・ネイティヴ”のヴァイオリニスト、マリ・サムエルセンのDG専属契約第1弾ソロ・アルバム『マリ』[インタビュー] “令和最初の傑作”を読み解く 清 竜人 超ロング・インタビュー
https://www.cdjournal.com/main/special/showa_shonen/798/f
e-onkyo musicではじめる ハイカラ ハイレゾ生活
新譜情報
弊社サイトでは、CD、DVD、楽曲ダウンロード、グッズの販売は行っておりません。
JASRAC許諾番号:9009376005Y31015