シティ・ポップ・ファンを中心に話題沸騰中、若き魂の伝承者、ジャンク フジヤマ登場!

ジャンクフジヤマ   2010/11/26掲載
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シティ・ポップ・ファンを中心に話題沸騰中、若き魂の伝承者、ジャンク フジヤマ登場!
巷で話題沸騰中のジャンク フジヤマを聴いたことがあるだろうか。70年代のシティ・ポップや和製ソウルを彷彿とさせるサウンドに乗せ、エネルギッシュな歌声を聴かせるシンガーだ。ドラマーの村上“ポンタ”秀一が惚れ込み、ライヴ・メンバーとして参加している事実だけでも、彼が本物であることが伝わるだろう。スタジオ録音とライヴ音源をミックスした新作『ジャンクスパイス』、配信限定シングル「はじまりはクリスマス」と精力的に突っ走る熱き男に、魂溢れる話を訊いてみた。


――ベテランだと思っていたんですけど、1983年生まれとお若いんですね。
ジャンク フジヤマ(以下、同)「はい、今まだ27歳です(笑)」
――音楽との出会いは。
「幼い頃は、祖父が持っていた美空ひばりさんなんかが入っている歌謡曲のCDをよく聴いていたんです。でも流行りの音楽には馴染めなくて。小学生の時に偶然テレビから山下達郎さんの曲が流れてきて、“こんな音楽があるんだ!”ってショックを受けました」
――そこからどういう音楽遍歴を。
「20歳くらいまでは達郎さん一筋。お小遣いで少しずつ買い貯めていって。15歳のときに初めてコンサートも体験しました。当然周りにもそんな奴いないので、孤独に(笑)」




――音楽を実際にやり始めたのは。
「18歳くらいから、達郎さんのコピーを始めました。大学のサークルでひとりでやってたら、ある日同期の友人が声をかけてきて、意気投合して一緒にバンドを始めたんです。その頃から、ファンクなど黒人音楽にもハマっていって、次第にオリジナルもやりはじめました」
――当時、影響を受けたアーティストは。
ダニー・ハサウェイビル・ウィザースといったニュー・ソウルや、スティーヴ・クロッパーが関わっていたようなサザン・ソウル、メイシオ・パーカーみたいにこってりしたファンク。初期のジェイムス・テイラーにはすごくハマりましたね。あとは細野晴臣さんや西岡恭蔵さんもよく聴きました」
――ジャンルは幅広いですけど、キーワードは70年代ですね。
「その当時の音楽って、人間性がとてもはっきりと見える気がするんですよ。気持ちを奮い立たせるものがありますし」
――バンド活動から今に至るまでは。
「大学卒業前にバンドを解散して、ひとりでやりはじめたんです。小さなライヴハウスに出たりしているうちに、また一緒にできる仲間が増えてきて。そのうちアルバムを作ろうかと思って仲間を集めて、昨年の4月にミニ・アルバム『A color』を作ったんです」
――その音源が村上“ポンタ”秀一さんの手に届くわけですね。
「紹介してもらって渋谷で初めてお会いしたんですけど、そしたらその日のうちに“一緒にライヴやるぞ!”って(笑)。“一流のメンバーを揃えないとお前は成長しないから”なんて言われて、天野清継さんとか本当に一流のメンバーを揃えてもらったんです」
――じゃあリハーサルは入念に。
「いえ、実はライヴの前日にリハーサルを一回やっただけ(笑)。それが去年の11月」
――実際にライヴをしたときの気分は。
「失敗したら一回で終わってしまう可能性があるわけですよ。だから“そうはさせねえぞ!”って。全力を出し切ってやろうと思いました。そしたらお客さんも熱くて、爆発しまくりました(笑)。そのときの音がライヴ録音した前作のアルバム『ジャンクタイム』に残っています」
――ライヴは回を重ねてきていますね。
「少しは慣れてきたというのもありますけど、ポンタさんは同じことをやらない人なんですよ。だから僕も新鮮に感じてもらえるようなアプローチをするようにしています。期待に応えたいという気持ちもあるし、同じステージに立てばミュージシャンという同じ立場なので、刺激をし合いつつ楽しくやらせてもらってます」
――ステージ上で“具体的なここが良かった”」っていう瞬間はどういうときですか。
「一瞬の合いの手のような瞬間がはまると最高に上がりますね。後で録音を聴き返して思わず“イエーッ!”て叫んだり(笑)」




――前作はライヴ盤だし、今回の新作『ジャンクスパイス』にもライヴ音源を収録しているので、すごく躍動感が伝わりますね。
「やはりスタジオとライヴは違います。スタジオでは良くも悪くも考える時間があるんですけど、ライヴは直球勝負。不安定ながらぎりぎりのせめぎ合いを楽しむというか。だから、あとでメンバーから“あそこ差し替えたい”と言われても、“ダメ!”って(笑)」
――スタジオ録音もセッション風ですね。
「最初にプロデューサーの知野芳彦さんがベーシックなアレンジを作り、そこにメンバーと僕が加わり化学反応するという感じ。その過程で本物のポップスが生まれるだと思うんです。“○○風にやって”なんていうオファーはしたことないです」
――逆に、達郎さんのようにひとりで完結させるレコーディングは考えないんですか。
「それはないです。混ざり合わないと楽しくないし、ひとりじゃできないこともたくさんあると思うんですよ。それぞれのプレイヤーの自由度に任せた方が楽しいし発見もある。セッションの延長線上に、僕ならではの音楽があると思っています。マルチになるつもりはまったくないです」
――今後の目標は。
「自分の下の世代に開眼してもらいたい。つまり、僕のアルバムを聴いて“ソウルあるね”って感じてもらって、僕の曲をカヴァーしてくれたりとか。簡単にいうと影響を与えたいし、いろんな犠牲を払ってでも伝承者になりたいんですよ。達郎さんの世代が作った音楽って、今の若者が聴いてもものすごく影響力があるじゃないですか。今僕は20代ですけど、30代、40代になっても聴き続けてもらえる音楽を作り続けたい。ゴールは果てしなく遠いですけど、最終目的しか見てません」
――“伝承者”だなんて、とても若手の発言とは思えないですね(笑)。
「ワハハ。年は偽ってないですよ(笑)」
取材・文/栗本斉(2010年11月)


<ジャンク フジヤマ イヤーエンド スペシャル・ライヴ>
●日時:12月30日(木)
●会場:モーション・ブルー・ヨコハマ
●時間:2ステージ完全入替制 
1stステージ:開場16:00 / 開演17:30
2ndステージ:開場19:00 / 開演20:30
問い合わせ:045-226-1919
http://www.motionblue.co.jp

<村上“ポンタ”秀一プレゼンツ ジャンク フジヤマ with ファンタジスタ スーパー・パフォーマンスvol.6>
●日時:2011年1月13日(木) & 14日(金)
●会場:目黒・ブルース・アレイ・ジャパン
●開場18:00 / 開演19:30
問い合わせ:03-5740-6041
http://www.bluesalley.co.jp
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