動画総再生回数2億回! アルバム・デビュー前から注目を浴びる男女ポップ・ユニット、カーミンの正体に迫る!

カーミン   2012/03/23掲載
はてなブックマークに追加
 カーミン(Karmin)――。昨年、YouTubeに最新ヒット曲のカヴァー動画を次々と投稿し、5千万回近く再生された「ルック・アット・ミー・ナウ」(クリス・ブラウン)で一躍、全米の注目の的となったバークリー音楽大学の同級生デュオである。動画を見ればスキルの高さは明快に伝わるはずだし、何よりもこれらの総再生回数2億回という事実は雄弁だ。その成果を詰め込んだオリジナル曲「クラッシュ・ユア・パーティー」 でメジャー・デビューしたふたりが、ソニーの2012年“make.believe”キャンペーン(註1)・キャラクターに起用され、3月初めに来日した。TBS『MAKE TV』出演(註2)を控えて多忙なカーミンを捕まえ、30分だけインタビュー!


(C)Sheryl Nields


――おふたりはデュオ結成より前から恋人同士だったんですってね。
 エイミー・ハイデマン(vo) 「4年間、何の変哲もない平凡なカップルだったの。2年前にカーミンとしての活動をスタートさせたから、トータル6年間一緒ってわけ」
 ニック・ヌーナン(key、vo) 「学校の最後の年に初めて共演したんだけど、それまでは一緒にやるなんて考えたこともなかった。僕はジャズ・トロンボーン専攻、彼女はシンガーでポップ/R&B/ゴスペルのバックグラウンドを持ってて、別世界の住人だったからね。卒業後、僕はボクシング・クラブで、彼女はバークリーのオンライン・スクールで働いてたけど、仕事もつまらないし、一緒にやってみようかと。演奏もウェブ・デザインもエンジニアリングもレコーディングも、すべてをふたりで手がける完全な自足型グループを組もうってね」
――それからは(バークリーがある)ボストンのクラブで演奏したり?
 エイミー 「やろうとしていたんだけど、なかなかね……お金を稼ぐのは難しかった。だから路上でたくさん演奏したの。高級店が建ち並ぶニューベリー・ストリートでね。旅行者が来る場所だったから、世界中にファンを獲得できたわ」
 ニック 「いい練習にもなった。道行く人々の注意を引いて聴いてもらわなきゃいけないでしょ。エナジーを強調することや、聴衆とコミュニケートするスキルを学んだよ」
――YouTubeにカヴァー動画を投稿したのは現マネジャーのニルス・ガムズの薦めだったとか。世に出るきっかけになったこと以外でよかったのは?
 ニック 「練習になるということと、ヒット・ソングとは何かを知る機会を得たことかな。当然チャートをまめにチェックするし、なんでその曲がビッグなのか研究しなきゃいけない。何度も何度も聴いて理解して、分析して……そうすることで僕らのサウンドが磨かれてきた部分もある」
 エイミー 「曲名とオリジナルのアーティスト名のあとにカーミンの名前を書き添えたのはよかったわね。“Firework - Katy Perry (Cover by @KarminMusic)”という風にね。そうすると、ケイティ・ペリーの動画を探す人の目に私たちが偶然触れるでしょ」
――ナイス着眼!
 ニック 「でも、あそこまで急速に知れ渡るとは想像もしてなかったよ」
 エイミー 「8ヵ月間、週に1本のペースで動画をアップし続けて、最初は少しずつファンが増えるのを見て喜んでたのよ」
 ニック 「そしたら〈ルック・アット・ミー・ナウ〉で大爆発!」
 エイミー 「あんまり言われないけど、あの曲にはサビがないから私たちが作ったの」
 ニック 「コード進行もそうだよね」
――全国ネットのテレビに出演したり、ザ・ルーツと共演したりと、突然スターになってしまったことに戸惑いはありませんか?
 ニック 「僕らはちょっと特殊な例だと思うんだ。恋人同士だからね。生活はガラッと変わってしまったけど、気持ちはずっと以前のままで、快適なんだよ」
 エイミー 「史上最大の音楽デュオになりたいし、同時に素敵なラヴ・ストーリーを紡ぎたいの。一緒に居続けるのが難しいことはソニー&シェールなど諸先輩の故事から学んで知ってるけど、私たちは常にふたりの関係が最優先だって誓い合ったから」
――おふたりのバックグラウンドを教えてください。
 ニック 「エイミーはR&B一筋で、僕はジャズとクラシック・ロック。ヒップホップにはふたり同時ではまったんだ。そのことがカーミンの始まりみたいなもんだね。具体的には、カニエ・ウェスト『マイ・ビューティフル・ダーク・ツイステッド・ファンタジー』(2010年)。あれを聴いて、僕たちもできるんじゃないか、やってみよう、って思えた」
――アルバムがもうすぐ出るそうですね。予定はいつ?
 エイミー 「4月の終わりか5月かな」
ニック「タイトルは『Hello』。僕たちの世界へのイントロダクションだね」
 エイミー 「キャッチーなメロディがいっぱいで、カニエやニッキー・ミナージュみたいなライムも満載。そこいらじゃ耳にしない新しいサウンドだから、早く聴いてほしいわ」
取材・文/高岡洋詞(2012年3月)
※註1…“make.believe”とは、ソニーグループのブランドメッセージ。ソニーが持つ想像する力、アイデアを実現する力、創る力を信じ夢を実現するという信念を表わしている。

※註2…『MAKE TV』とは、3月6日、TBS(関東ローカル)にて生放送された視聴者参加のエンタテインメント体験番組。無料で配布中のスマートフォン/タブレット用アプリ「DOT SWITCH」を使って、カーミンの「クラッシュ・ユア・パーティー」のライヴ・ミュージック・ビデオを生放送中に製作した。
『MAKE TV』の当日の風景、番組で作製したミュージック・ビデオ(近日公開)は“DOT SWITCH”公式サイト(dotswitch.jp)をチェック!■カーミン(Karmin)日本公式サイト www.sonymusic.co.jp/karmin
※ 掲載情報に間違い、不足がございますか?
└ 間違い、不足等がございましたら、こちらからお知らせください。
※ 当サイトに掲載している記事や情報はご提供可能です。
└ ニュースやレビュー等の記事、あるいはCD・DVD等のカタログ情報、いずれもご提供可能です。
   詳しくはこちらをご覧ください。
[インタビュー] ピアノ演奏の基礎の部分をショパンで構築してきた――牛田智大、10代最後に取り組んだショパン・アルバム[インタビュー] ホセ・ジェイムズが新レーベル「レインボー・ブロンド」を始動――第一弾アーティスト・ターリがデビュー・アルバムをリリース
[インタビュー] もうひとつのシティ・ポップ――Dos Monos『Dos City』[インタビュー] 音楽は、生き方そのもの BUPPON『enDroll』
[インタビュー] トリオ・レコードが遺したミュージカル作品 発売当時のディレクター徳光英和が『上海バンスキング』などについて語る[インタビュー] 想像を形にする“宇宙”を舞台とした、Shing02とSauce81の共作アルバム『S8102』
[インタビュー] 音ゲーは“音楽の楽しさを伝えるツール” モリモリあつし『タイムカプセル』[インタビュー] ブルッフの協奏曲は、人生のステージの中でいつも傍にあった曲──アラベラ・美歩・シュタインバッハー、〈東芝グランドコンサート2019〉に出演
[インタビュー] 新しいセッションだから“シーズン2” Mari & Bux Bunny シーズン2始動[インタビュー] いまだからこそ作れたコレクション 鈴木惣一朗が細野晴臣プロデュース・レーベル「ノンスタンダード」について語る
[インタビュー] 仏教と音楽が私の楽しみであり、人生のともしび――三浦明利『いのちのともしび』[インタビュー] THREE1989が挑んだ“愛のアルバム”『Kiss』
https://www.cdjournal.com/main/special/showa_shonen/798/f
e-onkyo musicではじめる ハイカラ ハイレゾ生活
新譜情報
データ提供サービス
弊社サイトでは、CD、DVD、楽曲ダウンロード、グッズの販売は行っておりません。
JASRAC許諾番号:9009376005Y31015