センセーショナルなデビューから約1年 宮本笑里、待望の2ndアルバム『tears』が登場!

宮本笑里   2008/09/02掲載
はてなブックマークに追加
 2007年リリースのデビュー・アルバム『smile』のヒットから約1年。ヴァイオリニストの宮本笑里(えみり)、待望の2ndアルバム『tears』が9月3日にリリースされる。TBS系テレビ「THE 世界遺産」のメイン・テーマ曲、NHK「風の果て」挿入曲、宮本文昭の代表曲「風笛」の宮本笑里ヴァージョンなどとともに、河野伸妹尾武によるオリジナル曲、さらにはクラシックの楽曲も収録されたバラエティに富んだ内容の本作について、彼女に話を訊いた。


 宮本文昭を父に持つ、美麗ヴァイオリニスト。そんなキャッチ・フレーズはもう不要なのかもしれない。クラシックとしては異例ともいえる話題を集めた『smile』から1年、ニュー・アルバム『tears』で宮本笑里は、音楽家としての類稀な才能をしっかりと示してみせた。まず印象に残るのは、「THE 世界遺産」(TBS系)のメイン・テーマ曲として制作された「Les enfants de la Terre〜地球のこどもたち〜」(服部隆之)、Crystal Kay中島美嘉らの作品を手掛けたことでも知られる河野伸の書き下ろし曲「tears」で見せる、壮大なスケール感をたたえた演奏。美しい情感と奥深いドラマ性を伝えるパフォーマンスには、この1年の彼女の成長がはっきりと表われている。
 「演奏しているときに聴こえてくる音と録音された音って、かなり印象が違うんですよ。レコーディングでは音楽の作り方の幅を広げなくちゃいけないというか、想像以上に表現豊かに演奏することが求められる。そのバランスがだいぶ取れるようになって、イメージに近づけられるようになってきたんじゃないかなって。〈Les enfants〜〉では60人以上のオーケストラの方々と一緒にレコーディングさせていただきました。最初は気合いが入りすぎて固くなっちゃったんですけど、すごく気持ちよく弾かせていただきました」

 また、前作に引き続き、「カノン」(パッヘルベル)、「アンダンテ・カンタービレ」(チャイコフスキー)などのクラシックの小品も収録。なかでも彼女のコンサートの定番曲でもある「ジェラシー」(ゲーゼ)における、繊細にして激しいエモーションといったら……。
 「激しい曲ですよね、たしかに。コンチネンタル・タンゴの代表作と言われている曲なんですが、演奏していると、こっちまで熱くなります。ふだんは感情を爆発させることがほとんどないので、こういうところで激しい自分を出してるのかも(笑)」

 さらに宮本文昭の演奏でも知られる「風笛」(大島ミチル)、彼女自身がフィギュア・スケートを見ているときに“発見”し、「“このキレイな曲は何? 演奏してみたい!”と強く思った」という「Fantasy for Violin and Orchestra」(ナイジェル・ヘス)、エコロジーをテーマにしたアニメーション『そらべあ』のために制作された「そらべあ物語」といった楽曲からも、彼女の音楽表現の広がりが伝わってくる。そして10月からは、自身2度目のツアーもスタート。
 「いろいろ課題はありますけど、まずは体調を整えることが一番かなって。クラシック特有の緊張感はあるかもしれないですけど、“あ、これ、知ってる”という曲もあると思いますし、お客様と心地よい時間を過ごせたらいいなと思っています」


 「普段からいろんな演奏家の作品を聴いて、研究しています。自分の考えだけでは、どうしても音楽が偏ってしまうので」 という彼女。可憐なルックスからは想像もできないような(?)ストイックな取り組み方は、本当に素晴らしいと思う。でも、“ときにはリラックスすることも必要では?”と尋ねてみると……。
 「最近、ちょっと運動しなくちゃって思って、腹筋を鍛え始めたんですよ。私はハイヒールをはいて演奏することも多いので、おなかに力を入れなくちゃいけないんです」
 やはり彼女の意識は、どこまでも音楽に向かっているらしい。



取材・文/森 朋之(2008年7月)



【宮本笑里“tears”発売記念イベント】
■日時 : 9月5日(金)19:30〜予定
■会場 : 銀座ソニービル 1Fエントランス内1C会場にて
〒104-0061 東京都中央区銀座5-3-1
銀座線・日比谷線・丸ノ内線 銀座駅 B9出口に直結
JR有楽町駅中央出口より徒歩5分
※臨時即売アリ(購入者特典予定アリ)

【HERBIS AUTUMN LIVE】
■日時 : 9/7(日) 15:00〜(約30分)
■会場 : 大阪梅田・ハービスPLAZA 1F オルガン広場
http://www.herbis.jp/

【宮本笑里リサイタル・ツアー2008“tears”】
10/24(金) 愛知 宗次ホール
10/25(土) 島根 島根県芸術文化センター「グラントワ」
11/3(月・祝) 静岡 焼津市文化センター 小ホール
11/12(水) 東京 紀尾井ホール
11/14(金) 大阪 ザ・フェニックスホール
11/16(日) 愛知 御津町文化会館 ハートフルホール
12/12(金) 北海道 札幌Kitara小ホール
12/23(火・祝) 神奈川 みなとみらいホール
最新 CDJ PUSH
※ 掲載情報に間違い、不足がございますか?
└ 間違い、不足等がございましたら、こちらからお知らせください。
※ 当サイトに掲載している記事や情報はご提供可能です。
└ ニュースやレビュー等の記事、あるいはCD・DVD等のカタログ情報、いずれもご提供可能です。
   詳しくはこちらをご覧ください。
[インタビュー] デヴィッド・ブロザ、イスラエルの国民的シンガー・ソングライターが初のインスト・アルバムを発表[インタビュー] ちゃんみな“、堕天使”をテーマに展開するドラマ仕立てのニュー・シングル
[インタビュー] ピアニスト、ラン・ランの新作は満を持して臨んだ『バッハ:ゴルトベルク変奏曲』[インタビュー] 50/50
[インタビュー] 杏沙子[インタビュー] 柴田聡子、新しい試みとニューEP
[インタビュー] PIZZICATO ONE、5年ぶりのニュー・アルバムはワンマンライヴの実況録音盤[インタビュー] 緊急超会議!アップアップガールズ(仮)×アップアップガールズ(2)×アップアップガールズ(プロレス)
[インタビュー] シバノソウ、独創的なサウンドに少女のリアルをこめた1stアルバム[インタビュー] 久保田麻琴、最新マスタリングで復刻される、70年代の名盤3枚を語る
[インタビュー] 加藤和樹、デビュー15年目のエモーショナルなミニ・アルバム[インタビュー] カミーユ・トマ、“暗闇から光に向かう旅”という物語の曲が集まった新作で、チェロが奏でる希望の声
https://www.cdjournal.com/main/cdjpush/tamagawa-daifuku/2000000812
https://www.cdjournal.com/main/special/showa_shonen/798/f
e-onkyo musicではじめる ハイカラ ハイレゾ生活
Kaede 深夜のつぶやき
弊社サイトでは、CD、DVD、楽曲ダウンロード、グッズの販売は行っておりません。
JASRAC許諾番号:9009376005Y31015