ロックンロールの旨味成分が凝縮されたSCOOBIE DOの新作『結晶』が完成!

SCOOBIE DO   2014/09/10掲載
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 2006年に自らのレーベル〈CHAMP RECORDS〉を立ち上げて以来、年に1回CDをリリースし、全国ツアーやバンドが企画するイベント〈Root & United〉の開催、また各地のフェスへの出演で東奔西走するSCOOBIE DO。日夜ライヴに明け暮れながら、終わることのないロックとファンクの最高沸点'Funk-a-lismo!'探究の旅を続けて来たFUNKY4は、結成19年目にしてさらに純度を高めたロックンロールの'結晶'を生み出した。自ら'19年目のデビュー・アルバム'と称するほどの勢いにあふれたニュー・アルバム『結晶』について、ヴォーカルのコヤマシュウと、全曲の詞曲を手がけるギターのマツキタイジロウにたっぷりと語ってもらった。
――まずは、ニュー・アルバム『結晶』の制作に取りかかるまでの1年4ヵ月ほどの時間をおさらい出来たらと思うんですが。
マツキタイジロウ(以下、マツキ) 「前作の『かんぺきな未完成品』を出したのが去年の5月だったんですが、基本的には変わらずずっとライヴを続けていて。ひとつトピックを上げるとすると、会場限定発売のカヴァー・アルバム『GRAND-FROG SESSIONS』を出したんです。それはTHE NEATBEATSの真鍋さんが所有しているGRAND-FROGっていう、60〜70年代のヴィンテージ機材しかないようなスタジオで、オープンリールのアナログテープ一発録りでレコーディングした、50〜60年代のソウルやリズム&ブルースのカヴァーを集めた作品で」
『GRAND-FROG SESSIONS』
――SCOOBIE DOのルーツに直結したカヴァー・アルバムですね。
マツキ 「そうですね。今までカヴァー・アルバムっていうのを出したことがなかったんだけど、僕らの若いファンというか、ここ最近で好きになってくれた人たちに向けて、スクービードゥーはこういう音楽がルーツにあるんですよっていうのをわかりやすく説明するには、カヴァー・アルバムが手っ取り早いかなって思ったんです。しかも、真鍋さんのヴィンテージ機材で録れるんだったら、渡りに舟というか」
――ある意味、若い世代に向けたエデュケートという意味合いも含んでいる。
マツキ 「僕らみたいなバンドじゃないと、そういうことを伝えていくのが難しいかなって思うし。THE BAWDIESも啓蒙的なことをやっていて、彼らの行動もいいなって思いますしね」
――たしかに、ある世代以降から、ルーツを遡って聴くっていう音楽の接し方から離れている感じもありますしね。
マツキ 「昔、thee michelle gun elephantがいた頃は、ミッシェルがパブ・ロックをもう一回盛り上がらせたみたいな現象もあったけど、リズム&ブルースとか初期ソウルとなると、なかなか掘っていくのも難しいですしね。そういう意味では、僕らが一番いい部分を抽出して紹介できたらなって。“とりあえずコレとコレは聴いとけ!”って、うるさい先輩みたいな感じで(笑)。そういうバンドがひとつぐらいあってもいいと思いますしね」
コヤマシュウ(以下、コヤマ) 「GRAND-FROGでしか録れないような、今となっては特殊な音像で録れたんでよかったと思います。そのカヴァー・アルバムを出してから、カヴァーだけのライヴなんかもやってるんですけど、リズム&ブルースとかソウル・ミュージックって、音楽自体が小難しくないじゃないですか? その場にいる人たちを踊らせる / 楽しませる音楽でしかないから。ものすごく小っちゃいコミュニティのための音楽っていうか……言っちゃえば、それがロックンロールだと思うんですけど。だから、別に知らない曲でも踊れちゃうし、しかも曲自体もよく出来てるから。俺たちの好きなルーツ・ミュージックっていうのは、やっぱり人が人に演奏するための場所で鳴ってきた音楽だから、今演奏しても、それが古くさい音楽だなって感じにならない。むしろ、素晴らしさがよくわかるっていうかね」
――そうしてカヴァー・アルバムを作ったことで、新しいオリジナル・アルバムである『結晶』に向けた道筋が見えた部分はありますか?
マツキ 「この新しいアルバムの曲自体は、カヴァー・アルバムを録ってる時点でわりと出来上がってはいたんですけど、『GRAND-FROG SESSIONS』を作ってみてあらためて思ったのは、シュウくんも言ってたように、今回カヴァーしたような昔のリズム&ブルースやソウルって、すごくよく出来てるんですよね。本当に過不足ないというか、サビでちゃんと盛り上がるし、常に一定のいいグルーヴが流れているし……バンド目線で言えば、4つの音だけで事足りちゃうんですよね。演奏自体すごく盛り上がるし、録音物としても同じような興奮の度合いで残せる。そういう意味でも、曲としてよく出来てる感っていうのはすごく感じていて。オリジナル・アルバムの曲作りの途中ではあったけど、自分たちの楽曲に強く反映させようとは思ってましたね」
――今回のアルバムを聴いて思ったのは、まさしくそこで。ソングライティングがすごく研ぎすまされた感じというか。それぞれ曲調はバラエティに富んでるんだけど、一発で耳に入って、短い分数の中で山場もあって、いい聴後感を残す……そういった要素に特化した楽曲が並んだアルバムだと思ったんです。
マツキ 「それはあるかもしれないですね。もうひとつ楽曲の部分で付け加えれば、ダメなところを一箇所作るっていうのを、今回なんとなく意識的にやってみたんですよね」
――ダメなところ?
マツキ 「ダメなところって変な言い方なんですけど(笑)、1曲の最初から最後までイケイケドンドンな感じだと、案外と印象に残らないもので。1箇所、フッと何もなくなるようなところを作っておくと、逆にその他の部分が引き立つ。個人的な実験でもあるんですけど、そういうところも違った印象に聴こえるのと関係しているのかもしれない」
――なるほど〜。
マツキ 「いきなりビートがなくなるところとか、急にスッカスカになったり、わけのわからないゾーンがあったり……昔から言ってる〈ノイズ成分〉みたいな、完全に100%じゃないところで留めておくというか、それ以上やってしまうと完璧になりすぎちゃうってところで寸止めしておく。人間らしい、不完全な部分とか未完成な部分を残しておくのは、わりと意識的にできたと思うんです」
――そのあたりは、前作のタイトルからも引き継ぎつつ。
マツキ 「そうですね。ただ、前作は前作でコンセプトありきのアルバムだったんだけど、今回はライヴで勢いよく鳴らせるっていうのが大前提で。なおかつ、聴いてる人が勇気が出てくるとか、ちょっと力が湧いてくるような、背中を押してあげられるようなアルバムになったらいいなって思ってましたね」
コヤマ 「バンドでやってる音楽なんで、バンドで演奏していれば、正直どんなアルバムになってもいいんですよね。なおかつ今回はコンセプトもなかったから、すごく素のまんまというか……バンドがそのままいるって感じのアルバムになってると思う。歌ってる内容についても、タイちゃん(マツキ)の歌詞もロックのことを歌ってるなって感じたんです。だから、みんなで演奏すればそれはロックンロールになると思ったんで。バンドが全力で演奏してて、これは人の前でライヴでやってみんなでドカンと爆発するものだっていう確信はあったと思います」
――たしかに楽曲ごとの濃密さというか、エネルギーが凝縮されている感じがすごいなって思ったんですよね。
マツキ 「それに、今回は1曲の長さが短いですからね。だいたい3分前後で終わる。とにかく気持ちとしてはシンプルにして。なんだけど、ちゃんと聴けば面白さが詰まっている作品だし。シンプルで勢いがあって、なおかつやりたいことを詰め込んでる……いわゆる1stアルバムみたいな勢いが欲しかった。言ってみれば、19年目のデビュー・アルバムのような。そういう気持ちで作ってました」
――そんな思いを込めて作られた『結晶』の収録曲について、いくつか訊いていきたいんですが……まず冒頭の「真夜中の太陽」。
マツキ 「この曲がたしか、今回収録した中で一番最初に作った曲だと思うんですけど。16ビートのリフ上で、決して甘ったるくならないビターな感覚というか。現状の違和感をアルバムの一発目で言っておくような感じですかね。'真夜中の太陽'ってフレーズ自体は、何のことかわからないものだと思うけど、ありえないものを信じていく力というかな、そういうことをロック・バンドが言っていかないといけないかなって思ったんです。ちょっと話が逸れるかもしれないけど、去年ぐらいまでは音楽業界全体も、なんとなく震災のムードを引きずっていたと思うんです。でも、2014年になってからは、もっとロック・バンドが元気じゃないといけないって思って。いろんなバンドがいるけど、現実世界と自分との隔絶みたいなことを歌う若手のバンドも多いから、そういうしみったれた気分も吹っ飛ばしてくれるような音楽を聴きたいっていうのが、今年に入って強く感じたことで。その幕開けとなった1曲ですね」
――2曲目に収録された、「転がる石」も展開が面白い楽曲ですよね。
マツキ 「〈転がる石〉は、ジミヘンっぽいリフといえばそうなんだけど、それと踊れる音楽との融合というか。最初はもうちょっと長い曲だったんですよね。それを端折って端折って、今のカタチになった」
――そういった削ぎ落とす作業というのは、今まで他の曲でもあったんですか?
マツキ 「ありますよ。一旦出来上がったものを解体していくのって、結構好きで。たとえば8曲目に収録している〈無情の嵐〉なんかは、まるまる2番のサビがなくなっちゃったり……自分の本能的に、シンプルなんだけどハッとする感じっていうのを目指したいんですよね。今回そうやって、3分前後の曲が並んだということは、そういう曲を欲してたんでしょうね。それぐらいの長さが一番スピード感があって、曲の勢いもあって……曲のテンポ感も含めて伝わる尺だったのかなって。だから、すべては理にかなっていると思うんですけどね」
――アルバム・タイトルにもなっている3曲目の「結晶」は、今まで話していたような、研ぎすまして純度や密度を高めていって、バンドから生まれていくという過程を、そのまま表しているような感じはありますよね。それはずっとスクービーがやってきたことだとも思うんですけど。
マツキ 「そうですね。この曲をひとことで言えば、生きてることは一瞬の連続だから、後悔しないように頑張れよ、っていう応援歌ではあるんだけれども、それを〈結晶〉って言うのってすごいなって(笑)。自分でも'なんだ?'って思いますけど。B'zに〈衝動〉って曲があるじゃないですか? そのサビの〈ショードー!〉って部分が、ずっと頭の中で流れてたんですよね。その〈ショードー!〉が〈ケッショー!〉になったら面白いなって想像してたら、たぶんサビが出来たんだと思う。なんだそれって話なんですけど(笑)」
コヤマ 「いやいやいい話じゃないですか。ウルトラソウル感もあるよね(笑)。歌ってても爽快感ありますよ。さっきタイちゃんが話していたような曲に込められた意味はあるんですけど、意味から離れて気持ちいいものってあるじゃないですか? それはソングライティングとして、上手く作ってるんだと思うんですよね」
――たしかに曲の前後の脈絡と独立して、そのフレーズだけが耳に残るっていうのは名曲の条件だと思います。
コヤマ 「“言葉の意味はよくわからんが、とにかくすごい自信だ”みたいな」
マツキ 「キン肉マンね(笑)」
コヤマ 「それは、ロックンロール的にはアリですよね」
――とくに今回収録されている曲に強く現れていると思うんですが、歌詞で歌っていること自体は、ロックンロールの文脈からは外れているというか、感情の発露だけじゃない、もう一歩深い部分にまで触れていると思うんです。だけど、それをスクービーのバンド・サウンドやグルーヴが、ちゃんとロックンロールに昇華しているのは面白いなって思うんです。この「結晶」もそうだし、6曲目の「笑う女」なんかも、シティポップの歌詞といってもおかしくないような内容なんだけど、ロックンロールとして歌い上げられていのがすごいと思う。
マツキ 「この〈笑う女〉に関しては、シチュエーションはなんでもよくって。歌詞の中にある'許すことは 生きることさ'っていうのが一番言いたかったことなんです。最近、許すってことが欠落していると思ってて……いろんな意味合いで、許さないと共存していかないと思うんですよ。9曲目の〈囚われ者〉でも〈許してやるよなんだって〉って1ヵ所出てくるんだけど、許すことの強さというかね」
――本当に最近は、一度ミスしたら徹底的に叩かれる風潮ってありますよね。こてんぱんにして社会的に抹殺するまで許されないっていう。
コヤマ 「アレは何なんですかね(笑)。一度たりとも失敗できない感じというか」
――そんなこと言ったら、ロックやブルースの偉人たちはどうなるんだっていう(笑)。
マツキ 「どんだけミスしてんだっていうね(笑)」
コヤマ 「人間として大間違いだから(笑)。ロック・ミュージシャンなんて社会性はゼロですからね」
マツキ 「でも、まさにそういう違和感を感じて。'許すことは 生きることさ'っていう、その一文だけ言いたかった曲です」
――その歌詞で伝えたいことともつながってくるかもしれないんですが、ポジティヴでストレートに伝わってくる曲だなと感じたのが、4曲目の「いいぜ いいぜ」。'生きてることは何度も始められるってことさ'というフレーズが心に残ります。
マツキ 「ロック・バンドには、ウソでもいいから力強いことを歌っていてほしいんですよ。それをライヴなりCDなり大音量で聴いて、その瞬間は何も起こらないかもしれないけど、後々、聴いた人にとってそれが真実に変わる瞬間が訪れる……そういうことがあるかもしれない。ロックンロールが持つ力強さというか、マジックというか。やっぱり無敵なエネルギーを持っていないと」
――こういうメッセージこそ、シュウくんの歌声で歌われることで真っ直ぐに入ってくるし、その痛快さがありますよね。
コヤマ 「まあタイトル通り、直球な感じでね。これがちょっと早めなファンクというか、俺らの得意な感じで演奏しているのもまた良くてね……実は、アルバムのタイトルを考える時に、『結晶』の前に『SCOOBIE DOのワン・ツー・スリー!』っていう案がタイちゃんから出たんですよ」
――今のタイトルとは、随分とかけ離れてますね(笑)。
コヤマ 「まあ、それは4人中3人がシーンとした感じだったんですけど(笑)。それでどうしようかってなったときに、俺は『いいぜ いいぜ』っていうアルバム・タイトルでもいいと思ったんですよ。それぐらい今の気分にはあってるものだし。別にこのアルバムで歌われていることは底抜けに明るいことばかりでもないし、ポジティヴな気分とブルーな気持ちっていうのは絶対表裏一体だと思うけど、それでも『いいぜ いいぜ』って言っちゃう力強さっつうか。'せーの!'で演奏すれば、とにかくそういうことなんだっていう、バンドの気持ちとシンクロすると思って……でも、結局『結晶』になったんですけど(笑)」
――やっぱり、ひらがな6文字はなかなか受け入れられなかった?
コヤマ 「頭悪そうかなって(笑)。でも、この曲は、そういうロックンロール・バンドマンの気持ちをストレートに表現した曲ですね」」
――「結晶」という曲がアルバムのリード・トラックになってはいるけれど、「いいぜ いいぜ」は本作にとってもう一つの芯になっている曲かもしれないですね。7曲目の「やっかいなお土産」については?
マツキ 「この曲は、原発をはじめ震災後に明るみなっていったいろいろな事実があると思うんだけど、果たしてそれをどうするか? その問題に負けてしまうのか? いやいや、負けない! っていう想いからできた曲で。人間が作り出した魔物と対峙するヒーローものの主題歌というかね」
コヤマ 「子どもの頃に観てたヒーローものの主題歌とか劇伴みたいなリズム&ブルース感もあるよね」
マツキ 「そういう意味では、児童合唱隊に歌わせてもよかったかもね(笑)」
コヤマ 「(笑)。この曲は、1曲通してダブル(ヴォーカルをダビングしている)なんですよ。それによって、フィクションとノンフィクションの合間ぐらいの不思議な感じになって。なんか好きな感じですね。オケのリズム&ブルースな感じに、この歌が乗っかるっていうのは、なかなかオツだなと」
――聴いたインパクトは面白味があるけど、姿勢はアゲインストな感じっていうのは、先日取材した在日ファンクにも通じてるなって思って。どちらも、ストレートな物言いはしないけれども、奥底にアゲインストな姿勢が窺える。人に対するメッセージの伝え方ってところの匙加減が絶妙というか、粋を感じるんですよね。
マツキ 「ロックンロールって、擬人化したり、ある言葉を何かのメタファーとして別の言葉に言い換えたりする手法ってのは昔からあって。だから、俺らの作曲方法は結構ロックンロールの王道を行ってるとは思うんですよね。ハマケンの曲作りも上手だなって思いますよ」
――アルバムを聴き進めていって、ガラリと場面が変わるのが8曲目の「無情の嵐」。
マツキ 「〈無情の嵐〉は、昭和歌謡的なものをやろうと思ったんですよね。で、リズムはズンズンいってるんだけど、ずっとコンガが鳴ってたり、なぜかラテン臭がしていて。みんながゴーゴー喫茶で踊ってるような、そういうチグハグな感じの昭和歌謡みたいな曲。で、歌詞としては、なんかフランス・ギャルみたいな女の子が歌わされちゃってるような感じをイメージして……って、まあシュウくんが歌ってるんですけど(笑)。世の中的にいろいろなことがあるけれども、それでも生きていかなきゃねっていう。それは前々作ぐらいからずっと共通するテーマでもあるんですけどね」
コヤマ 「この曲はギターの音が肝というか。完成したらすごくカッコいい音になってて、イントロから好きです。パーカッションは松井泉くんに叩いてもらって、彼がパッといいアイディアを出してくれたのもよかった」
――同じくゲスト・ミュージシャンがフィーチャーされている曲でいうと、11曲目の「あなたを教えて」にはホーンやキーボードも入ってます。
マツキ 「ホーンはブラック・ボトム・ブラスバンドのホーン隊で、鍵盤は高野勲さんにお願いして。この曲は、俺の中では完全になりきりバカラック。ポップスのクラシックスをレア・グルーヴのバンドがカヴァーしているような(笑)。まさにそういう感じになりましたね。こういう曲が、ふと深夜3時すぎのクラブで流れてきたら嬉しいなっていう。胸を締め付けられながら踊るようなね」
――もうすぐ朝が来るっていう寂しさもあるような(笑)。その前に入ってる「行っておいで」もいい曲ですね。
マツキ 「これは完全にインプレッションズですね(笑)。やっぱりね、自分の中でジェイムス・ブラウンカーティス・メイフィールドっていうのは、黒人作曲家として俺の中で偉大な存在で。何か迷ったりした時には、JBかカーティスを聴くっていうのが願掛けのようにあって」
――マツキさんにとっての、ルーツの中のルーツというか。
マツキ 「JBはワイルドな作曲法を確立しているし、カーティスはどの曲聴いても童謡とか子守唄のようにシンプルだけど美しく、そして泣ける。2分足らずの中であれだけ印象に残るメロディを作れるっていうのは、俺の中ではカーティスしかいなくて。だから、ほとんどカーティスに捧げたような曲ですね」
――なるほどね。『結晶』を通して聴いて思うのは、アルバムとしてのコンセプトはないとしてもSCOOBIE DOが考えるロックンロールを、さまざまなカタチで呈示していくという姿勢なんですよね。
マツキ 「どうしても出てきちゃうんでしょうね、19年もやってるとね(笑)。自分の中でバランスを取りにいっちゃう。辛すぎても食べづらいだろうなって思っちゃうし、甘すぎても苦手な人もいるだろうし。甘いのも辛いのも万遍なくっていう感じにはなっちゃうんですよね。でも、今回はそれがどっちにも振れすぎず、バンドの勢いもしっかり閉じ込められたと思います」
――バラエティに富んだ曲調の中から、ロックンロールの旨味成分だけを抽出したような。
マツキ 「そうですよ。このアルバムは、まさに旨味を凝縮した結晶!」
――それはたぶん、味の素ですよね(笑)。
コヤマ 「そういやそうだ(笑)」
マツキ 「SCOOBIE DOは、ロック界の味の素だ!」
コヤマ 「それ、弱いな〜(笑)」
取材・文 / 宮内 健(2014年8月)
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