そのミュージック・ビデオは、光の三原色の原理を応用して彩る影をつくるペンダントライト「RGB Light」を発案し、「Fxxk Boyz Get Money」のミュージック・ビデオも手掛けた視覚ディレクターの河野未彩とのタッグで製作。東京・表参道にて1ヵ月にわたるロングラン公演となったFEMMのワンマン・イベント「DOLLHOUSE」でのパフォーマンス映像も使用され、来場者を3Dモデル化した世界最大規模の約700体のアバターによるシンクロ・ダンス・シーンを展開。全編にわたって駆使される3DCGには、世界的に人気を博すコレクティヴ「BRDG」からKeijiro Takahashi、Kenichi Kawamura、Kota Yamajiらが参加した、圧巻の映像となっています。FEMMは、パリコレなどでも活躍する日本にある数少ない特殊メイク・特殊造形・特殊衣装のアトリエ「GM Atelier」が製作した「攻殻機動隊」「新世紀エヴァンゲリオン」などのジャパニメーションの傑作のメカニック・デザインをリアルに可視化した、スタリッシュなパワードスーツに身を包んでいます。
カップリング曲となる「Dead Of Night」は、アメリカ・ラスヴェガスで開催された全米民生技術協会(CTA)主催の電子機器の業界向け見本市「CES」にて披露した、FEMMのAR(拡張現実)ライヴのために製作されたロマンティックなメロディと意味深な歌詞が交錯するダーク・エレクトロ・ヒップホップ。こちらは、10月に入って自身のInstagramにて“ヴォーギング”(マドンナ「ヴォーグ」のミュージック・ビデオでも有名な、幾何学的な動きで表現するモダン・ダンス)や“タット”(リズムに合わせて手首や指、腕などを巧みに操る、SNSでも人気のダンス・パターン)など、FEMMらしいスタイルをベースにしたインダストリアルな作風のダンス動画を投稿していたことで、ファンの間で話題を呼んでいました。