オランダ出身ニューヨーク在住の気鋭ピアニスト、ギデオン・ヴァン・ゲルダー（Gideon Van Gelder）のニュー・アルバム『ライトハウス』（PCD-93820 2,300円 + 税）が8月6日（水）にリリースされます。ホセ・ジェイムズや黒田卓也を手掛けたブライアン・ベンダーとの共同プロデュースで、ロバート・グラスパーやクリスチャン・スコットのサイドメンとしても知られ、みずからのグループ、エリマージでの来日も間近に控える若手最注目ドラマー、ジャマイア・ウィリアムスを筆頭に、ブラッド・メルドーやグレッチェン・パーラトとの共演でも知られる人気女性シンガー、ベッカ・スティーヴンスなど、パーソネルも若手実力派揃いの注目作です。

　かつてはホセ・ジェイムズ・バンドの一員としてツアーやアルバムにも参加してきたギデオン・ヴァン・ゲルダー。2010年発表の前作『パーペチュアル』でも一部のジャス・ファンから高い評価を得ました。それから4年が経過し、グラスパーを軸とした新世代ジャズ・シーンが俄然注目を集めている今、いよいよ登場する本作は、クラブ・ジャズからECMやブラジル新世代ミナス派までを一本の線で繋ぐ独創的な音世界が展開され、果てしなく美しく、ハッとするほどにスリリング。革新性の向こうに普遍的な情感を織り込めたような独創的な音世界は聴けば聴くほど、そのイマジネーションの豊かさに圧倒されるばかりです。