ニュース

小菅優、公演のソナタ・シリーズ最終回となるVol.5「黄昏」を2026年7月に開催

小菅優   2025/12/25 12:08掲載
はてなブックマークに追加
小菅優、公演のソナタ・シリーズ最終回となるVol.5「黄昏」を2026年7月に開催
 ピアニストの小菅優が、2023年から続けてきた公演のソナタ・シリーズ最終回となるVol.5「黄昏」を、2026年7月28日(火)東京・初台 東京オペラシティ コンサートホールにて開催します。この公演では、作曲家たちの晩年を追い、対位法が目覚ましいモーツァルトのK.576や滅多に演奏されないウェーバーのソナタ第4番に加え、小菅が「自分にとっての大きなゴールの一つ。これほど人間の心の奥深くまで探る旅は他にない」と語るシューベルト畢生の最後のソナタも演奏されます。チケットは12月25日(木)に一般発売されます。

[コメント]
ついにソナタ・シリーズのゴール地点に達した。演奏会一つ一つが大きな課題だったが、最終回では更に大きな目標が私を待っている。
晩年に達すると、人は何を考え、感じるのだろう。今の私には想像しかできないが、最終回で取り上げる究極の3つのソナタには次のようなことが思い浮かぶ。どの作品も死神のような怖い存在と同時に、葛藤や苦悩を耐え忍んだ境地を超えた、寛大な優しさを。それぞれの凝縮された内容の中には、「まだ」というか、最後だからこそ訴えようとする、内なる炎が燃えている。
見事な対位法を用い、快活さを装いながらも、どこか寂しいモーツァルトの最後のソナタ。苦悩と恐怖、和解と優しさを、ピアノの持ち味を使って華やかに表すウェーバーの最後のソナタ。そして青春の喜びや懐かしさ、苦境と哀しみの間を彷徨い、人生の全てを語る、儚いシューベルトの最後のソナタ。
抒情。この上ない完成度。そして哀しみを垣間見せながらも常に生きることへの愛を感じさせる深い感情。作曲家たちの最後の静かな訴えを、皆さまに聴いていただきたい。

――小菅 優

Photo by Takehiro Goto
最新ニュース
※ 掲載情報に間違い、不足がございますか?
└ 間違い、不足等がございましたら、こちらからお知らせください。
※ 当サイトに掲載している記事や情報はご提供可能です。
└ ニュースやレビュー等の記事、あるいはCD・DVD等のカタログ情報、いずれもご提供可能です。
   詳しくはこちらをご覧ください。
[インタビュー] 佐藤理とゴンドウトモヒコの新ユニットが、聴覚と視覚を刺激するアルバムを発表 LIG[インタビュー] デビュー20周年 再始動を告げる新作EP 音速ライン
[インタビュー] 私は私にできることを歌にしていく ゆっきゅんのニューEP[インタビュー] 来日公演を目前に控え、孤高のソウル・シンガーが発表する17年ぶりの新作『PRAYER』 リアム・オ・メンリィ
[インタビュー] 今春のカルテットでのツアーを録音した『FRAGMENTS - CONCERT HALL LIVE 2025』を発表 松井秀太郎[インタビュー] 友成空の大ヒット曲「鬼ノ宴」が湖池屋とコラポレーション クセになる辛さの「ピュアポテト 鬼ノ宴」誕生
[インタビュー] オーケストラとともに過去・現在・未来を紡ぐ活動40周年記念アルバム『RE-BORN』 千住明[インタビュー] 自らの本名を冠したセカンド・アルバム完成! 今作に込めた想いとは― 粗品
[インタビュー] 千花音×みやけん 豊かな才能の交錯が生みだしたもの[インタビュー] 広分野で活躍するヴァイオリニストが、みずからのレーベルから第一弾アルバムを発表 廣津留すみれ
[インタビュー] 田中彩子 クラシックや映画音楽などでファンタジーの世界を描き出すリサイタル・ツアーを開催[インタビュー] 大好きな街、小田原への愛を込めた「O・DA・WA・LOVE」配信リリース emily hashimoto
https://www.cdjournal.com/main/cdjpush/tamagawa-daifuku/2000000812
https://www.cdjournal.com/main/special/showa_shonen/798/f
e-onkyo musicではじめる ハイカラ ハイレゾ生活
Kaede 深夜のつぶやき
弊社サイトでは、CD、DVD、楽曲ダウンロード、グッズの販売は行っておりません。
JASRAC許諾番号:9009376005Y31015