5月26日に待望のニュー・アルバム
『ハイ・ヴァイオレット』をリリースする
ザ・ナショナル(The National)。
前作
『ボクサー』に続いての参加になる
スフィアン・スティーヴンスやトーマス・バートレット(ダヴマン)のほか、ジャスティン・バーノン(ボン・アイヴァー)にリチャード・リード・パリー(
アーケイド・ファイア)、
アントニー・アンド・ザ・ジョンソンズなどでおなじみのニコ・ムーリーら、米インディ・ロックの最前線を支える面々の参加も象徴的なように、『ハイ・ヴァイオレット』は、大きな盛り上がりを見せたこの10年ほどの北米インディ・シーンにとっての一つの集大成的な作品として注目を集めています。先日は、キャパ1万人弱のニューヨーク・レディオ・シティ・ミュージック・ホール公演が、わずか数分でソールド・アウトしてしまうなど、その勢いは日本からは想像を絶するレベルに達している模様。
そんなザ・ナショナルのヴォーカリスト、マット・ヴァーニンガーとギタリスト、アーロン・デスナーが初来日。9日、東京でアコースティック・ライヴを行ないました。
観覧希望者の中から抽選で選ばれた幸運なファン数十名に囲まれた親密な雰囲気に、アーロンは「こんな感じは初めてかもしれない」と呟きながらショウをスタート。
まずは、アコギの爪弾きとともに、どこかホラーチックなリリックが印象的な、新作『ハイ・ヴァイオレット』3曲目「Anyone's Ghost」を披露。特徴的なマットの低音ヴォーカルが響き渡ると、一気に場の空気がしっとりとした美しく幻想的なものへと変わっていくような気に。続いて、
米TV番組での先行パフォーマンスも話題になった『ハイ・ヴァイオレット』のオープニング・トラック「Terrible Love」。そして「『ハイ・ヴァイオレット』のエンディング・トラックで、許すことについての歌」というマットの説明を挟んで演奏された、感動的な「Vanderlyle Crybaby Geeks」をプレイ。最後に、前作『ボクサー』収録の人気曲「Fake Empire」が演奏され、プレミアムなショウは幕を閉じました。
ニュー・アルバム『ハイ・ヴァイオレット』は、5月26日リリース。また、前作『ボクサー』、前々作『アリゲーター』も同日に再発が決定。楽しみに待ちましょう!