作曲家 / シンガー・ソングライターの
林哲司が、デビュー50周年企画として『
ディスコティーク:ルーツ・オブ・林 哲司』を6月21日(水)に発売します。
デビュー50周年を受けて、今年はその軌跡を辿った単行本や音楽イベントなどの周年企画が数多く実施されます。林の楽曲は洋楽から影響を受けつつも、日本人の琴線に触れるメロディが持ち味で、そのセンスは時代を越えてなお聴き手の心をゆさぶる普遍的なもの。近年は海外での評価も高く、とりわけ
松原みきの歌唱で知られる「真夜中のドア〜stay with me」は、シティ・ポップ・ブームを牽引する役割を担っています。
今作は、そのシティ・ポップ・ムーブメントの最中、林の原点とも言えるラグジュアリー・サウンドの決定版。各社から林の作品集が数多くリリースされ、「ビクターエンタテインメント」では、1978〜1982年に発表されたシティ・ポップの源流とも言える林のラグジュアリーなディスコ・ミュージック作品にスポットを当てています。当時、ビクターのディスコ・ブームの仕掛け人であったハッスル本多がプロデュースしたイースタン・ギャング、そして世界歌謡祭でグランプリを受賞した女性シンガー、シューディ。この2アーティストの作品を創り上げた林の作曲作品をあますことなく収録。その洗練されたメロディと流麗なアレンジは後に林が手がけるシティ・ポップ作品を彷彿させ、そのムーブメントを予見することができます。
また今回、シューディの代表曲「エクスタシー」を再構築し、林自らプロデュースした2023年ヴァージョン“Samurai mix”をボーナス・トラックとして収録。EDMの要素も取り入れ、新しく蘇った楽曲「エクスタシー(Samurai mix)」に注目です。
近年、再評価も著しいディスコ・ミュージック。ハッスル本多と林が創り上げ、世界のマーケットに挑んだイースタン・ギャング、そしてシューディ。今や世界標準となった“林哲司のサウンド”の初期作品として試聴してほしいところです。
なお、林は6月30日(金)〜7月3日(月)の3日間に渡り、50周年記念スペシャル・イベント〈歌が生まれる瞬間(とき)〉を東京・赤坂レッドシアターにて開催。5月22日(月)よりチケット一般販売がスタートしています。詳細は林哲司50周年記念公式サイトをご確認ください。
[コメント]僕が80年代に作ってきた楽曲の一部が、時空を超えていま日本発のシティポップとして全世界で聴かれ楽しんで頂いています。
当時、洋楽の影響を受けながらも、メロディやサウンドに神経を注ぎながら自分の音楽を作っていました。
そのシティポップの重要な要素にもなっているグルーヴは、AORやソウルミュージックやディスコサウンドから培った部分が多く、今回収録したビクターの作品は、とりわけディスコサウンドを追及した、僕の作曲家としてのルーツと言っても過言ではありません。――林哲司