圧倒的な演奏パフォーマンスと美しく個性的で表情豊かなキャラクターが人気のピアニスト“
五条院凌”(ごじょういんりょう)が、大盛況だった今年5月7日の東京公演以来3ヵ月弱ぶりに全国ツアー〈So Fabulous Concert 2023〉を再開しました。
再開初日のライヴは、7月29日に初めての土地となる茨城県西地域に位置する結城市民文化センターで行われました。会場にはいつも熱心なコアのファンをはじめ、地元の小さな子どもから大人まで老若男女幅広い層が集まり、この日も超満席となりました。
〈So Fabulous Concert 2023〉では、8月に愛知、9月に北海道、東京と各地を巡り、11月には熊本、兵庫での追加公演も決定しています。コンサートを重ねるごとにパワーアップしていく五条院凌をぜひお近くの会場で目撃していただきたいところです。
[ライヴ・レポート] ステージにはいつものピアノに、真っ赤な薔薇のオブジェ、キーボードが置かれており、本人が登場すると同時に会場は大歓声に包まれた。この日はオリジナルアルバム『Fabulous』に収録された楽曲がメインに演奏された。
2部では衣装が変わり、夏満喫の浴衣姿で登場した五条院凌。猛暑の最中ではあったが、夏にぴったりな「ENDLESS SUMMER」が演奏されると客席からリズムに合わせた拍手が沸き起こるなど、会場のテンションは常に高かった。
MCの中で、以前から少しずつ情報が解禁されつつあったニュー・アルバムについての詳細が明らかになった。10月25日(水)にリリースされるこのアルバムのタイトルは『お愛集』(おあいしゅう)。愛をテーマにした昭和歌謡曲カバー・アルバムとなる。選曲は本人が愛着のある楽曲とSNSを通してファンから寄せられたリクエストによって構成されているとのことだ。
アンコールでは『お愛集』に収められている中森明菜の代表曲で加藤登紀子作の「難破船」が披露された。哀愁漂うこの楽曲の持つ世界が、五条院凌の手を経て新たな形でよみがえり、表出した。Photo by Eiji Shimamura