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サザンオールスターズ、新曲「暮れゆく街のふたり」が映画『盤上の向日葵』主題歌に決定 同曲が流れる特報も公開

サザンオールスターズ   2025/03/07 12:35掲載
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サザンオールスターズ、新曲「暮れゆく街のふたり」が映画『盤上の向日葵』主題歌に決定 同曲が流れる特報も公開
 サザンオールスターズの10年ぶりのオリジナル・アルバム『THANK YOU SO MUCH』に収録されている最新楽曲「暮れゆく街のふたり」が、『孤狼の血』の柚月裕子による同名小説を坂口健太郎渡辺謙をメインキャストに映画化した話題作『盤上の向日葵』の主題歌に決定。あわせて、同曲をフィーチャーした特報映像が公開されています。

 『盤上の向日葵』は、坂口健太郎、渡辺謙が魂の演技で魅せる、心震える慟哭のヒューマン・ミステリー。とある山中で発見された身元不明の白骨死体。事件の唯一の手がかりは、死体とともに発見された高価な将棋の駒。その駒の謎を追う刑事たちは、とんでもない事実に突き当たります。この世に7組しか現存しないその貴重な駒の持ち主は、プロ将棋界に彗星のごとく現れ、一躍時の人として世間を騒がせている異色の若手棋士・上条桂介。やがて桂介をめぐる捜査線上には“賭け将棋”で圧倒的な実力を持ちながら裏社会に生きた男、東明重慶(とうみょう しげよし)の存在が浮かび上がります。東明と上条のあいだにいったい何があったのか――。そして明らかになる上条桂介の壮絶な過去とは――?

 突如将棋界に現れた異色の天才棋士、上条桂介役には坂口健太郎。賭け将棋の世界で圧倒的な実力を持ち、上条桂介に大きな影響を与える男、東明重慶役に渡辺謙。2人の出会いは光をもたらすのか、闇への入り口なのか。日本を代表する俳優ふたりが魂を削りあう壮絶な演技が、衝撃の結末へと観る者を誘います。

 原作は『孤狼の血』『朽ちないサクラ』など、常に己の信じるもののために闘い続ける人間を描いてきた柚月裕子。将棋の世界を背景にしながらも、将棋を知らない読者も多く惹きつけ、2018年本屋大賞第2位に輝いた本作の執筆にあたり、柚月は“光と影”“人間の業”“人生を生き切る”という3つのテーマを根底に据えた、と言います。2017年にこの小説に出会い、「人生の光と影を描いた重厚な人間ドラマ」にほれ込み、原作者も絶賛する脚本を書き上げたのは熊澤尚人監督。『君に届け』(10)『ユリゴコロ』(17)『隣人X』(23)など、繊細な感情の揺れを丁寧に描き、幅広く評価される恋愛映画、ヒューマン・ドラマを数多く手がけてきた熊澤が、自ら書き上げた脚本でメガフォンを執りました。

 人は、何をもって“生きている”といえるのか。苦しみと、葛藤のなかからみつけた一筋の光―。だがその出会いは光なのか、闇なのか―。生き方に迷うすべての人に贈る、慟哭と感動の物語。人生を決めた将棋との出会い。そして闇を背負った男との衝撃的な出会い。運命の出会いから生まれる物語の切なさを、サザンオールスターズが綴る歌の小説(ロマン)がエモーショナルに包み込みます。

 本作の矢島孝プロデューサーは「切なさや哀しさ、愚かさも含め、必死に生きていく人間たちへの応援歌がほしい」と、この物語の主題歌をサザンオールスターズに依頼。3月19日にリリースされる最新アルバム『THANK YOU SO MUCH』収録曲の中で最も陰影が濃く、切なさに満ちた一曲「暮れゆく街のふたり」が決定しました。

 桑田佳祐がかつて読んだ小説にインスパイアされた、というドラマ性のある楽曲で、主題歌を聴いた主演の坂口健太郎は、「将棋、家族との別れ、因縁、様々な物に翻弄され歩くしかなかった桂介の道を、切なく代弁してくれているような楽曲だと感じました」と感激のコメントを寄せ、矢島プロデューサーは「人間の情念を支える桑田さんの力強い声は、人間の生き様を描くこの映画の最後を締めくくり、違った形で映画を支えている楽曲」と絶賛。サザンの楽曲が映画の主題歌となるのはサザンの47年の歴史の中で7作品目、2018年公開の『空飛ぶタイヤ』の主題歌「闘う戦士(もの)たちへ愛を込めて」、同じく2018年公開の『ビブリア古書堂の事件手帖』の主題歌「北鎌倉の思い出」以来7年ぶりとなります。 

 新たに公開された特報は、主人公、上条桂介と、彼に大きな影響を与える人物、東明重慶との出会いから幕開け。町の将棋道場で出会った伝説の勝負師、東明は挑発するように「ぞくぞくするような真剣勝負だ」と囁きます。か細く、頼りなさげな様子の桂介に、この後何が起きたのか――。雪の中を走る桂介の少年時代が印象的にインサートされ、やがてふたりは激高し、鬼気迫る表情でぶつかり合います。静かに語りかけるような桑田佳祐のヴォーカルが彼らの“出会ってしまった運命”の抗い難さ、切なさを謳いあげるなか、対峙するふたりの姿。射るような眼で静かに見つめる東明と「その真剣、乗ってやる」という熱く、まっすぐな眼差しで見つめ返す桂介。盤上の勝負を越えた先に見出す、光と闇の彼方にある真実とは――。深みのある桑田佳祐の歌と相まって、心震えるミステリーの展開に期待が膨らむ映像に。

 「暮れゆく街のふたり」は、離れがたい男と女の関係を歌っているが、師弟として、あるいは最大の敵になる「運命的に出会ってしまったふたり」にも通じる普遍的な想いにあふれています。桑田佳祐の音楽人生に大きな影響を与えたというエリック・クラプトンの名曲「愛しのレイラ」を彷彿とさせるバラードが、将棋の世界に生きる男たちの運命に寄り添っていきます。

[コメント]
将棋、家族との別れ、因縁、様々な物に翻弄され歩くしかなかった桂介の道を、切なく代弁してくれているような楽曲だと感じました。
夏の暑い時期の撮影、夕暮れ時、向日葵畑の中で夕陽を見ている瞬間を思い出しました。

――坂口健太郎

切なさや哀しさ、愚かさも含め、必死に生きていく人間たちへの応援歌がほしい、とサザンオールスターズに依頼しました。この映画の風や空、季節など空気感も含めて、サザンがふさわしいと思いました。人間の情念を支える桑田さんの力強い声は、人間の生き様を描く映画の最後を締めくくり、違った形で映画を支えている楽曲だと思います。
――矢島孝プロデューサー

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©2025映画「盤上の向日葵」製作委員会

『盤上の向日葵』
2025年10月31日(金)全国公開
movies.shochiku.co.jp/banjyo-movie
配給: ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント / 松竹
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