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伝説的ドキュメンタリー『バロウズ』、公開に先駆け中原昌也・ヤマジカズヒデらの推薦コメントが到着

2025/05/07 12:26掲載
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伝説的ドキュメンタリー『バロウズ』、公開に先駆け中原昌也・ヤマジカズヒデらの推薦コメントが到着
 ダニエル・クレイグ主演『クィア/QUEER』の原作者であり、『ジャンキー』『裸のランチ』などで知られる異端の作家にして永遠のカルト・アイコン、ウィリアム・S・バロウズの伝説的ドキュメンタリー『バロウズ』(1983)が5月9日(金)より東京・ヒューマントラストシネマ渋谷ほかにて公開。これに先駆け、中原昌也ヤマジカズヒデ、樋口毅宏らによる推薦コメントが到着しています。

 アレン・ギンズバーグジャック・ケルアックらと並びビート・ジェネレーションを代表する作家であり、発禁騒ぎにもなった『裸のランチ』をはじめ衝撃的な実験小説を発表、〈カットアップ〉の手法で言語世界に新たな地平を示した文学界の極北ウィリアム・S・バロウズ。同性愛者にして麻薬中毒者、ウィリアム・テルごっこで内縁の妻を射殺するという驚愕の事件を起こし、晩年には画家や俳優としても活躍、ナイキのCMに出演するなど、破天荒過ぎる生き様そのものが20世紀最大のカルト・アイコンとなっています。

 映画『バロウズ』はバロウズ本人の全面協力のもと、自らの人生や文学スタイル、創作の秘密を語る最初で最後のドキュメンタリー。83年の製作当時高く評価されたものの、その後フィルムが紛失、2011年にデジタルリマスター化が実現するも、我が国ではソフト化も配信もされなかった伝説の作品がついにスクリーンに復活します。

 先日まで来日していたパティ・スミスが登場する予告編も話題を呼んだ本作のリヴァイバル上映を目前に、今回、中原昌也(ミュージシャン・作家)、ヤマジカズヒデ(dip,yapoos)、樋口毅宏(ハードボイルド育児作家)、山路和広(Flying Books店主)、持田保(ライター・あなたの聴かない世界代表)、松田いりの(作家)の6名の推薦コメントが到着。個性あふれるコメントとともに、“20世紀最凶の作家にして破壊者”バロウズの複雑な人生の様相を捉えた本映画に期待が高まります。

[推薦コメント]
嫌いなレストランにテープレコーダーを持ち込んで、直接手を下すことなくその店を潰したというオカルトエピソードが大好きです。
俺に塩対応する店、覚えてろよ!俺がテープレコーダーを持ち込んだ日がお前らの最後だ。
読んだことがなくても、これを観れば君もバロウズ博士!

――中原昌也(ミュージシャン・作家)

昔、高円寺にオービスと云うマニアックな
レンタルビデオ屋があってそこで
The Cut-Ups
Towers open fire
が入ってるビデオを借りた。
白黒のサイケデリックを知った。
影響されて自分でも
音でカットアップをやろうと
テープを切り刻んで曲を作ったりした。
そのオービスにもう1つあった
ビデオがこの「Burroughs」だった。
今回改めて観たがバロウズの作品は
本人の声で朗読されて完成すると思った。

――ヤマジカズヒデ(dip,yapoos)

こんなバロウズ、初めて見た!稀代のオゲレツ作家・バロウズではなく、人間・バロウズを鮮やかに切り取った、入門編にして決定版!
恍惚の溜息……!
彼の「真実」をようやく見たような気になった。

――樋口毅宏(ハードボイルド育児作家)

二〇世紀NYアンダーグランドに最も影響を与えた作家、ウィリアム・バロウズの創作の第二次黄金期とも言える80年代のさなかに制作され、ふんだんに盛り込まれた自作の朗読シーンはもちろん、容赦ない評価を下す兄や、尊敬と愛情と困惑の入り混じった息子とのやり取りなど、人間味溢れる人物像も魅力。盟友アレン・ギンズバーグの代表詩「吠える」の冒頭を本人の前でテキトーに朗読するシーンが最高。
――山路和広(Flying Books 店主)

ヴェルヘルム・ライヒ博士のオルゴン・ボックスに閉じこもりキャッキャウフフするバロウズ翁に刮目せよ!実践魔術としてのカットアップ人生を宇宙の裂け目からピーピングする地獄の紳士録ファイナル・レポート映画、12年の時を経て遂に復活!!!
――持田保(ライター・あなたの聴かない世界代表)

紳士。ドラッグ中毒者。コメディアン。酔っ払い。武器マニア。健康器具の愛用者。頑固爺。などのチグハグなバロウズ像が、彼の一貫して冷たく
乾いた声の裏でぐるぐる変転して眩い。本作鑑賞後にバロウズの本を読むと、文字の裏にもそれら分裂的イメージが散って重なっておもしろい。

――松田いりの(作家)


©1983 Citifilmworks / ©2013 Pinball London Ltd. All rights reserved.

映画『バロウズ』
2025年5月9日(金)より東京 ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次ロードショー
公式サイト:burroughsthemovie.jp
公式X:@burroughs2025jp
配給:コピアポア・フィルム
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