エマニュエル・アックス(p)、
レオニダス・カヴァコス(vn)、
ヨーヨー・マ(vc)による現代最強ピアノ・トリオが、アルバム『ベートーヴェン・フォー・スリー〜交響曲第1番ハ長調作品21/ピアノ三重奏曲「幽霊」&「街の歌」』を8月22日(金)に配信。日本盤CDが9月10日(水)に発売されます。このアルバムから、トリオ用編曲をシャイ・ウォスネルが手がけた「ベートーヴェン:交響曲第1番〜第3楽章メヌエット」のデジタル配信がスタートしました。
2021年のタングルウッド音楽祭で3人は初めて「ベートーヴェン:交響曲第2番」をピアノ三重奏形式で披露しました。これが絶賛されたことを受け、『ベートーヴェン・フォー・スリー』と名付けられたアルバム・シリーズがスタート。「第2番」と「第5番」がシリーズ
第1作として2022年春に発売され、以来、
交響曲第6番「田園」/ピアノ三重奏曲第3番ハ短調作品1-3が2022年11月に、
交響曲第4番&ピアノ三重奏曲第7番「大公」が2024年3月にリリースされており、新作『ベートーヴェン・フォー・スリー〜交響曲第1番ハ長調作品21/ピアノ三重奏曲「幽霊」&「街の歌」』はシリーズ第4弾です。
ヨーヨー・マはこのシリーズについて「シンフォニーに参加できることはとても素晴らしいことだとみんな感じている。室内楽奏者、オーケストラ奏者、協奏曲を演奏する人、トランスクリプションを演奏する人、作曲する人、指揮する人……これらすべてが重なり合うことなく別々のカテゴリーとして捉えられている。そのようなサイロ化された考え方は、創造性や人々の間のコラボレーションを妨げるものだと思う。だからこそ今日本当に重要なことのひとつに、音楽の最初の原点に立ち返ること……つまり一緒に何かをやってみたいと思う友人同士のシンプルな交流に立ち返ることだと感じています」とコメントしています
3人は8月3日(日)にふたたびタングルウッド音楽祭で共演し、シャイ・ウォスネルがピアノ四重奏用に編曲した「交響曲第3番」を中心に、「レオノーレ序曲第3番(同じくウォスネルがピアノ四重奏用に編曲)」と「街の歌」を含むオール・ベートーヴェン・プログラムを披露する予定です。レオノーレ序曲と交響曲第3番ではヴィオラ奏者のアントワン・タメスティの参加が予定されています。
Photo by Lawrence Sumulong