ジャン=リュック・ゴダール 2007/07/19掲載(Last Update:08/03/31 17:57)
フランス映画の巨匠で、ヌーヴェルヴァーグの旗手として知られる映画監督、
ジャン=リュック・ゴダール。80年代から音にこだわり、探求を続けていたゴダールが90年代に入り、“ドルビー・デジタル”を用いて制作した作品の中でも特に“音”が重要なファクターとなっている作品、
『フォーエヴァー・モーツァルト』(96年)、
『愛の世紀』(2001年)、
『アワーミュージック』(写真/2004年)が、7月21日よりおよそ3週間に渡って吉祥寺・バウスシアターにて、爆音上映されます。
『フォーエヴァー・モーツァルト』は“映画についての映画”の物語。政治や戦争といった社会的な問題を、ゴダールならではの手法で詩的につづった作品。その音響は無意識のうちに観る人に不穏な何かを残します。『愛の世紀』はゴダールが“初めて「愛」を描こうとした”という作品。そして現時点での最新作『アワーミュージック』(2004年)はゴダール新時代の幕開けを告げた、との評判も高い作品で、そのタイトルからわかるとおり音楽を主軸にすえたもの。スクリーンで観てこそ、のゴダール作品をより深く体感するためにも、この爆音レイトは楽しみ!