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ジンマン&チューリヒ・トーンハレによるマーラー全集に第7番「夜の歌」が登場

デヴィッド・ジンマン   2009/07/08 15:21掲載
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 デイヴィッド・ジンマン(David Zinman)チューリヒ・トーンハレ管弦楽団によるマーラー交響曲全集の第7弾『マーラー:交響曲第7番「夜の歌」』(BVCC-10003 税込1,890円)が7月22日に発売されます。

 ベートーヴェンの交響曲全集で世界的な名声を築いたジンマン&チューリヒ・トーンハレのコンビは、マーラー生誕150年にあたる2010年の完成を目指して交響曲全集録音を進行中、すでに発売された6枚いずれも国内外の音楽雑誌で高い評価を得てきました。

 今回録音された第7番は、マーラーの全交響曲の中で、最も謎めいた作品であり、その演奏解釈がきわめて難しいことで知られています。テノールホルンやギター、マンドリンといった通常のオーケストラ曲では使われない楽器が登場したり、明暗のコントラストが激しく、一聴すると脈絡なく聴こえる点など、複雑な容貌を備えているがゆえに、指揮者の個性が発揮される作品でもあります。

 
 長年マーラーの自筆譜を研究してきたジンマンは、これまでにロチェスター・フィル、ボルティモア響ともチクルス演奏を敢行してきました。スコアに書かれていることを厳格・精密に再現することによってこそ、明確で説得力あるマーラー像が生まれるというジンマンの信念は、今回のチューリヒ・トーンハレとの一連の録音によってはっきりと証明されつつあります。

 第7番では、楽想が目まぐるしく転換する第3楽章や第5楽章でのオーケストラ各パートの精緻なバランス、第2楽章や第4楽章での温か味のある音色の再現が聴きものであり、第1楽章のテノールホルンをはじめとする金管・木管のソロの惚れ惚れするような響きもまさに絶品です。

 さらに当シリーズの嬉しいポイントは、SA-CDハイブリッド盤でのリリースということ。マーラーの作品に必要な4管編成の100人を超す大編成のオーケストラは、精密なSA-CDサウンドに相応しいもの。ヨーロッパ屈指の音響効果を誇るチューリヒのトーンハレで、元デッカの優秀な録音技術陣によって録音された当盤、オーディオ・ファンも必聴の一枚です!


※7月22日発売
デイヴィッド・ジンマン指揮チューリヒ・トーンハレ管弦楽団
『マーラー:交響曲第7番「夜の歌」』
(BVCC-10003 税込1,890円/SA-CDハイブリッド仕様)

[録音]
2008年9月22日〜25日 チューリヒ、トーンハレ
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