3月9日に、6枚目のアルバム
『絶体絶命』をリリースした
RADWIMPSが約2年ぶりとなる全国ツアー<絶体延命ツアー>を、4月12日からスタート。4月29日・30日の2日間にわたり満員のさいたまスーパーアリーナで、強烈なライヴを展開! 3月11日の大震災の後、野田洋次郎は支援サイト「糸色 - itoshiki-」を立ち上げ、被災地にエールを送り続けました。
このツアーは、4月1日、福島:郡山 Hip Shot Japanを皮切りに、山形 ミュージック昭和 Session 〜 岩手:盛岡 CLUB CHANGE WAVE〜宮城:Zepp Sendai 2DAYSを経て、4月12日に函館公演が行なわれるはずだったものの、震災後、東北ツアー5公演は延期され、函館:金森ホールが初日となりました。
函館では、「本当は初日じゃなかった函館。初日にふさわしいライブにしよう」と、メンバーはコメント。延期になった5公演は、現在日程を調整中。野田洋次郎はラジオに出演した時に、「(東北公演は、)必ずやります」と発言しています。
今回のツアーは、「今まで行けなかった場所にも、出かけて行こう。」と、函館〜帯広〜札幌2DAYSと、北海道だけでもライヴハウスを含む4公演をこなし、アリーナライブ初日をマリンメッセ福岡で迎えました。今回行なわれた、さいたまスーパーアリーナ2DAYSは、そんな背景を持つ、アリーナライヴの2公演目と3公演目として行われました。
アルバム発売時のインタビューでメンバーは、「レコーディング中に何度も奇跡に出会えた。それはたまたま降って来たものではなくて、ひとつひとつ積み重ねて、4人揃って奇跡を眺められる場所まで来られた。それが何よりも嬉しい」と語っていました。4人が新たな「音楽を創造する集合体」として生まれ変わったことを表す、アルバム内容でしたが、まさに4人が打ち出したライヴは、そんな勢いに充ち満ちていました。
ニュー・アルバム『絶体絶命』を軸に、アルバムを、エネルギーを、届けようという、強固な意志に支えられたこの日のステージ。まだツアー中のため、本編の内容に触れることは避けますが、「DUGOUT」「透明人間18号」など、RADWIMPSが発明したと言われる、スリリングでタイトな演奏は、どのバンドでも成し得なかったものです。アルバムからビデオが制作された曲「君と羊と青」は、高らかなファンファーレのように、会場に鳴り響いていました。
そして2年前のオリジナル・アルバム
『アルトコロニーの定理』より、アート・ディレクターとして参加している永戸鉄也が、このツアーからビジュアル面にも参加。演出面においても、日本のロック・バンドが新たな「場所」に到達したライヴでした。