2009年、ヴァン・クライバーン国際ピアノ・コンクール優勝という金字塔を成し遂げたピアニスト
辻井伸行が、また世界を驚嘆させました! 音楽の殿堂とも称されるニューヨークのカーネギーホールで、2011年11月10日に開催されたリサイタルが『辻井伸行 カーネギーホール・デビューLIVE』として、早くもCD、DVD、ブルーレイで登場。
CD(AVCL-25747 税込3,000円)は12月28日、
DVD(AVBL-25528 税込5,145円)と
ブルーレイ(AVXL-25529 税込6,195円)は2012年1月25日にリリースされます。
このリサイタルはカーネギーホールが企画・主催する“鍵盤のヴィルトゥオーゾ”シリーズの一環として開催されました。このシリーズには、これまでに
ユジャ・ワン、
クリスティアン・ツァハリアス、
レイフ・オヴェ・アンスネス、
内田光子、
エフゲニー・キーシン、
アンドラーシュ・シフ、
リチャード・グード、
マウリツィオ・ポリーニといったヴィルトゥオーゾ・ピアニストたちが出演してきました。錚々たる顔ぶれの名前を見るだけでも、このシリーズに出演することの意味がお分かりになることでしょう。
辻井がこの日、プログラムの1曲目に選んだ作品は現代作曲家マストの「インプロヴィゼーションとフーガ」。続いて
ベートーヴェンのソナタ第17番「テンペスト」、
リストの「ため息」と「リゴレット・パラフレーズ」。そして後半は
ムソルグスキーの組曲『展覧会の絵』。演奏が終わった途端、満員の会場からの拍手と歓声に応えるように奏でられたアンコールは、
フォスターの「金髪のジェニー」をモチーフにした辻井のオリジナル曲「ジェニーへのオマージュ」、
ショパンの「雨だれ」、そして最後に震災で被災された方への追悼と励ましの気持ちを込めて作られた「それでも、生きてゆく」を演奏して、感動のリサイタルが幕を閉じました。
なお今回のリリースでは、CDに「テンペスト」「リゴレット・パラフレーズ」『展覧会の絵』「ジェニーへのオマージュ 作品1」の4曲が収録され、DVDとブルーレイにはアンコールを含む全曲が収められます。
アメリカの耳の肥えた聴衆を前に、その圧倒的なテクニックと高い音楽性を披露し、歴史ある大ホールを興奮と感動の空間に導く歴史的大成功を勝ち取った辻井伸行。彼が世界の一流ピアニストの仲間入りする日はそう遠くないようです。

カーネギーホールで演奏する辻井伸行(リハーサル時)
(C)Yasuko Shiratsuchi

演奏後、拍手にこたえて
(C)Yasuko Shiratsuchi