前作の『トレジャー』（写真）もスマッシュ・ヒットしました！　日本人ジャズメンの人気投票では、アルバムを出そうが出すまいが、常にNo.1。ゲイリー・バートンとのデュオでは、グラミーにもノミネートされたピアニスト小曽根真。そんなジャズの日本代表“オズ”さんが、ドラえもん？　歌うの？　いったい何事かと、つい鼻息が荒くなってしまいましたが、聞けばこの夏、7月9日に小曽根真 THE TRIOの久々の新作（タイトル未定・UCCJ-2027\3,000（税込））が出るとのことで、その日本盤にボーナス・トラックとして、小曽根真による“ドラえもんのうた”のカヴァーが収録されるとのことです。ジャズ・ピアノで演奏される“ドラえもんのうた”ってどうなるんでしょう？　好きな曲だけに不安ですが、実はこれ、各界のアーティストたちが『ドラえもん』を題材に様々な作品を提供した昨年開催のイベント“THE ドラえもん展”にミュージシャン代表として参加したもので、そのイベントの会場では、彼の編曲による“ドラえもんナンバー”が流されていましたっけ。

　なるほど、小曽根さんとドラちゃんは何の接点も無そうに思えるけど、彼のふっくらした丸顔はドラえもんソックリに見えるし、そう考えると、小曽根真の“大人子供”のような小柄な体格と、人なつっこく愛らしい笑顔は、ドラえもんの世界にピッタリではないか！

　それはさておき、ベースにジェイムス・ジナスを迎えた現メンバーとしては3作目となる今作。トリオとして最高にまとまってきている今、いよいよ初のスタンダード・アルバムです。収録予定曲は「サヴォイでストンプ」、「グリーン・ドルフィン・ストリート」「スカイラーク」など、往年のピアニストの手垢が付きまくった、ド真中のスタンダードばかり！　逆にここまでとっておいたのかな？　結成7年目のトリオの自信が感じられますね。

　この最高傑作になりそうな最新アルバムをひっさげて、8月から日本でもツアーを行なうそうで、そちらの詳細はまたこのページでお知らせします！ 「ドラえもんのうた」と一緒に楽しみに待ちましょう！