矢野顕子の“ライヴ・ベスト”アルバム
『荒野の呼び声 -東京録音-』が8月8日に発売されます。
矢野のライヴの素晴らしさを伝える“決定版”として企画された本作は、2009年・2010年のブルーノート公演、2009年<さとがえるコンサート>NHKホール公演、2010年の鎌倉芸術館公演からのベスト・セレクト11曲をはじめ、今年4月、ニューヨークのスタジオで収録された新曲が加わった全12曲収録。
収録される音源は、矢野自身のアドリブ感あふれるヴォーカルやピアノはもちろん、豪華ミュージシャンとの共演も話題。ブルーノート公演では、おなじみの“矢野トリオ”での演奏で、
ウィル・リー(b、vo)、
クリス・パーカー(ds)を迎えたもの。ウィルは
デヴィッド・サンボーン、
B.B.キング、
スティーリー・ダンなどと共演を重ねており、アルバムに収録される
ラスカルズ「People Got to Be Free」や、
キンクス「You Really Got Me」のカヴァーでは力強いヴォーカルを披露しています。そしてクリスは、伝説のグループ
“スタッフ”のメンバーとして活躍、
アレサ・フランクリン、
ボブ・ディラン、
ナタリー・コール、
エルヴィス・コステロなどのサポートもつとめていた人物!
その一方で、2009年<さとがえるコンサート>では、アルバム『akiko』で共演した鬼才マーク・リーボウ(g)、ジェニファー・コンドス(b)、ジェイ・ベルロウズ(ds)による土臭いアメリカン・バンド・サウンドによる迫力の演奏が収録。
このほか、鎌倉芸術館公演にて弾き語りで演奏された「椰子の実」など、あらゆるスタイルのライヴが収録された豪華なアルバムに仕上がっています。
そして、新曲「こんなところにいてはいけない」は、以前に糸井重里と共同で歌詞が制作されたもの。NYのスタジオでウィルとクリスとのトリオに、
ボブ・マン(g)が参加し録音されたもので、“迷ってるのは止めにして、僕らは旅に出るべきなんだ”という前向きな言葉とリズミカルなサウンドが、まるで震災後の閉塞感に悩む日本人に対する応援歌のように心に響く一曲。
なお、発売日の8月8日には80年代のライヴ映像を高画質ブルーレイ化して収録した4枚組のボックスが同時発売予定。また、CDに収録されたメンバーとおなじトリオで今夏、ブルーノート公演なども実施予定です!