世界に先駆けて2月22日(水)に日本先行発売した最新アルバム『
スコア』(SICP-31122 2,500円 + 税)が、各国でのリリース後には40ヵ国のiTunesクラシカル・アルバム・チャートで1位を記録しているクロアチア出身のルカ・スーリッチ(Luka Šulić) + ステファン・ハウザー(Stjepan Hauser)によるチェロ・デュオ“
2CELLOS”。その5度目となる単独ツアーが5月10日(水)、11日(木)の大阪フェスティバルホール公演で開幕。
5月14日(日)には、WOWOWで
ライヴ特番の放送も決定。日本では初放送となる昨年12月にオーストラリア・シドニー オペラ・ハウスにて映画音楽を演奏した公演の模様と、2015年7月2日の東京・赤坂 サントリーホールでのクラシカル・コンサートが公開されます。
[オフィシャル・レポート(THE SCORE TOUR 5月10日公演)] 2本のチェロによる超絶演奏で世界を魅了するクロアチア出身のチェロ・デュオ2CELLOS(読み: トゥー・チェロズ)。最新アルバム『スコア』を引っ提げての日本公演が5月10日(水)、大阪フェスティバルホールからスタートした。
2CELLOSの日本デビュー公演は2012年1月13日大阪サンケイホールブリーゼで行なわれており、彼らにとって大阪はスタートの地なのだ。「ハロー、オーサカ!日本にまた戻ってこられて嬉しいです。アシスタントのステファンです」とルカが口火を切れば、ステファンは「これからチェロを演奏します。最新アルバムから日本で演奏するのは今日が初めてなんだよ!」とツアー初日の特別な夜であることをユーモラスなトークにのせて会場を和ませる。ライヴは弦楽オーケストラ=TOKYO STAR ORCHESTRA VIRTUOSOをバックにスタート。「炎のランナー」に始まり、「ゴッドファーザー」「ムーン・リヴァー」「タイタニック」など有名旋律がMCを挟みながら次々と奏されていく。
ファンにはおなじみ、ステファンと同郷のドラマー、ドゥーシャン・クランツは冒頭からオーケストラと一緒にステージに登場しているが、彼のドラムスがここぞとばかりに鳴り響く超絶技巧“ロック”パートに突入すると会場を埋めつくした満員のオーディエンスが総立ちになる盛り上がりを見せた。かつてない鮮やかな起承転結のショー。世界各地で積み重ねたライヴの経験により表現力に磨きがかかりエンタテイメント性がアップした充実のライヴを披露した2CELLOS。特筆すべきは映画音楽パートで、いつもの激しい身ぶりのパフォーマンスは封印された代わりの、情感こもった心の底から湧きあがるかのような熱いチェロの音色がホールに満ち、圧巻だった。
デビュー当時から映画音楽が大好きであることを公言していたルカは「映画音楽は歌詞がなくても世界観が伝わってくるため 感情に直接訴えかける力がとてつもない」と、その魅力を語っている。全身全霊で、チェロと一体になってステージに立つ2人は、チェロで奏でる音の宇宙=チェロヴァース=創造しているようだった。