戦後70年にあたる2015年に公開された
塚本晋也監督作、映画『
野火』(原作:
大岡昇平 出演: 塚本晋也、
リリー・フランキー、
中村達也、
森 優作)が、昨年に続き今夏も全国でアンコール上映されます。現在、8月を中心に全国24館での上映が決定しており、塚本の舞台挨拶も関東圏を中心に多数の劇場で予定。東京・渋谷 ユーロスペースでは、終戦記念日8月15日(火)の来場者を対象に配布される3サイズの特製横型ミニポスターが用意されています。
また、“名著”を25分ずつ全4回で読み解くNHK Eテレの番組「100分 de 名著」では、大岡昇平による原作小説を取り上げ、8月7日(月)から4週に亘って放送予定。最終回となる第4回には、塚本監督がゲストとして出演します。
多彩な講座を持つカルチャー・サービス「NHK文化センター」の京都教室では、8月5日(土)に塚本監督による1日講座〈映画が描く「極限状態」の世界〉を開講。人間の“極限状態”を表現し続ける監督自らが、映画に込める思いを語ります。
戦後70年には多くの方々に「野火」を見ていただき、たいへん大きな反響をいただきました。上映2年目の戦後71年の年も熱心な劇場さんにご協力をいただき、ふたたび「野火」を上映することができました。そして今年3年目。また「野火」を上映します。戦争のことを忘れてはならないのは、最初の1年目だけではありません。願わくば、毎年終戦記念日近くには「野火」を上映し、いつまでも戦争の恐ろしさを、劇場の大きな空間で体感として味わっていただきたいと、その必要を感じています。――塚本晋也©SHINYA TSUKAMOTO / KAIJYU THEATER