盲目と全身麻痺に苦しみながらも音楽を書き続けた英国の作曲家、
フレデリック・ディーリアス(Frederick Delius)の音楽を収めたコンピレーション・アルバム『
フレデリック・ディーリアスの音楽〜楽園への道』(WPCS-13733 2,200円 + 税)が10月25日(水)にリリース。監修と選曲を英国音楽に詳しい音楽ライターのオヤマダアツシが務めています。
本アルバムは“ディーリアス・プロジェクト”のオフィシャルCD。このプロジェクトは、ディーリアスを救った愛弟子のエリック・フェンビー(Eric Fenby)がディーリアスの晩年を描いた伝記本「Delius As I knew Him」の日本語訳「ソング・オブ・サマー 真実のディーリアス」(アルテス・パブリッシング 2,400円 + 税)が11月15日(水)に出版されるのを機に始動しました。伝記本の発売に先駆け、この本の翻訳を手がけたロンドン在住のヴァイオリニスト、
小町碧によるコンサート〈真実のディーリアス 〜小町碧 出版記念リサイタル〜〉が11月1日(水)東京・銀座 王子ホールで開催されます。
英国の歌手
ケイト・ブッシュ(Kate Bush)が「ディーリアス」という曲を発表したほか、映画監督
ケン・ラッセル(Ken Russell)がBBCで伝記映画を制作するなど、従来のクラシック・ファン以外のクリエイターたちにも深いインスピレーションを与えてきたディーリアス。クラシック音楽史の表舞台で注目される作曲家ではないものの、カリスマ的人気を誇り、1960年代より数々の録音が発売され、日本でもファンを増やしてきましたが、現在はその多くが廃盤となっています。本アルバムには、フェンビーが補作し、演奏した貴重な音源も収録されています。