3月3日(水)にリリースされる
大橋トリオのニュー・アルバム『
NEW WORLD』収録曲より、
上白石萌音が参加する楽曲「ミルクとシュガー duet with 上白石萌音」のミュージック・ビデオが公開されています。
MVは、実際のヴォーカルのレコーディングに臨む様子を中心にイラストやアートワークで構成された内容となっており、2人の和やかで自然な表情や、音楽に臨む真剣な様子が歌詞を表現したイラストとマッチしています。さらに本楽曲は、お互いの声の魅力が詰まった爽快感のあるアップ・ナンバーに仕上がっており、2月17日(水)よりアルバムから先行配信されます。
また、大橋トリオと上白石萌音のオフィシャル・インタビューも公開され、楽曲参加のきっかけやそれぞれのお互いに対する想いなど、2人によるトークはファンならずとも必見の内容となっています。
[インタビュー]――さっきレコーディング中の様子をチラッと拝見しましたが、とっても和気藹々としていましたね。いい雰囲気でした。大橋 いい子だから。(上白石に向かって)僕、ふだんはこんなじゃないからね。
上白石 あはははは。――去年のインタビューで話されていた共演が、早くも実現しました。繰り返しになりますが、そもそもの発端までさかのぼって話していただけますか?大橋 萌音ちゃんのアルバム『note』に参加させていただいたのが最初です。
上白石 わたしがもともと大ファンで、ダメ元でお願いしたんです。
大橋 全然ダメじゃないです(笑)。「Little Birds」という曲を書かせていただいて、レコーディングに立ち会い、「大ファンなんです」という話もしてもらって、すごくいい歌をうたう人だなと思いました。その後、自分のアルバムにお招きする形になったらどういう可能性があるのかな、と考えたんです。楽曲提供だと彼女のスタイルを守った中での作業になるわけですが、自分のほうに来てもらうとそこをあえて崩すことになる。そうなったらすごくいい変化が生まれるんじゃないかな、と。そう考えてオファーをしまして、ドラマ撮影などで本当に多忙な中、なんとか一日こじあけてもらったんです。
上白石 いえいえいえ……恐縮です。――上白石さん、今回は崩されたわけですが。上白石 そういう形になりますね(笑)。曲を聴いたときに「おおお、チャレンジだ!」って思いました。今まで歌う機会のなかった曲調でしたし、雰囲気もそうですし。なんか一個ステップアップというか、新しい歌い方に出合えそうな感じがして、すごくワクワクしましたし、事前にむっちゃ歌い込みました。
大橋 忙しいのにすごくちゃんと予習してきてくれたんですよ。いい子なんです。偉い。
上白石 ファンなので新曲が出るとすぐ覚えちゃうんですけど、その感覚です。新曲をいち早く聴けて「あ、覚えちゃった」みたいな。なので覚えることにまったく苦労はなかったんですけど、「新しい部分をたくさん引き出そうとしてくださってるんだな」って初めて聴いたときに感じました。
大橋 それが伝わってうれしい。――大橋さんは上白石さんの歌のどこが魅力的と思っていますか?上白石 (インタビュアーに小声で)聞いてくださってありがとうございます。
大橋 (笑)。このキャラクター、人間性が100%出ている歌をうたう人だなって。実際に会ってもイメージまんまだし、なおかつちゃんと技術もある。歌がうまい。ひょっとしたら自分はこんな子見たことないかも? と。
上白石 えぇ……(唖然とした表情)。
大橋 「Little Birds」のときも、本当に忙しいのに一所懸命がんばって取り組んでくれたことが伝わってきましたし、リクエストにもちゃんと応えてくれるし、応えるスピードが速いんです。ボーカリストとしての体力があるなと。歌がうまい人はいるけど、適応できる人って僕はあんまり会ったことがないんですよ。
上白石 いえいえそんな……わたしはこんなふうにいろいろ言ってもらいながら歌える機会ってなかなかないので、今日のことは全部吸収して帰ろうと思います。心のノートに刻みつけて。
大橋 いやいや、間違ったこともたくさん言ってるはずだから。――上白石さんは大橋さんの音楽のどういうところがお好きですか?上白石 まず声が大好きで、曲調も楽器の音もすごく好きで……他を探しても絶対にいらっしゃらない方だなって思います。
大橋 あぁ、うれしい。
上白石 他では見つからないようなあったかさ、おしゃれさ、かっこよさが、大橋さんのアルバムを聴けば全部あるって感じがして、大好きです。こないだライヴにご招待いただいて、初めて生で拝見したんですけど、いや〜、もう、めちゃめちゃかっこよかったんですよ! 「大橋トリオ ライヴ」って書いてありますけど、ミュージシャンの方ひとりひとりがメインキャストっていう感じで、見どころしかないから目が足りなくて(笑)。全員分のカメラがほしい! って思いました。音楽ってこれなんだな、っていうことをすごく感じて。ずーっと聴いていれば耳が幸せでい続けられる確信があります。――すばらしいコメントですね!大橋 自分が「こうあったらいいな」と思うことが全部伝わってます。いや、本っ当にうれしい。オフィシャル取材・文: 高岡洋詞