テレビ番組『みいつけた!』『たまこまーけっと』『スキマの国のポルタ』などの音楽で知られる作曲家・
片岡知子と稀代のメロディメイカー長瀬五郎によるデュオ、
インスタント シトロンのリイシュー・プロジェクトの第3弾として、4thアルバム『
Una Marcia(ウナ・マルチーア)』(2001年)と5thアルバム『
Utrecht & Maestro(ユトレヒト & マエストロ)』(2002年)が、初のアナログLP化として8月11日(水)にリリースされることが決定しました。
リイシュー・プロジェクトは、6月9日(水)発売の第1弾ユニバーサル ミュージック盤として1stアルバム『
チェンジ・ディス・ワールド』と2ndアルバム『
チアフル・モンスター + 4』がアナログ盤で、7月7日(水)発売の第2弾ソニー・ミュージックダイレクト盤として3rdアルバム『
Little Gang Of The Universe』がアナログ盤とCDで発売されることがすでに発表されています。
4thアルバム『Una Marcia』は、前作よりパワー・アップしたホーム・レコーディングっぷりとシトロンらしいへなちょこっぷりを発揮しつつ、コンセプトに“マーチ”を掲げ、マーチ / マルシャ(ブラジルのマーチ曲) / ワルツ / ダンス・トラック / オールディーズ / ボッサ / オールドタイム / シャッフル / カントリー……など多彩な要素を力ずくで“マーチ”にカテゴライズしたミステリアスなアルバム。5ヵ国語の歌詞を駆使し、壮大なグローバリゼーションを視野に入れた“世界をお散歩アルバム”となっています。
5thアルバム『Utrecht & Maestro』は、オランダ第4の都市で、シトロンが大好きなナインチェ・プラウス(うさぎの女の子のキャラクター)の作者、
ディック・ブルーナ(『ミッフィー』『うさこちゃん』)が生活し作品を生み出していた拠点“ユトレヒト”と、今作のレコーディングの合間にイタリアを訪れたメンバーが、50年代から映画音楽などで活躍しているジャンピエロ・ボネスキに会い「彼こそ本物のマエストロ(巨匠)だ!」と感銘を受けたこと、さらにレコーディングでマエストロ社製のリズムボックスを使用したことのダブルミーニングでタイトルが付けられました。レコーディングには
NRBQの
テリー・アダムスがピアノで、エディターの
川勝正幸がコーラスでゲスト参加しています。また本LP盤のデザインは、CD発売当時入稿ギリギリまで進行していたもので(CDでは最終的に同時期に作っていた年賀状のデザインを採用)、LPサイズになるなら当初の案を復活できたら嬉しいね、という判断で、新装ジャケットで発売の運びとなりました。
第3弾の2作品は、片岡知子の夫でもある岡田崇が運営するレーベル「リル・デイジー」からのリリース。リイシューにあたり、ソニー乃木坂スタジオにてアナログ・レコード用にオリジナルマスターからそれぞれリマスタリングが行なわれています。
なお、リイシュー・プロジェクトの特設サイト「instant cytron retrospective 1995-2002」では、5月21日(金)にメンバーゆかりの方々からのコメントを新たに掲載。
さらに、アナログ再発シリーズを記念して、片岡知子の誕生日である6月7日(月)より、東京・渋谷 パイドパイパーハウスにて〈Instant Cytron メモラビリア展〉(協力: リルデイジー岡田崇)を開催することも発表されています。