折坂悠太が、音楽業10周年記念日となる6月30日に急遽配信リリースした「あけぼの(2023)」のミュージック・ビデオを7月14日(金)22:00にプレミア公開。
6月30日、ライヴ活動を始めてから10年を迎えた日を皮切りに、原点回帰となる弾き語りツアー〈折坂悠太 らいど 2023〉で各地をまわっているシンガー・ソングライターの折坂悠太。
今一度「ことば」と「うた」に立ち返り、10年前と現在の点を線でつなぐ活動として、彼が2014年、当時のmyspace(音源を公開・シェアすることができるSNS)にアップした初の公式音源である「あけぼの」の再録「あけぼの(2023)」を配信リリースしました。
ドイツ・ベルリンにてバンドメンバーとともに録音したその「あけぼの(2023)」にあわせ、サントリー天然水CMを手掛けた泉田岳監督が映像作品を制作。同CMでは勤めていた会社を辞め、自然豊かなアルプスのふもとに引っ越してきた20代後半の女性を演じた女優・
石橋静河が出演しています。
誰かのお葬式を舞台に、ひとりひとりが台詞無く描かれる映像作品のようなミュージック・ビデオ。それぞれの心象に是非思いを巡らせながら観てみてほしいところです。
[コメント]ずっと大好きできっとこれからも聴き続けるであろう折坂さんの作品に、微力ながら参加することができて光栄です。泉田監督をはじめとするエネルギッシュな撮影チームと楽しいひとときでした。ラーメンおいしかったなぁ。――石橋静河出演者の方々には“いなくなった誰か”の簡単な情報だけ渡し、「あけぼの」の総尺分を自由に生きていただいています。何を考えて、何を思っていたのか、彼らしかわかりませんが、縁側に座った石橋さんの表情を観ながら草木茂る庭で聴いた「あけぼの」の言葉にならない感情を今も思い出します。
僕は、今をどう生きるかなんてわかりませんが、今日も夕飯を何にするかで悩みます。
折坂くん、石橋さんはじめ名優の方々、スタッフのみんな、ありがとうございました。
――泉田岳映像の中で見送られる人、映像を見ているこの部屋で、私が見送ってきたもの。これまでとこれからが、前後ろや右左ではなく、まあるい「縁」であると思えた時、私たちはまた会えるのかもしれません。泉田さん、石橋さん、協力してくれた全ての皆さまに感謝します。――折坂悠太