今年1月に世を去ったフランスの作曲家 / 指揮者の
ピエール・ブーレーズ(Pierre Boulez)の追悼企画として、コンサートホール・レーベル盤の2日前に行なわれた激烈なライヴを収めた
『ストラヴィンスキー: バレエ音楽《春の祭典》他』(ALT-343 オープン価格)および、名手
イヴォンヌ・ロリオ(Yvonne Loriod)をソリストに迎えた
『モーツァルト: ピアノ協奏曲第21番、25番、26番』(ALT-345 オープン価格)が7月20日(水)に同時発売予定。
『ストラヴィンスキー: バレエ音楽《春の祭典》他』は、1987年にフランスのレーベル「ディスク・モンテーニュ」より発売され、現在では入手困難となっている音源がおよそ30年ぶりに再登場となるもの。名盤として知られるコンサートホール・レーベル盤が1963年6月20、21日にパリでセッション録音されたのに対し、今回再登場する音源はその直前の6月18日、パリのシャンゼリゼ劇場でライヴ録音されました。終演後は同曲の初演時を思わせるような、ブラボーとブーが交錯する騒ぎになっています。収録内容は、カンタータ「星の王」および《春の祭典》などの
ストラヴィンスキー・プロによる一夜(1963年6月18日、パリ シャンゼリゼ劇場)を収めたDisc1と、
ドビュッシーから
ベルク、
シェーンベルク、そして
ヴァレーズまでの才気あふれるプログラムによる一夜(1964年3月10日、パリ シャンゼリゼ劇場)を収めたDisc2となっています。録音はステレオ録音です。
同時発売の『モーツァルト: ピアノ協奏曲第21番、25番、26番』は、1964年1月1日にパリ音楽院で開催されたニューイヤー・コンサートを収めたもの。ソリストは、
メシアン夫人としても知られる名ピアニストのイヴォンヌ・ロリオで、オーケストラは
ラムルー管弦楽団。こちらはモノラル録音ではあるものの、ブーレーズの
モーツァルト録音は数が少なく、貴重な録音といえるでしょう。