新宿を中心に活動し、漢 a.k.a. GAMIらを擁するヒップホップ・グループ“MSC”の中心人物でもあるPRIMALが、実に12年ぶりのニュー・アルバム『Nostalgie』を4月25日（金）にリリース。

　『Nostalgie』は、約10年前より拠点を北海道に移したPRIMALが放つ、前作『Proletariat』から実に12年ぶりとなるソロ名義の3rdアルバム。全14曲に及ぶ収録曲の大半は、DOGG a.k.a. DJ PERROやMichita、Halt.、ながさきたけしといった北海道エリアのプロデューサーらがビートを手がけ、GOODMOODGOKUらとのコラボレーションでも知られるYusaku Araiも参加。そして、ゲスト・アーティストには同じく北海道を拠点とするMCのYAS I AMやレゲエ・ディージェイのMAD KOHに加え、漢 a.k.a. GAMIやBES、そしてSAWにRUMIといった長きにわたり共にマイクを握ってきたMCが集結しました。

　ブルージーなビートを踏み締めるように紡がれるラップを聴くと、伝わってくるのはPRIMALの現在地。札幌、小樽、釧路、家族、労働、美学、哀愁、葛藤――。

　都会を離れ、年齢を重ね、かつて“眠る男”と呼ばれたPRIMALの眼に映る人生が、ラップを通じて迫ってきます。圧倒的な孤独さを感じさせつつも、通底するPRIMALの哲学は一貫性もあり、清々しささえ覚えます。

　“絶望を見ず熱を帯びる　適当なILLは要らない”。

　12年分の人生を打ち付けるようなライム。PRIMALとともに、薄暗いノスタルジーに浸る用意はできているでしょうか。