さる8月20日(ハニワの日)、
レキシが初の武道館公演〈レキシツアー もう一度遺跡について考えてみよう〜大きなハニワの下で〜〉を開催。持ち前のエンタテイメント精神全開のステージで約1万人のオーディエンスを魅了しました。以下、ライヴレポートをお届けします。
午後6時30分を過ぎたころ。約1万人のファンでぎっしりと埋め尽くされた日本武道館。ステージはまさに日本の歴史全開! ステージ左右には全長6メートルを超える巨大ハニワがそびえたっている! この巨大ハニワは、実はレキシとその仲間によるまさかの手作り。ロングヒットを記録している最新アルバム
『レシキ』に付帯しているDVDに、ハニワ作りの映像が収録されているので気になる人はチェック!
さて、そんな一大レキシ空間のステージ上スクリーンに映し出されたのは、2人のアフロと新アルバム『レシキ』に収録されている「年貢 for you feat. 旗本ひろし、足軽先生」の公式キャラクターTAWARAちゃん。この3人が河原をひた走るどこかで観たことのあるような映像。二人のアフロはレキシとうんち鬼(オカモト“MOBY”タクヤ)だ。河原を走る3人。そして映像が終わると……日本武道館のステージ上にシルエットが浮かび上がり、障子が開くとレキシの登場! いよいよレキシの初日本武道館公演がスタートした。
「大奥〜ラビリンス〜」「姫君Shake!」「RUN 飛脚 RUN」とたてつづけの3曲で初っ端から会場の一万人のファンは大熱狂。「改めまして、ケビン・コスナーです!!」と、レキシ定番の自己紹介を行ない、会場は熱狂から笑いの渦へ。城をかたどった被り物を手にするとアフロヘアをコンパクトに収納しアタマを突っ込んだ。ここからは「ドゥ・ザ・キャッスル」!全国ツアーでは歌詞の一部をその土地の名城に置き換えて歌っていたが、ここでは江戸城。一万人のファンとともに『江戸城!』の声が響き渡った。次なる曲「ペリーダンシング feat. シャカッチ」「憲法セブンティーン feat.シャカッチ」ではシャカッチ(
ハナレグミ)がゲスト参加。
SUPER BUTTER DOG「FUNKYウーロン茶」を挟みながら、会場一体となってみんな踊った。
「妹子なぅ」そして尼ンダ(
二階堂和美)がゲスト参加した「お犬様 feat.尼ンダ」、「墾田永年私財法」と続き、黄門様が失くした印籠を探すバラード「僕の印籠知りませんか?」を壮大に歌い上げた。
一転、またも会場が一体となって体を揺らす「古墳へGO!」で再び熱気が最高潮に。十手を片手に最新アルバムから「キャッチミー岡っ引きさん」、そして米俵を担ぎ登場したバックに旗本ひろし(
秦 基博)&足軽先生(
いとうせいこう)、TAWARAちゃんがゲスト参加、アルバムリード楽曲としてヒットした「年貢 for you feat. 旗本ひろし、足軽先生、TAWARAちゃん」は大歓声で日本武道館が揺れた。
本編最後にはレキシの代表曲ともいえる「狩りから稲作へ feat. 足軽先生、東インド貿易会社マン、旗本ひろし」。『縄文土器、弥生土器、どっちが好き』と一万人が大合唱。楽曲後半には
高岡早紀さんのビデオコメントがスクリーンに映し出され、“高床式、高岡早紀さん”とこれまでレキシが本楽曲でやり続けたネタに呼応したビデオコメントに大歓声が。ファンは自らの手を稲穂に見立てて高く掲げ大きく揺らし、一万人の稲穂が楽曲を盛り上げた。
アンコールでは「ハニワニワ」、最新アルバムの中から大塩平八郎と大石内蔵助を歌った「salt & stone」、全員が最後にステージに集まり「きらきら武士 feat. 全員」で8月20日(ハニワの日)の日本武道館公演は幕を閉じた。
そして、満員の約1万人が拍手をおくるなかステージのスクリーンには特報が! そこにはレキシ&オシャレキシ(
上原ひろみ)の東名阪ライヴ〈レキシ 対 オシャレキシ〜お洒落になっちゃう冬の乱〉の情報が映し出され、大歓声があがった。オシャレキシこと
上原ひろみは「スタンリー・クラーク・バンド featuring上原ひろみ」で第53回グラミー賞「ベスト・コンテンポラリー・ジャズ・アルバム」を受賞、毎年世界を舞台に約100日150公演のツアーを続けている日本を代表するピアニスト。この異色ともいえる二組が繰り広げるライヴにファンは早くも期待に胸を膨らませていた。レキシ、上原ひろみそれぞれのオフィシャルサイトにて8月20日(水)24:00から8月31日(日)23:00まで先行予約、11月20日(日)に一般発売が決定しているが、即日完売必至のプレミアムライヴとなること間違いないだろう。