櫻坂46の12thシングル「Make or Break」の“BACKSメンバー”による単独ライヴ〈12th Single BACKS LIVE!!〉が、7月9〜10日に千葉・幕張イベントホールで開催されました。
櫻坂46が〈BACKS LIVE!!〉を実施するのは、今年3月上旬に武蔵野の森総合スポーツプラザ メインアリーナ(現・京王アリーナTOKYO)で行った〈11th Single BACKS LIVE!!〉以来約4ヵ月ぶりのこと。4月下旬から敢行中の全国ツアー〈5th TOUR 2025 “Addiction”〉のアリーナ公演から間髪を入れずに、「港区パセリ」で2度目のBACKSセンターを務める3期生・石森璃花を中心とした10名が、夏の暑さにも負けぬパワフルさでステージを展開。10日の公演はインターネット配信も実施され、多くのBuddies(櫻坂46ファン)を圧倒しました。
その後のMCでは、井上がリハーサル期間に小田倉と距離を縮めたエピソードや、増本の問いかけに観客が「ワンワン!」と返すコール&レスポンスで場を和ませる。そして、大沼、武元、小島によるユニット曲「恋は向いてない」でライブは後半戦に突入。3人が作り上げた大人の空気感が充満する中、印象的なピアノフレーズで会場の雰囲気は再び一変。増本センターによる「何度 LOVE SONGの歌詞を読み返しただろう」では彼女のピュアさがダイレクトに表現され、フロアのボルテージは急上昇していく。かと思えば、「もしかしたら真実」では切なさの強調されたサウンドに、井上をはじめとするメンバーの憂いに満ちた歌声が重なる。
青い照明と海を思わせる映像を背に、幸阪がひとり優雅なダンスを披露すると、背景に青い月が浮かび上がり、そのまま「ブルームーンキス」に突入。サビに入る前の幸阪「あ、キスしちゃった」「あ、こんなに好き」のセリフでは大歓声が上がり、会場のボルテージもさらに高まっていく。また、小田倉がセンターを務める「Cool」ではぴょんぴょん飛び跳ねる動きや、両手で髪を握るアクションなどで観客の視線を釘付けにする。さらに、メンバーそれぞれのカラーが強く打ち出されたダンスパートを経て、センター小島の伸びやかな歌声が印象的な「泣かせて Hold me tight!」でBuddiesの盛り上がりは最高潮に到達した。
ライブは本来ここで終了する予定だったが、さらなるアンコールを求める「櫻坂46コール」はさらに大きさを増していく。すると、再度ステージに姿を現した10人は「港区パセリ」をプレゼント。メンバーもオーディエンスも残りの力を振り絞りながらこの一瞬を楽しんだところで、『12th Single BACKS LIVE!!』はフィナーレを迎えた。
BACKSメンバーそれぞれの新たな魅力をじっくり伝えつつ、実に彼女たちらしい形で「櫻坂46のライブの強さ」を見事に提示した今回の『12th Single BACKS LIVE!!』は、『5th TOUR 2025 “Addiction”』終盤戦となる東京ドーム&京セラドーム大阪のドーム5days公演へのいい景気付けとなったことだろう。この経験を糧に、この夏どんな活躍を見せてくれるのか。今後も注目していてほしい。
文 / 西廣智一 写真 / HannaTAKAHASHI 樋口隆宏
■12th Single BACKS LIVE!!
[セットリスト] 00. Overture 01. 港区パセリ 02. 油を注せ! 03. Dead end 04. 美しきNervous 05. 恋が絶滅する日 06. ジャマイカビール 07. 標識 08. Anthem time 09. 確信的クロワッサン 10. ULTRAVIOLET 11. 恋は向いてない 12. 何度 LOVE SONGの歌詞を読み返しただろう 13. もしかしたら真実 14. ブルームーンキス 15. Cool 16. 泣かせて Hold me tight! 17. 君のことを想いながら アンコール EN1. タイムマシーンでYeah! EN2. I'm in Wアンコール WEN. 港区パセリ