“同時代における最も偉大な作曲家”と称される
スティーヴ・ライヒ(Steve Reich)が、2013年と2015年に作曲した2作の世界初録音盤『
スティーヴ・ライヒ: パルス / カルテット』(WPCS-13764 2,600円 + 税)を4月25日(水)に発売。
「パルス」(2015年)は、管楽器、弦楽器、ピアノ、エレキ・ベースのために書かれた作品。エレキ・ベースやピアノで保たれた一定のリズムとなめらかな管、弦のメロディラインでひとつの融合体を作り上げています。演奏は、インターナショナル・コンテンポラリー・アンサンブルです。
「カルテット」(2013年)は、2台のピアノと2つのパーカッションの4人のための作品。〈I.はやく〉〈II.ゆっくりと〉〈III.はやく〉の構成となっています。ライヒは「これらの作品は、今まで作曲したより複雑なもののひとつで、調性が変化したり、突然停まって、新しい要素の展開を中断する。難しすぎるものではないが、高レベルのアンサンブル技能を求めている曲だ。“ゆっくりと”というパートでは、これまでの作品では感じられないハーモニーもある」と語っています。
本作で「カルテット」を演奏している初演者のひとり、コリン・カリー(Colin Currie)は、ライヒ作品について「ライヒの音楽は、両極端。 とてもシンプルな要素を使って、じつに複雑なものを創り出す、または複雑なものを使ってシンプルに聞こえるものを創り出す、ということを巧みに駆使しているところにあると考えている」とコメントを寄せています。