2023年1月に16枚目のアルバム『
MOUNTAIN BANANA』をリリースした
ザ・クロマニヨンズが、2月2日東京・Zepp Hanedaよりスタートした全国24公演に及ぶツアー〈ザ・クロマニヨンズ ツアー MOUNTAIN BANAN2023〉が、4月29日に北海道・カナモトホール(札幌市民ホール)にてファイナルを迎えました。
本ライヴでは、6ヵ月連続シングル・リリース・プロジェクトの第6弾「
ごくつぶし」や人気曲「ペテン師ロック」「エルビス(仮)」などを交えつつ、アルバム『MOUNTAIN BANANA』を曲順通りに演奏。約1時間30分、全23曲を披露し、観客からは惜しみない拍手が送られました。
また、この〈ザ・クロマニヨンズ ツアー MOUNTAIN BANANA2023〉に関連する商品がこの先発売されることも発表。商品の詳細はまだ未発表ながら、期待が高まります。さらに、9月から待望のライヴハウス・ツアー〈ザ・クロマニヨンズ ツアー 月へひととび〉の開催も発表。初日は9月4日(月)の山梨公演から10月11日(水)愛知公演までの全13公演が予定されています。同ツアーのチケット販売などの詳細は追って発表されるとのことです。
[ライヴ・レポート] 2023年1月に16枚目のアルバム「MOUNTAIN BANANA」をリリースしたザ・クロマニヨンズの全国ツアー「ザ・クロマニヨンズ ツアー MOUNTAIN BANAN2023」が2023年4月29日に北海道・カナモトホール(札幌市民ホール)でファイナルを迎えた。同ツアーは2月2日Zepp Hanedaでスタートした全国24公演に及ぶツアーであり、各地に爆裂ロックンロールを鳴り響かせながら最終の地、北海道にたどり着いた。
開演を今かと待ちわび、気合いの入ったオーディエンスで満員の会場。定刻となり恒例の前説が行われ、いよいよメンバーが呼び込まれると出囃子が流れ始め、そのリズムに合わせて観客は拍手で出迎える。メンバーが登場すると、割れんばかりの大歓声がステージに向けられた。甲本ヒロトの「オーライ、ロックンロール!」を合図にライブがスタートするや否や、声出しが認められた公演という事で、今までの思いが爆発したかのような歓声で会場内のボルテージは一気に上がった。
ステージは会場のありのままの舞台の上に大きなMOUNTAIN BANANAのジャケットのバックドロップが飾られ、それを背に4人が放つパワフルなロックンロールが鳴り響く。余計なものが削ぎ落された超どストレートな演出と演奏で、会場をさらにロックンロールでのみ込んでいく。
ライブは「MOUNTAIN BANANA」の曲順通り披露されるのだが、LPのA面最後の曲「一反木綿」の演奏が終わると、最新アルバムの楽曲以外からも「スピードとナイフ」「クレーンゲーム」「ごくつぶし」が披露され、B面へと突入。B面1曲目はNHK「ギョギョっとサカナ★スター」の主題歌でもある「イノチノマーチ」。B面の楽曲が披露される中、「キングコブラ」のタイトルコールの後、一瞬トラブルなのかとも思われる間が空き演奏開始されないというあまり見かけない珍しい光景もあった。仕切り直して再スタートされたのだが、これもまさに“ライブ”であり、今夜しか見れない場面だった。ヒロトがマーシーとコビーに歩み寄り、笑顔でその事について顔を近づけて話しているかのように見える微笑ましい一幕も。
その後「さぼりたい」「心配停止ブギウギ」を披露しMOUNTAIN BANANAの全曲の演奏を終了し、ライブは終盤戦へ。ヒロトの「最後までぶっ飛ばしていくぞー!」という掛け声に会場内のムードはさらに一段階上がり、「ペテン師ロック」「エルビス(仮)」「紙飛行機」「ギリギリガガンガン」「ナンバーワン野郎!」とシングル曲を止まる事なく演奏し一気に駆け抜け、最高潮に達したところであっという間に本編は終了した。
アンコールでは「突撃ロック」「タリホー」「クロマニヨン・ストンプ」を披露し、“最高”を日々更新し続けるザ・クロマニヨンズの爆裂ロックンロールショーは、約1時間30分、全23曲を演奏し終了した。
観客からは惜しみなく拍手が送られ、メンバー4人はボブ・ディランを彷彿させるようにステージ上に横一列になり、その拍手を体全体で受け止め、大盛況のうちに幕を閉じた。





Photo by 柴田恵理