フランス=イスラエル出身、パリ在住のシンガー・ソングライター、
ヤエル・ナイム(Yael Naim)が、新曲「Dream」を10月9日(木)にリリース。アコースティックサウンドから一転、自身の内面と向き合いながらたどり着いた新境地、“電子と感情”が共鳴する楽曲となっています。
フランスのグラミー賞と称されるヴィクトワール・ド・ラ・ミュージックを3度受賞するなど、フランスを代表するシンガー・ソングライターとして知られるヤエル・ナイム(Yael Naim)。2008年にリリースしたシングル「New Soul」(アルバム『
ヤエル・ナイム』収録)はApple MacBook AirのCMに起用、ビルボード・ソング・チャート9位をはじめ、世界的で大ヒットを記録し彼女を一躍スターに押し上げました。日本国内でもその活躍は広く知られており、2009年「PICNIC」がNISSAN cubeのCMソングに起用。2012年にはTVドラマ『
最後から二番目の恋』の劇中で「Go to the River」(アルバム『She was a boy』収録)が使用され、大きな話題となりました。
今回発表された「Dream」では、クラシックやフォーク、ジャズを織り交ぜたアコースティック・サウンドから一歩踏み出し、繊細でエレクトロニックな表現に傾倒。ヤエル自らがプロデュースを行ない、有機的な要素とデジタルな音世界を融合させた中毒性のあるサウンドを創り上げています。息づかいと沈黙が織りなす繊細なプロダクション、むき出しで儚い歌声。まるでジェイムス・ブレイクやサンファの音世界を思わせるような、“電子と感情”が共鳴するサウンドを完成させました。
また、最終ミックスには、
アデル、
エリー・ゴールディング、
ジェイミー・エックス・エックス、
フランク・オーシャンとのコラボで知られる、緻密な腕を持つサウンドエンジニア、Tom Elmhirst(トム・エルムハースト)を起用。楽曲の持つ光のようなエネルギーが最大限に引き出されています。
ヤエル・ナイムは楽曲について「アコースティックの領域は自分の中でやり尽くした感じがして、新しい世界を作りたかったの。2020年に発表した移行期のアルバム『Night Tales』は、その移行期のかすかな証であり、よりエレクトロニックな色彩へと進みたいという私の欲求を表しているわ。そして〈Dream〉は、私たちの中にある最良の部分への呼びかけ。自分自身を大切にし、周囲の人たちにも優しくあること。そして結果的に、私たちの環境にも優しくなるためなの」と語っています。
40代に突入し、ミッドライフ・クライシス(中年の危機)を通過したというヤエル。自分自身の複雑さすべてを受け入れ、ついに本当の自分を抱きしめるようになったと語っています。感動的で官能的、そして人と人をつなぐ「Dream」最後の一節“すべては私の一部であり / あなたはその一部でもある”を通して、彼女の思い、そして私たち自身の奥深くにある感情へと静かに触れてみてはいかがでしょう。
[コメント]新しい音の質感を探し求めていたの。アコースティックの領域は自分の中でやり尽くした感じがして、新しい世界を作りたかったの。2020年に発表した移行期のアルバム『Night Tales』は、その移行期のかすかな証であり、よりエレクトロニックな色彩へと進みたいという私の欲求を表しているわ。
そして「Dream」は、私たちの中にある最良の部分への呼びかけ。自分自身を大切にし、周囲の人たちにも優しくあること。そして結果的に、私たちの環境にも優しくなるためなの。――Yael Naim