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“ドリルンベース”って何ですか?

2006/11/06掲載
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 さんざん電気グルーヴにいじられた小室哲哉の90年代の名言「今年はRAVE(レイヴ)が来る!」や「これからはドリルンベースが熱い」、「やっぱハピハコでしょ」など……有名無名を問わず、共に音楽生活をエンジョイする友人・知人の口から突如飛び出す“耳慣れぬジャンルの呼び名”。クロス・オーヴァーするが故に細分化し続ける音楽ジャンル、中でもインパクト大な呼び名を持つものについてCDJournal.com的考察をまとめてみました。
“ドリルンベース”
 90年代にヒップホップ/ブレイク・ビーツをルーツとしてイギリスで生まれた、複雑化したリズムと太くうねった重いベースが特徴のジャンル“ドラムンベース”。今回ご質問いただいた“ドリルンベース”はスクエアプッシャーが始めたと言われるドラムンベースから派生したジャンルのひとつで、ドラムンベースのリズムをより複雑化し、高速化。フリー・ジャズやノイズをテクノ/電子音楽から再解釈したとも言えるスクエアプッシャーの名盤『Ultravisitor』(写真右)でお試しあれ。

“ハピハコ”
 ロッテルダム・テクノを源流とするテクノ/トランスの一潮流であるハピハコ(ハッピーハードコア)。4つ打ちを基本リズムとするBPM170以上という“超速い”ビートに、明るくポップなメロディを乗せる。シンセサイザーによるメロディも多用されることで、同じロッテルダム・テクノから派生したガバよりも若干軟派な印象も。ハピハコに歌が乗っかると“ハッピー・ハンドバック”というジャンルに。(写真左はコンピ盤『HAPPY HARDCORE BEST』) 

“クサメタル”
 ジャーマン・メタルバンドHELLOWEENやブラジルのANGRAなどに代表される、リリカルなメロディ、耳を駆け抜けていく疾走感、これぞメタル!というべきハイトーン・ヴォーカルなどの要素を前面に押し出した“メロディック・スピード・メタル(メロディックパワーメタル)”から派生したともいえる新ジャンルが“クサメタル”。メロディック・スピード・メタルの中でもいなたく、クサい、ファンタジックなメロディのサウンドを指して呼ぶようです。イタリアの女性ヴォーカリストを擁するバンド、スカイラークが元祖的存在。(写真右はスカイラーク『ウィングス』)

“スクリーモ”
 エモコア(エモーショナル・ハードコア)にカテゴライズされるAt The Drive-InThe Get Up Kidsといったのバンドたちの中でも、特にヴォーカルが絶叫(スクリーム)しているバンドが「エモ+スクリーム」=スクリーモと比較的安易なネーミングで呼ばれています。代表的なバンドはユーズドフューネラル・フォー・ア・フレンドサーズデイなど。(写真はユーズドの『THE USED』 )

“ゴアグラインド”
 グラインド・コアのサブ・ジャンルで、カーカスが起源。ほとんどの人に生理的嫌悪感を抱かせるグロテスクなアート・ワークや歌詞が特徴だったカーカスのスタイルを再現しようとするフォロワーが多く存在するジャンル。音楽的にはデス・メタルに近く、同じゴア・グラインドの中でも扱うモチーフによってポルノ・グラインドやスカトロ・グラインドなどの呼称で区別されている。写真はあまりにグロいジャケットのため、黒い紙でカヴァーされて流通している『腐乱屍臭』(日本盤は廃盤/オリジナル・タイトル『Reek Of Putrefaction』)

 このほかにもネット・スラングの“電波”を起源とし、ゲームやOVAなどで使われるという“電波ソング”、ゲイ・カルチャーから飛び出した“クイアーコア”、きっと北風に鍛えられたであろう“ヴァイキング・メタル”、ファミコン音楽との違いが気になる“チップチューン”、そして歴史があるだけに普通に使っているけれどどうにも不思議な“四畳半フォーク”……などのさまざまなサブ・ジャンルがあります。結局それって「テクノ」で「メタル」で「パンク」じゃないの? などと野暮な事は言わずに、これからも続々と生まれるであろう新しい音楽と言葉に引き続きご注目を!
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