9月22日は、日本の音楽シーンで確固たる地位を築いているアーティスト、
鈴木雅之と
石井竜也の誕生日。
口ひげにサングラス姿が特徴の“マーチン”の愛称で知られる鈴木雅之は、1956年9月22日に誕生。1980年に
シャネルズとしてデビューすると、黒塗りメイクと派手めのタキシードという一見コミックバンドのような姿ながら、本格的な歌唱・演奏というギャップもウケて、デビュー・シングル「ランナウェイ」を皮切りにヒットを連発。83年に
ラッツ&スターへ改名以降も「め組のひと」などのヒットを放ちました。
1986年にシングル「ガラス越しに消えた夏」でソロ・デビューを果たすと、「もう涙はいらない」「恋人」などのラヴ・ソングで魅了。次第に“ラヴソングの帝王”“ラヴソングの王様”と呼ばれ、自称するようにもなります。一方で、
菊池桃子とのデュエットが話題となった「渋谷で5時」や、リリース当初は「ブティックJOY」のCMソングとして注目されていましたが、2020年代になってSNSなどインターネットの“ミーム”として流行した「違う、そうじゃない」も強い印象を与えました。特に「違う、そうじゃない」はリリース当時を知らない若い世代への認知度を高め、2022年末の『NHK紅白歌合戦』でも歌唱。若い世代に「初めてこの曲をフルで聴いた!」などの感想がSNSにも見受けられました。
また、アニメ『かぐや様は告らせたい』シリーズのオープニング主題歌を担当。2019年当初は“アニソン界の大型新人”、2022年からは“アニソン界の永遠の大型新人“を名乗って話題を集め、「
ラブ・ドラマティック」では
伊原六花、「
DADDY! DADDY! DO!」では
鈴木愛理、「
GIRI GIRI」では
すぅ(
SILENT SIREN)、「
Love is Show」では
高城れに(
ももいろクローバーZ)をそれぞれ迎えたコラボレーションを展開しました。
ソロとしては2024年の『
Snazzy』までオリジナル・アルバム18枚を発表。2025年4月には自身のルーツといえる“ドゥー・ワップ”に特化したグループデビュー45周年記念ベスト・アルバム『
All Time Doo Wop !!』(写真)をリリースしています。
一方、石井竜也は、1959年9月22日に生を受けました。
米米CLUBではカールスモーキー石井を名乗ってヴォーカルを務め、1985年にデビュー。楽曲・映像制作やデザイン、プロデュースなど活動範囲は多岐にわたり、「浪漫飛行」「君がいるだけで」など今もなお歌い継がれる楽曲を世に送り出しました。
ソロとしては、1997年のシングル「WHITE MOON IN THE BLUE SKY」や翌年の1stアルバム『H』から作品を重ねるほか、
松任谷由実との「愛のWAVE」、
倖田來未との「KAMEN」、
高杉さと美との「魔法の鍵〜The Dream Goes On」、
谷村新司との「風の子守歌 〜あしたの君へ〜」、
剛力彩芽&石井竜也と東京デルアミーゴ名義で参加した「別れても好きな人」、
杏里との「MARINE BLUE MEMORIES」など、コラボレーションや共演も積極的に展開しています。映像にも数多く携わり、1994年には『河童 KAPPA』で映画監督デビューを果たすと、1996年には『ACRI』でメガフォンを執りました。
さまざまなシーンで才能を発揮している石井は、アーティスティックなプロジェクトのほか、愛と平和を願うオーケストラコンサートなどのチャリティ活動も継続的に行なっています。
近年は、2024年に“ROCK”をテーマに掲げた『STONE ROCK'S』を、2025年には、『
LOST MESSAGE』(2022年)、『
LOST MESSAGE 〜CHAOS〜』(2024年)の続編で『LOST MESSAGE』シリーズ三部作最終章となる『
LOST MESSAGE 〜REBORN〜』をリリースするなど、メッセージ性に富んだ、さまざまなテーマに沿ったコンセプト作品に着手。より深く、新たな境地へ感覚を研ぎ澄ませています。
ちなみに、9月22日は、元関ジャニ∞(現・
SUPER EIGHT)の
渋谷すばる、
SPEEDの
今井絵理子、
Travis Japanの
宮近海斗なども誕生日です。9月22日生まれのプレイリストを作成し、楽曲を楽しんでみるのもいいかもしれません。