8月8日は、“パパ”と語呂合わせで読めることから、企業広告関連事業を行なっているシーレックス株式会社が「パパの日」に制定しています。その「パパの日」にちなんで、“パパ”をタイトルに冠している楽曲をいくつか紹介していきましょう。
まずは、シンプルに「パパ」「papa」をタイトルに掲げた楽曲から。
PRINCESS PRINCESSは、1989年リリースの4thアルバム『
LOVERS』にて「パパ」を発表。翌年のKDD「001」CMソングに起用され、9thシングル「OH YEAH!」のカップリングにも収録されました。娘がパパに恋人を会わせたいと告げる、メモリアルなナンバーとなっています。
ORANGE RANGEは、「ロコローション」「チェスト」「花」などが収録された2ndアルバム『
musiQ』にて「papa」を発表。“パパ、早く帰ってきてよ”などパパに語りかけながら、ORANGE RANGEならではのユニークな歌詞も注目されました。
森山直太朗は、父親への思いを綴った「papa」を発表。同曲は2022年リリースの20周年オリジナル・アルバム『
素晴らしい世界』にて聴くことができます。そのほか、
BENI「PAPA」、
MAY'S「PaPa」、
いぎなり東北産「Papa」などがあります。
メッセージ性が強いナンバーも“パパ”ソングの特色の一つ。
一青窈は2005年8thシングル「指切り」のカップリングで「ぱぱへ」を発表。同曲は3rdアルバム『
&』やベスト・アルバム『
BESTYO』にも収録されています。
AIは2022年の12thアルバム『
DREAM』で「パパへ」を発表。AIの人気曲「ママへ」に対して、全国の“パパ”から「パパの曲はないの?」との声を受けて制作し、ミュージック・ビデオではAIの愛娘と共演したことでも話題となりました。
花澤香菜は、2014年の2ndアルバム『
25』にて「パパ、アイ・ラブ・ユー!!」を発表。花澤が父と観た映画や父が作った料理などの思い出に触れながら、幼少に感じた父への想いを綴った愛情にあふれた楽曲となっています。作詞・作・編曲は
カジヒデキが手掛けています。
“マチャアキ”こと
堺正章は、1973年の企画シングル「シャカリキブルース」のカップリングにて「がんばれパパ」を、
雪村いづみは1954年末に初出場した『NHK紅白歌合戦』にて「オー・マイ・パパ」を歌唱。雪村の「オー・マイ・パパ」は、スイスのミュージカル『花火』から生まれ、1953年に
エディ・フィッシャーがミリオンセラーの大ヒットを記録した楽曲のカヴァーです。
そのほか、
Chara「パパと見ていた」、
ウルフルズ「パパと呼ばないで」、
クレイジーケンバンド「パパ泣かないで」、
アルカラ「パパ泣いちゃった」、
モーニング娘。「パパに似ている彼」、
内田有紀「パパはあなたがキライみたい」、
ザ・リリーズ「パパ キケン!」など数多くの“パパ”ソングが登場してきましたが、やはり“パパ”ソングの代表格といえるのが、
忌野清志郎が1991年に6thシングルとしてリリースした「
パパの歌」(写真)でしょう。
糸井重里が作詞した“昼間のパパはちょっとちがう”などの印象的なフレーズが詰め込まれた、働く父親のカッコよさをテーマにしたこの曲は、清水建設のCMソングとして話題に。忌野のソロ・シングルとしてはもっとも売り上げを記録しました。CMで好評だったこともあり、翌1992年に清水建設CMソング第2弾として忌野清志郎 & 2・3'S名義で「
パパの手の歌」を発表しています。同曲も作詞は糸井重里が担当しました。
海外の“パパ”ソングも挙げておきましょう。「パパ・ワズ・ア・ローリング・ストーン」(Papa Was a Rollin' Stone)は、1972年にモータウンのレコーディング・アーティスト、
アンディスピューテッド・トゥルースが最初にシングルをリリース。同年に同曲のアレンジを変えて、
テンプテーションズがカヴァーすると、全米1位を獲得し、翌1973年にグラミー賞3部門を受賞するビッグヒットとなりました。テンプテーションズ版「パパ・ワズ・ア・ローリング・ストーン」は、ソウル・クラシックスの傑作として長く愛され、多くのアーティストがカヴァーを発表しています。
もう一曲は、
マドンナの「パパ・ドント・プリーチ」(Papa Don't Preach)。1986年に3rdアルバム『
トゥルー・ブルー』からのシングル第2弾としてリリースされた同曲は、2週連続全米1位をはじめ、11ヵ国のチャートで1位を獲得しました。娘が未成年で妊娠してしまったことを父に告げた際、“説教しないで”という娘の感情を綴った社会問題をはらんだメッセージ性の高い内容で、それまでの派手で華やかなイメージとは異なるリアリティあるミュージック・ビデオも大きな反響を呼びました。