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スパイク・リーが監督、“マーズ・ブラックモン”として出演するナイキ創立50周年ムービー『Seen It All』の音楽は?

KRSワン(Krs-one)   2022/06/07掲載
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ナイキ創立50周年ムービーで、スパイク・リーとインディゴ・ハバード=ソークがラップ調でやり取りするときに流れているビートは?
スパイク・リーが監督、“マーズ・ブラックモン”として出演するナイキ創立50周年ムービー『Seen It All』の音楽は?
 『ドゥ・ザ・ライト・シング』『マルコム・X』『ブラッククランズマン』などで知られるブラック・ムーヴィーの巨匠スパイク・リーが監督、出演を務める、ナイキ創立50周年のアンセム・フィルム『Seen It All(すべてを見てきた)』がYouTubeにて5月より公開されています。

 スパイク・リーは80年代後半から90年代にかけて、1986年に公開された『シーズ・ガッタ・ハヴ・イット』にて自身が演じた“マーズ・ブラックモン”という象徴的な役柄でナイキのCMシリーズに登場。マイケル・ジョーダンと共演し話題となりました。

 今回のムービーでリーは、30年以上の時を経て再び“マーズ・ブラックモン”として登場し、女優のインディゴ・ハバード=ソーク演じる若者ジミーとチェスを指しながら、ナイキが立ち会ってきた歴代アスリートたちの偉大な瞬間についてラップ調で掛け合いを展開。まず、マーズ・ブラックモンは、ナイキが初めて契約したスター・ランナー、スティーブ・プリフォンテーンを皮切りに、アンドレ・アガシタイガー・ウッズ、そしてジョーダンとのかつてのCMを交えながら、コービー・ブライアントクリスティアーノ・ロナウド、コリン・キャパニック、ジョージ・ガービンらレジェンドたちを畳みかけるように挙げ「オレが見てないものなんて、これぽっちもない」と自慢げに語ります。対してジミーは臆することなく、ジャ・モラントやリアン・エムバペ、大坂なおみ、クロエ・キムら次世代のスターたちの名を次々に挙げて反撃。途中、「ナイキのシューズは最高」と二人で賛同しあうも、「未来はまだこれからなんだから」と見事に“オールドスクール”を押し返します。

 この二人の掛け合いで使われているビートは、社会派ラッパーの先駆けとして知られるKRSワンの「OUTTA HERE」です。同曲は、DJ プレミアのプロデュースにより1993年に発表されたワンの1stソロ・アルバム『リターン・オブ・ザ・ブーム・バップ』(写真)に収録。プレミアによる極太のビートに硬派なラップが炸裂する90年代ヒップホップ・クラシックの一つとして知られます。CMでは「OUTTA HERE」をベースにしながらも登場するアスリートにあわせて、さまざまな音楽が引用されますが、CMの中盤と締めくくりでは、原曲にあるスリック・リックザ・モーメント・アイ・フィアード」のフレーズ「Boogie Down was performin hey they ain't no joke」をプレミアがスクラッチする「OUTTA HERE」のフック部分が印象的に流れます。

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