リサーチ

「CONCERT」「LIVE」「GIG」の違いとは?

2006/03/10掲載
はてなブックマークに追加
「CONCERT(コンサート)」「LIVE(ライヴ)」「GIG(ギグ)」。一体この3つの単語の違いとは? CDJournal.com的考察をまとめてみました。
 「CONCERT(コンサート)」「LIVE(ライヴ)」「GIG(ギグ)」。音楽に慣れ親しんでいる人であれば、普段から何気なく使っているこの3つの単語。このどれもが同じ意味を示しているにも関わらず、ジャンル/場所/雰囲気/個人の思い入れ……など様々な要因が絡んでか、知らぬ間に独自の境界線を引いているのもこれまた事実。一体どこからどこまでが「コンサート」?「ライヴ」?「ギグ」なのか?何とも難しいこの命題を追いかけてみました。

 各文献、事典/辞典/辞書、Webなどでの情報収集によりますと、大まかではありますが、次のことが言えるのではなかろうかと。

●CONCERT(コンサート/演奏会)
ジャンル:クラシック/ジャズ/純邦楽/ロック&ポップス全般
会場:大ホール/中ホール
※生演奏に限らず

●LIVE(ライヴ)
ジャンル:ジャズ/ロック&ポップス全般
会場:大ホール/中ホール/ライヴ・ハウス
※生演奏に限る(形容詞的意味)

●GIG(ギグ)
ジャンル:ロック
会場:ライヴ・ハウス
※生演奏に限る(「コンサート/ライヴでの演奏」を意味するところがはじまり)

 イスの有り無しは?チケット代は?……といった個人の意見を差し引いた一般的な概念で考えるならば、クラシック=コンサート、ジャズ/ロック&ポップス=ライヴ、ロック=ギグ、ということで宜しいのではないでしょうか。もともとの意味を辿れば、ジャズ・セッション/ステージでの演奏を称していたという“GIG”は、ミュージシャンの間から生まれた俗語であることも判明。

 いつの頃よりか“GIG”はロック・シーンに広く浸透、小規模なライヴ・ハウスでの演奏を意味するようになったこの言葉。会場は広くなっても俺たちは変わらないぜ!とばかりに「GIG感覚」を高らかに宣言した、BOφWY「ライヴ・ハウス武道館へようこそ!」にその真理が表現されております。

 ついでに言うならば、消毒GIG、炎天下GIG、限界破滅GIG、衝撃連鎖GIG……などなど、貸しスタジオや、公園ほどの敷地も無い広場、はたまた家のガレージなどで開催されるなど、どれだけ会場が狭かろうと珍しくはないパンク/ハードコア・シーンでも“GIG”はすっかりお馴染みの存在。

 今やジャイアンしか浮かんでこない“リサイタル”、フェスティバルも昔はこう呼ばれていました“ジャンボリー”、朝霧が有名“ジャム”、テクノ/ハウス系でのフェス“レイヴ”、“乗船”(漁港)、“夜会”(中島みゆき)……などなど、その1ステージを表現するには多すぎる語彙の数々。TPOに合わせた使い分けも大事ですが、敢えて通例を完全無視した画期的な使い方も試してみたいところ。演歌GIG!クラシックGIG!大正琴レイヴ!周囲の人々を唖然とさせるほどの開き直りっぷりでどうぞ。
※ 記事は掲載日時点での情報をもとに書かれています。掲載後に生じた動向、および判明した事柄等は反映しておりません。ご了承ください。
全メディア/タイプ 最新リサーチ
 
※ 掲載情報に間違い、不足がございますか?
└ 間違い、不足等がございましたら、こちらからお知らせください。
※ 当サイトに掲載している記事や情報はご提供可能です。
└ ニュースやレビュー等の記事、あるいはCD・DVD等のカタログ情報、いずれもご提供可能です。
   詳しくはこちらをご覧ください。
[インタビュー] スペシャルインタビュー 坂本慎太郎[インタビュー] 飼い慣らされない女たち――キノコホテル創業10周年 マリアンヌ東雲が2017年を振り返る
[インタビュー] 静的でありながら“不穏の予感”それでいて“快楽そのもの” ギリシャラブ・天川悠雅が目指す、理想の音楽[インタビュー] 西恵利香、2018年へ “いつでもそこで歌ってる人でありたい”
[インタビュー] サクソフォン奏者として、新たにバッハの音楽に息を吹き込む――上野耕平が挑むJ.S.バッハの無伴奏作品集[インタビュー] ビッグバンドは一生もの!――守屋純子がジャズ100周年を祝う「The 100th Anniversary of Jazz: Legends of Yesterday and Today」
[インタビュー] 新しい風が吹いている――吉田ヨウヘイgroupが『ar』で目指したバンド・サウンド[インタビュー] 好きなことや大事にしていることを信じて人生を謳歌しよう ベッド・イン『TOKYO』
[インタビュー] 優しく奏でる篠笛で、安らぎにあふれた時間を――佐藤和哉が妹尾武と紡ぐ初のカヴァー・アルバム[インタビュー] 常に上だけ見ていたい ゆるふわギャング“NENE”初のソロ・アルバムを発表
[インタビュー] 歌声で本当の気持ちを伝えられれば一番いい 桐嶋ノドカ「言葉にしたくてできない言葉を」[インタビュー] 月と対峙してきた人々の想いや営みを、ヴァイオリンの響きで――川井郁子、7年ぶりのオリジナル・アルバム『LUNA』
弊社サイトでは、CD、DVD、楽曲ダウンロード、グッズの販売は行っておりません。
JASRAC許諾番号:9009376005Y31015