北海道池田町がワイン醸造用ブドウとして開発し、
DREAMS COME TRUEの
吉田美和が命名した「未来(ミライ)」「銀河(ギンガ)」の2品種が、2022年1月17日に農林水産省に登録されました。2品種とも、2020年11月に日本で3番目にO.I.V.(国際ぶどう・ぶどう酒機構)に登録され、国際品種として認められた品種「山幸」を主体に交配しており、その点でも注目を集めています。
吉田美和の出身地・北海道池田町では、自然災害による不況からの復興を目的に1960年代からブドウ栽培・ワイン造りが始まりました。厳しい気候と闘いながら試行錯誤を重ね、現在では町を支える産業として成長。同町では冷涼な気候と風土に適したブドウの開発に常時取り組んでおり、その中で誕生した新品種2種(黒ブドウ1種、白ブドウ1種)の命名を吉田美和に依頼。吉田が「未来」「銀河」と名付けたこの2品種は農林水産省に登録申請され、約3年半を経て正式に国内ブドウ品種として登録されました。
現在栽培されている「未来」「銀河」はごくわずかですが、今後、植樹本数を増やし、また道内外の栽培農家への普及に努めていくとのこと。十分な収量が見込めるようになったら、「未来」は樽熟成を伴うフルボディの赤ワインに、「銀河」はシャープな酸のある本格的な製法によるスパークリングワインの原料として検討しています。
また、過去には、2005年に池田町にあるDREAMS COME TRUE・吉田美和にまつわるアーカイヴ(=資料)を保管、展示することを目的としたSTORAGE(=倉庫)「DCTgarden IKEDA」が、2009年には「DREAMS COME TRUE VINEYARD(通称「ドリカムブドウ園」)」がオープン。250本の山幸の植樹に、DREAMS COME TRUEと地元の中学生も参加しました。2012年に実をつけ、高校生になった当時の中学生が収穫。そうしてできた「DREAMS COME TRUE VINEYARDファーストヴィンテージワイン」は、2015年に成人を迎えた彼らに、町とDREAMS COME TRUEからの記念品として贈呈されました。以降、毎年地元の中学生が参加し収穫されたブドウから造られたワインを成人式に贈っています。
そして、これまで池田町の新成人の特権だった「DREAMS COME TRUE VINEYARD」のワインが2022年2月、ファンに向けて初めてリリース。2015年、2016年、2017年の3ヴィンテージをセットにして販売予定です。長期の樽熟成と瓶熟成を経て酸とタンニンがバランスよく溶け合って美しく変化したワインを“ドリカム”の楽曲とともにお楽しみください。
さらに、今回「未来」と「銀河」が新品種に登録されたことを記念し、DREAMS COME TRUEの楽曲の中からプレイリストを公開しています。
[コメント]私が子供の頃に始まった池田町のワイン造りは、たくさんの方が努力を重ねながら今に至っています。
小さい頃から見てきた池田町のワイン事業が、この先も未来を見据えてもっと発展していくようにという願いを込めて「未来」と、そして「銀河」は町外れから見上げる池田町の星空をイメージして名付けました。
そして、せっかく私たちが名前をつけさせていただけるのであれば、DREAMS COME TRUEの楽曲タイトルを命名のヒントに、ということも意識しました。――DREAMS COME TRUE・吉田美和