1970年代から札幌を拠点にジャズ・ピアニストとして活動し、2016年に永眠した
福居良 。札幌のジャズクラブ「スローボート(Slow Boat)」を経営し、若手ジャズプレーヤーの育成にも力を入れ、札幌市が「ジャズの街」として魅力を発信する一助となりました。
1970年代にTRIO RECORDSから『
Scenery 』と『
Mellow Dream 』の2作品を発表、これらの作品がYouTubeを通じて海外のジャズファンに発見され、現在は世界各国でCDやアナログレコードが発売されています。
このたび、1977年に札幌のライヴハウス「びーどろ」にて開催された幻のライヴ音源『ライブ・アット・びーどろ' 77』が発掘され、4月14日(水)に発売されることとなりました。福居のオリジナル楽曲に加え、「スピーク・ロウ」や「ラブ・フォー・セール」などのスタンダード・カヴァーも収録、ライヴならではのエキサイティングな躍動感に満ち溢れた演奏が楽しめる作品となっています。
同時に自身のジャズクラブ「スローボート(Slow Boat)」(現在は奥様の福居康子さんが運営)で発売されていた3枚の作品『マイ・フェイヴァリット・チューン』、『リョウ・フクイ・イン・ニューヨーク』、『ア・レター・フロム・スローボート』も同時発売されます。
[コメント] まさか福居良がこのような音源を残していたとは。1977年6月8日録音の完全未発表ライヴ音源である。 録音は札幌のライヴハウス「びーどろ」にて、福居の『Scenery』と『Mellow Dream』を手掛けたプロデューサー、伊藤正孝によって行われた。まさにあの時期の福居トリオの演奏であるが、同時に、スタジオ録音作品にはない圧倒的な熱量と鮮度があり、エキサイティングなことこの上ない。 16分に及ぶ鮮烈な「Mellow Dream」は言わずもがな、躍動する「Speak Low」、艶やかに紡ぐ「Body & Soul」、疾走する「Love For Sale」、重厚な「Mr. P.C.」、零れ落ちる「My Foolish Heart」と、熱に浮かされたような圧巻の演奏である。当時、このライヴから抜粋した音源がトリオ・レコーズ本社で認められ、セカンド・アルバム『Mellow Dream』制作の運びとなった。 あらゆる意味で貴重な音源である。 ――尾川雄介(UNIVERSOUNDS / Deep Jazz Reality) この作品を聴く何よりの喜びは、福居良トリオの広漠な未発表音源を聴くことが出来る事。 世界的パンデミックという時の中で、本作こそ私たちが必要とする癒やしだと思います。 ――Gilles Peterson(ジャイルス・ピーターソン) VIDEO
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