赤い公園SPECIAL:2ndアルバム『猛烈リトミック』インタビュー

赤い公園   2014/09/24掲載
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2ndアルバム『猛烈リトミック』インタビュー
 ライヴでの圧倒的な存在感、刺激のある楽曲構成、そして胸に突き刺さる歌とメロディ。クリエイティヴでいてフィジカルなエナジーを放つガールズ・バンド、赤い公園が、1stアルバム『公園デビュー』から約1年ぶりとなるニュー・アルバム『猛烈リトミック』を完成させた。これまでの高い音楽性を突き詰めながら、さらにポップさが加わったサウンドをたっぷり聴かせてくれる充実度1500%の作品だ。さまざまなタイプの全15曲から、リミッターを解除したバンドの突き抜けたパワーを存分に感じることができるはず。2014年のキーになるであろう猛烈な新作。ここに込めた思いについて、ギターの津野米咲、ヴォーカルの佐藤千明に話を聞いていこう。
――ニュー・アルバム 『猛烈リトミック』は、キャッチーで聴き手を掴むパワーが前面に出た、突き抜けた作品という印象があります。制作前に、より開いたものにしたいという思いはありましたか。
津野米咲(以下、津野) 「今年に入ってからのシングルの流れをまとめるというよりも、曲ごとに方向は違うけど、すべての方向にテンション高く行ききったアルバムが良いなとは思ってました。15曲もあるし、曲ごとの役割も与えられたと思います。いっぱい曲数があったことで、逆に気が楽になって、それで開けたのかもしれない。あと1曲目の〈NOW ON AIR〉ができたときに、パーンと視界が明るくなりました」
――「NOW ON AIR」は、赤い公園のポップ感が全開となったロック・チューンですね。
津野 「かなりブチあがり感がある曲になりましたね」
佐藤千明(以下、佐藤) 「津野からデモを聴かされて、すごくポップだなと思いました。あと、蔦谷(好位置)さんにアレンジを加えてもらったら、かなりロック・テイストになって、“これは赤い公園、だいぶ新しいぞ”と思いましたね。とてもワクワクしたし、この曲が入ることでアルバム1枚の振り幅がガーンと広がりそうだという手応えを掴みました」
――歌詞はラジオ好きな主人公を通じて、大切なものを大事にしたいという思いが込められていますね。
津野 「そうですね。私の中では、“レディオ”って擬人化されてるんですけど」
――スネ夫みたいな (笑)。
津野 「はい(笑)。 私、ほんとラジオよく聴くんですよ。ラジオやテレビ離れがどんどん進んで、そういうものがなくなっちゃうのかなって思ったとき、ラジオを“レディオ”って擬人化したらどんどん切ない気持ちになっちゃって(笑)。だからこの曲は、レディオに恋してる子の話ですね」
――ラジオそのものに恋してるストーリーだったと。では、アルバム全体の話ですが、蔦谷好位置さん、亀田誠治さん、蓮沼執太さんなど複数のプロデューサーを起用したのは?
津野 「亀田さんとは以前やって本当に楽しかったので、またやりたいと思ったからですね。蓮沼さんは1曲(お留守番)だけですけど、前からぜひともご一緒したいなと思っていて。蔦谷さんは尖っているから(笑)、一番ポップなのとダークなのを頼もうってスタッフと話してたんです。それで〈NOW ON AIR〉〈108〉と〈ドライフラワー〉を頼んだんですけど、〈ドライフラワー〉で、さっと真顔になった瞬間の、怖い“闇・蔦谷”を出してもらえたなって(笑)」
――(笑)。「ドライフラワー」の静けさから爆発する感覚はヤバいですね。
津野 「ですね。蔦谷さんは音楽の先生みたいな方で、遅い時間にレコーディングが終わっても、弦の採譜の仕方、ぶつかったらダメな音とか教えてくださったり、お互いイタリア音楽のコード進行が好きだとか話したり、そういう時間がすごくよかったです。亀田さんは相変わらず最高な方だなって思いましたね」
――では、制作する中で個人的にポイントになった曲をそれぞれ挙げてもらえますか。
津野 「私は〈108〉かな。この曲は一筆書きで書けた曲なんです。蔦谷さんのアレンジでちょっとファンキーになったけど、最初から歌詞も歌もアレンジも含めてこの感じで。こんなにさーっと一筆書きで書けたのは初めてだったんです」
佐藤 「私は、アルバムの最後に収録されてる〈木〉ですね。これは津野のプロデュース曲ですけど、歌も楽器もアレンジも含めて、みんな職人っぽいなって思えたんです。今までの赤い公園のガーッとした勢いがプロフェッショナルに昇華されて、カッコいい一面が見れるんじゃないかなって」
――自分たちの音作りにより一歩踏み込めたと。それは自分たちの持ってるもの、引き出しをより出せる環境になってきたってことですか?
津野 「それもあります。もちろん作ってるときは必死で、時間もあったわけじゃないけど、どこか気持ちの余裕はあったんです。みんな不安がりなんですけど、良いものを作れてるなって身をもって実感できてたのはあるんですよね。変なプレッシャーもなく、レコーディングはどれもすごく良い現場で。それは私たちだけでやった曲もそうだったし、蔦谷さん亀田さん蓮沼さんにお願いした曲でもそうでした。蓮沼さんはニューヨークにお住まいなので、Skypeでミックスに参加してもらったんです。大きなモニターに繋げて、エンジニアさんと蓮沼さんと会話しながらの作業だったんです。最後に写真撮りましょうって、みんなでモニター囲んで写真を撮りました(笑)」
佐藤 「あれも楽しかったね」
――蓮沼さんのプロデュースした「お留守番」は、エレクトロニカ・ポップ的な楽曲ですね。
津野 「これは元曲から明るくなりましたね。元はシンプルなピアノ・サウンドだったんですけど、スゴくカッコよくなりました」
――では、佐藤さんが歌で大変だったのはどの曲ですか?
佐藤 「〈いちご〉と 〈私〉、〈108〉とかいっぱいあります(笑)。全部に共通しているのがリズムですね。自分は割りとのっぺり歌うタイプで、リズムがあまり良くないんですよ。〈いちご〉〈108〉は特にリズムがキーになる曲だからすごく気を使ったし。〈私〉は、 自分の歌ってる声があまり好きじゃなかったんですよ」
――どんなところが?
佐藤 「〈私〉の、Aメロ、サビにいく前がすごく素朴で、その素朴な歌い方が嫌だったんです。でも、これはこういう曲だよってみんなが言ってくれて、これでいいんだなと思えたんです。あと、この曲はレコーディングしたのが2回目なんです」
津野 「昔の自主制作盤 『ブレーメンとあるく』にも入ってて」
佐藤 「当時の自分は、 今よりも全然へたくそで出せないキーがあって、無理にノドでガーッて歌ってた声の汚さがそのときは嫌だと思ってたんです。でも今回歌ったら、そのキーはきれいに出ちゃったんですけど、これはきれいに出す曲じゃないよなと思えたんですよね。へたくそにしろ何にしろ、そのときにしか歌えない歌ってあるんだって、この曲には教えてもらえたので、私の中では大事なポイントになってます。結局、最後に転調するから高いキーが出なくて汚くなっちゃったんですけど(笑)」
――(笑)。言ってみれば、以前からある曲は、より良い形でブラッシュアップされたってことですね。
津野 「そうですね。でも〈木〉もデビュー前からあったし、ほとんどブラッシュアップの作業でしたね。このアルバムのために書いた曲って〈NOW ON AIR〉くらいで、あとはデモがあったんです。できた当時は形にしなかったけど、ずっと出したいなって気持ちがあって、今回ドンと入れちゃいました(笑)」
――そうだったんですね。ちなみに津野さんって、多作な人ですか。
津野 「作りますね。いつも曲を作ってます」
――家作業大好き?
津野 「家作業以外なんもしないです(笑)。作業してちょっと疲れたなと思ったらクロスワードパズルやって、よしやるぞってやって疲れたら『マインスイーパ』 とか『数独』とかやっての繰り返しです(笑)」
――曲作ってゲームやっての在宅系だと(笑)。
津野 「ですね。家で解決、在宅系女子です(笑)!」
――(笑)。そうして生まれたものをバンドで練り上げて、楽曲としてよりフィジカルなものにしていくのが好きなんでしょうね。
津野 「ほんとそうなんです。結構前の曲から最近作った曲まで、コンスタントに作ってきたものが、同じアルバムにいい感じで共存してるのは感慨深いですね」
――あと、佐藤さんのヴォーカルはさらに表現力を増してますが、その大きな要因となったものは何だったと思いますか?
佐藤 「曲の振り幅に助けられてるところもありますね。これだけいろんな側面を持つ曲があると、いろんな歌い方をするのが自分でも楽しいので、自然とできたって感じです。でも、勢いよりも冷静に(曲と)関わっていたかったんです。歌に関しても、プロフェッショナルでいたいと思って、自分の中で曲のイメージをひとつひとつ噛み砕いて、どんな声色をすれば良いのかっていうのを考えたところはあります」
――そして、藤本ひかりさんのベースライン、歌川菜穂さんのドラミング、リズムのきめ細やかさもすごく目を見張るものがあるなと思いました。
津野 「あの2人こそ勢いまかせじゃなくなりましたね。そう思ったのは今年に入ってからです。私たちは、音源でもライヴの生々しい感じをずっと収録してきたけど、細かくは何をやってるかよく分からないところが確かにあったんです。そこをクリアに作ることで、1音1音の意味が分かってきたんですよ。“ここの一打だけキックを抜いてほしい”とか“ここのGだけ伸ばしすぎてる”とか、 そういう差し引きによって、全部がクリアに見えてきた。結果、どの曲もカッコいいし、1stアルバムとは違うぞっていうのがすごくよく分かるものになったなって」
――セカンドだからこその成長感が出ていると。津野さんのフィードバック・ギターの使い方も巧みさを増してますよね。
津野 「私、ノイズしか出してなかったかも(笑)。〈ドライフラワー〉では、スタジオの通路みたいなところにアンプを置いて録ったんです。あれはうるさくてヤバかった(笑)。建物が揺れてるみたいなデカい音でしたね(笑)。どうやったらどういう感じのノイズが出るかはなんとなく分かってきましたね。今回の私のベスト・オブ・フィードバックは〈風が知ってる〉ですね。あと今回はライヴのことをまったく考えなかったんです」
――ライヴでの再現を優先するよりも、音の追求をしたと。
津野 「ですね。こんなにデカい音出せないぞってくらいの音でしたから。あと、デカく鳴らした音を小さく落とし込むのも好きだなって。それは〈風が知ってる〉を亀田さんとやったときにいいなと思ったんです。めちゃくちゃデカい音で録ったけど、サビのところとか音質的には細いんです。で、突然間奏でギターが前に出るみたいになった。そういった全体の景色は、プロデューサーさんたちがいい景色にする上手さを教えてくれた感じがします」
――録り音をいかに活かしていくかっていうこだわりですね。
津野 「そうです。ドラムの音もすごくこだわったし、全曲、楽器の音色が違うし」
――それは、音を楽しんでほしいっていう提案でもあるのかなと。
津野 「そうなんです。 音って面白いと思うんですよね」
――さて、「TOKYO HARBOR feat. KREVA」ですが、KREVAさんは何きっかけでオファーしたんですか。
津野 「この曲は前からあってライヴでもやってたんです。でも男の人の声がどうしても欲しいよねって話してて。私たちKREVA さん大好きでお願いしたら、オッケーしてくれたんです。一発でこの完璧なラップを入れてくれて、ほんと素晴らしいリリシストだなって」
――アーバンな雰囲気が出ますね。
津野 「そうなんですよ。 いや〜、赤い公園のアルバムでKREVAさんの声が聴けるってヤバい!」
――佐藤さん的には?
佐藤 「いや〜、もう私はKREVAさん大好きで〜(デレデレ)」
――どうしました、急に韓流マダムみたいになりましたよ(笑)。
佐藤 「アハハハ。この間もKREVAさんが音楽監督と出演されてる音楽劇の舞台(『最高はひとつじゃない2014』)を観に行ったんですけど、素晴らしかったですねぇ(満面の笑顔)。自分がほんとに好きで尊敬してる方と同じ曲の中で歌えるのは、すごいなと思いました。ハ〜、カッコよかったよねぇ〜、悪い男ですた……でした(笑)」
――噛むくらいグッときたと。歌詞は恋愛シチュエーションですしね。
津野 「“冗談半分・・・なら 残りの半分は本気!?!?”って、ねぇ」
佐藤 「そこがズルい (笑)」
2人 「翻弄されて〜〜(笑)」
――ハモってますよ (笑)。
津野 「いやでも、私たち背伸びしてもまだまだ若僧なので、届かない素敵な大人の曲に仕上げてくださって感謝してます」
――あと「サイダー」は疾走感のあるサマーチューンですが、ハロー!プロジェクト好きの津野さん的には「初恋サイダー」がよぎったり(笑)?
津野 「Buono!(笑)。まぁ、若干よぎりましたけど(笑)。これはフェスで映える曲が欲しいなってイメージで作ったんです。青春を思い出してる感じの青春ソングになってます。オレらにも青春時代があったんだぜって(笑)。この曲を聴いてると、対象アイテムがなくてもドキドキする」
佐藤 「そうだね。学生時代の恋みたいなのを思い出してる感じで」
――歌ってるときはどうでした?
佐藤 「歌ってるときは……何も思い出してなかったですね(笑)」
津野 「まあ、思い出せるようなこともあまりないんですけど(笑)」
佐藤 「これは、音のキラキラと自分の声がトゥーマッチすぎてどうしようかなと思ってたんですけど、必死の声作りで最終的に良くなったなって」
津野 「これは亀田さんのテイストが出てて好きですね。ベースがメッチャカッコいいですね」
――そして、「楽しい」 は、モータウンっぽいイントロからパワーポップ、トッド・ラングレン感のあるナンバーとなってます。
津野 「うれしい。そういう曲を作りたかったんです」
――しかも、サビの“楽しい”を大人数で叫んでるのがいいですね。これは、今のバンドのマインドの反映なのかなと思いましたが。
津野 「まさにそうです。 赤い公園って、世界観がどうとかいろんな風に見られるけど、私たちただの女子だから、意外と面白いこと言えないし、カラオケ行ったらモノマネしかしないし、aikoさん大好きだし。でも、そういうのをいちいち言うのも違うよねっていうのを、この1曲にまとめた感じですね。'ちょー楽しいでーす!'みたいな (笑)。あとこれは、初の各楽器のソロ回しがあってメッチャ楽しかった。初めてだったからエンジニアさんがウケを狙って、ソロになるとミックスで他の楽器がいきなり小さくなるのが面白かった(笑)」
――アルバムのラストに向かっていく流れでいうと、「お留守番」のあとに「風が知ってる」が入って、この曲のドラマチックさがさらにアップして聴こえますね。
津野 「私も、いい曲だなと思っちゃいました。〈お留守番〉が終わって、キャーって(笑)。すごくバランスのいい曲ですね。これがアルバムの最後でもよかったけど、でも私の中で〈風が知ってる〉は、“最終章が始まるよ”ってイメージなんです。これがかかってる間にエンドロールが始まるけど、最後の曲ではないんです」
――「木」は、できたときからラスト・チューンだと思ってました?
津野 「はい。イントロが、もう絶対ラストだなと思ってました。今回、全然アルバムの曲順は迷わなかったです」
――ちょっと話が逸れますが、曲を作ってるときに絵とか浮かびます?
津野 「浮かびますね。数字とか色とか」
――へ〜、数字が浮かぶって人は初めてです。例えば「木」は?
津野 「紺色の明朝体の6です」
――フォントまで出てくるんですか。
津野 「出てきますね」
――じゃあ「ドライフラワー」は?
津野 「メッチャまぶしいピンクの8ですね」
――“米咲の部屋”みたいな、占いとかできそうです(笑)。
津野 「物販でやりますかね(笑)。で、全部やった最後に、“人に頼ってるんじゃないわよ”って言うとか(笑)」
――突き放しちゃうんですか(笑)。それにしても、『猛烈リトミック』は力作ですね。完成しての思いを聞かせてもらえますか。
津野 「ほんとに力作で自信があるんです。だからこそいろんな人に聴いてほしい。今は、良いものを作れたって清々しい気持ちですね。今まで、どうしようどうしようって後ろ向きだったりしたけど、気の弱い部分がなくなって、“みんな聴けよな”みたいな(笑)」
佐藤 「みんながプロフェッショナルに考えて携わった一枚ですね。もう勢いだけじゃないんだぞって作品になったので、ぜひ聴いてほしいですね。あと、ライヴはライヴ、音源は音源の良さって分かれてると思うんです。ツアーももちろん来てほしいですけど、音源だけの良さを、いいイヤホンとかで聴いてもらえたらうれしいなと思いますね」
――プロフェッショナルという言葉が先ほどから出てきますが、それだけ高いモチベーションで制作に臨めたわけですね。
佐藤 「そうでしたね。みんな冷静で、ちゃんと自分のやりたいことを考えてたし。“自分のスタイルはこうで、この曲の中ではこうしたい”って、良い意味での我を出せたと思います」
――自信が大きなプラスに作用したって感じですね。
津野 「そうですね。あと正直、余計なことを考える時間もなかったんです。それは良かったことで、プロデューサーさんからデモが返ってきたものを、いつまでに練習してレコーディングして、その間にフェスに出てとか、みんな音楽的な代謝が良い状態だったんです。それは、ずっと続く集中力ではないとは思ってました。でも、刺激的だから飽きることもなかったし、楽しめたし、集中力が途切れないうちに終われたっていうのはあったと思います」
佐藤 「集中力はありましたね」
津野 「マスタリングが終わったあと、放心状態で立てなかったよね(笑)。一気に疲れが出て(笑)」
佐藤 「だからこその達成感を感じられた一枚ですね」
津野 「無理なく異常な集中力を発揮することができて、ナチュラルアドレナリン的なものが出てたのかなと思います」
――あと、前作を出した去年とはバンドを取り巻く環境も変わったじゃないですか。いろんな対バンもあったり、リスナーの幅も広がったと思うんです。それこそ津野さんがハロー!プロジェクトのコンピを選曲したことから赤い公園っていうバンドに興味を持った人もいるだろうし、アップアップガールズ(仮)と対バンをやったきっかけでアプガファンも確実に何人かは聴くじゃないですか。
津野 「そうか、まずアプガ・メンバーが聴きますからね(笑)」
佐藤 「“アルバム聴きた〜い”ってLINEが来ました(笑)」
――(笑)。興味を持つ層が広がったところに、前作以上にポップさもある今回のアルバムはガツンと響くんじゃないかなって。各方面からモテモテな作品になるんじゃないですか(笑)?
2人 「モテてー(笑)」
――あははは。
津野 「でも、確かに自分でもJ-POPとして聴けるアルバムだなと思います。それは念頭に置いてやってましたね」
――あとメジャー感もあるし。
津野 「メジャー感! 初めて言われたんですけど(笑)。今まで、さんざん高円寺っぽいとか言われてたのに(笑)」
――高円寺っぽさも残しつつ、で(笑)。東高円寺二万電圧みたいなゴリゴリのライヴハウスから大規模な野外フェスまで、キャパやシチュエーションに関係なくオーディエンスをロックできる赤い公園というバンドのレンジの広さが今回の作品には詰まってるんじゃないかなと思うんです。ドラマの主題歌から入った人も、コアな音楽ファンも同時に楽しめるような作品になってるんじゃないかって。例えば山下達郎さんとかもそうじゃないですか。
津野 「ああ、確かに」
――っていう意味でのメジャー感があるなって。
津野 「うれしい、やってて良かったです(笑)」
――ほんとキャッチーだし、声も演奏も色気がありますよ。
2人 「色気!」
津野 「私たちモテますかね?」
――モテると思います(笑)。
津野 「やった(笑)!」
佐藤 「よかった(笑)! ほんと、いろんな人に猛烈に聴きまくってほしいですね」
取材・文 / 土屋恵介(2014年9月)
撮影 / SUSIE
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