長年多くのファンから愛されている、いしいしんじによる『トリツカレ男』(新潮文庫刊)を原作とした、ミュージカルアニメ映画『トリツカレ男』が、11月7日(金)に公開されることが決定。あわせて、これまで明らかになっていなかった主人公・ジュゼッペ役の声優を
Aぇ! group の
佐野晶哉 が、そしてヒロイン・ペチカ役を
上白石萌歌 が務めることが発表されました。
5月に公開された特報映像では主人公・ジュゼッペが高らかに歌う姿が映し出され、声優は伏せられていましたが、YouTube再生数100万回を突破するなどSNS上で大きな話題を呼び、予想が繰り広げられていました。
何かに夢中になると、他のことは一切見えなくなってしまうことから周りのみんなに“トリツカレ男”と呼ばれている主人公・ジュゼッペを演じる佐野晶哉。その溢れる才能から、ミュージカルに出演の経歴を持ち、映画やドラマでも幅広い活躍を見せ人気を博している佐野が、魅力たっぷりにジュゼッペを演じます。
ジュゼッペが恋に落ちる風船売りのペチカを演じる上白石萌歌は、ミュージカル『赤毛のアン』に史上最年少出演後、俳優として活躍する一方で、“
adieu ”名義でアーティスト活動も行なっています。そんな上白石が、様々な表情を見せるペチカを見事に表現しています。
また、歌唱力抜群の佐野と上白石のふたりが歌う劇中歌を制作したのは、
Awesome City Club のatagi。映画音楽を手がけるのは“初”となるatagiが劇中歌5曲と一部劇伴を担当。彩り豊かな音楽の数々を生み出し、中でも2人が歌うデュエット・ソングは多幸感あふれるミュージカル・シーンに仕上げています。
さらに、今回音楽予告も公開に。佐野&上白石が歌う劇中歌「ファンファーレ 〜恋に浮かれて〜」の一部も聴くことが出来ます。本予告編では、「トリツカレ男のジュゼッペだぞ」というジュゼッペのセリフからスタート。その後ジュゼッペはペチカに心を奪われ、緊張のあまり目も合わせることができない中、「友達になりたいんだ、キミと」と自分の気持ちを伝えると、ペチカは「喜んで!」と嬉しさを露わに返事をします。2人の物語が加速していく予感と共に、佐野と上白石の息がぴったり合った劇中歌「ファンファーレ 〜恋に浮かれて〜」が流れ、ジュゼッペとペチカが共に時を過ごし、仲を深めていく2人の様子が色彩豊かに描写。2人が歌う劇中歌についてatagiは、「まるでお菓子箱を覗くような無邪気さ、何かを予感させる高揚感。誰にも訪れうるそんなワクワクを歌にしたいと思い楽曲を制作しました」とコメントしています。
[コメント] ジュゼッペにトリツカレた佐野晶哉です。 初めて映像を見た時、1枚1枚手書きで描かれた温もり溢れるアニメーションと個性的なキャラクターに釘付けになり、純粋に生きるジュゼッペに勇気をもらいました。 劇場を出るといつもの世界がいつもより澄んで見えるような映画です。 好奇心を奮い立たせてくる素敵なストーリーと心躍る音楽をぜひ劇場で! この映画にトリツカレてください! ――ジュゼッペ:佐野晶哉 ペチカ役を演じました、上白石萌歌です。 いしいしんじさんが20年以上前に紡がれた瑞々しい物語に新たな息吹が吹き込まれ、鮮やかな色彩や歌が加わることでさらに豊かな世界が広がったこの作品に参加させていただけて、とても幸せです。 ペチカはさまざまなものを抱え、孤独に生きる女の子。ジュゼッペと出会うことで彼女の凍りついた心がしだいにほどけてゆきます。 物事に対しても人に対しても、“好き”という気持ちを混じり気なく心に持つことの素晴らしさを改めて感じました。観終わった後に目に映るものすべてがうつくしく見えるような、そんな作品です。大きなスクリーンでぜひ体感してください! ――ペチカ:上白石萌歌 音楽を担当させていただきました、Awesome City Club atagiです。慣れない事もあり不安がありましたが、コンテができ、絵が動き。作品がどんどん立体的になっていく中で、いつしか物語の一員になったように音楽を作る事ができました。作品に導かれるように音楽を作れたという事は、本当に幸せな事でした。出来上がった作品を見て、改めて佐野さんや上白石さんの表現に驚かされました。歌唱もセリフも、随所にまごころを感じました。この映画には、人の営みの面白さ、可愛さ、温かさ、そして力強さが詰まっています。ワクワクして作品をご覧になって頂けたらと思います。 ――音楽:atagi(Awesome City Club) VIDEO
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