大阪・寝屋川発の4人組ロック・バンド、grating hunny(グレイチングハニー)が、9月17日にSEEZ RECORDSより第3弾リリース作品となる新曲「未成年だった」をデジタル・リリースしています。
新曲「未成年だった」は、スズキタイヨウ(vo,g)が突然の喪失と向き合いながらも、18歳の正直な言葉を記録した一曲。決して絶望ではなく、前に進む力を放った作品に仕上がっています。色々と辛いことは人それぞれあるものの、君の痛みも、僕の痛みも、全部引き受けて、grating hunnyが吹き飛ばす。そんな願いを託した楽曲です。
あわせて、「未成年だった」のミュージック・ビデオも公開。留置太輔がディレクションを担当した本作は、フィルムとデジタルが駆け抜けるように交錯し、ノイズすらも熱量に変えた映像作品。地元・高槻でのリアルなオフショット、シャボン玉が弾ける幻想的なカット、そしてラストにはスズキタイヨウがワンカットで魂を叫び切ります。すべての想いが疾走する、激情のミュージック・ビデオとなっています。
また、grating hunnyは東京・大阪で自主企画〈体育館壊す〉を開催します。9月26日(金)大阪・心斎橋PangeaにはJIGDRESS、10月5日(日)東京・下北沢SHELTERにはつきみを迎え、それぞれツーマン・ライヴとして行われます。チケットは現在先着販売中。ぜひ、18歳の彼らが放つまっすぐな衝動をライヴで体感してください。
grating hunnyは2023年、大阪・寝屋川VINTAGEを拠点に活動を開始。高校2年生ながら年間50本のライヴを敢行し、2024年後半はメンバーの大学受験により一時活動休止。2025年4月には自主企画ライヴで活動を再開し、復活ライヴとなった東京・下北沢DaisyBarはソールドアウトを記録するなど、無邪気に楽器を掻き鳴らし、爆音でロックを叫ぶ、06世代注目のバンド。今年7月2日に「インソムニアの底で」でSEEZ RECORDSから初リリース。
今後さらなる注目を集めるであろうgrating hunny。彼らのリアルな衝動が溢れる音楽に、ぜひご注目ください。
[「未成年だった」セルフライナーノーツ]18歳の冬、
周りは受験ムードにどんどんなっていく。
高校は午前で授業が終わり、
昼になれば僕は一人ぼっちになった。
自転車を漕いで遠くの街まで行けば、
一人ぼっちなことは気にならなかった。
ペダルがぐるぐる回ると、音がして、
僕はもっと遠くに引っ張られていくみたい。
知らない街の、新しくできたマンション。
知らない街の、賑わう小学校。
知らない街の、知らない駅の看板。
もっと僕の世界の地図が広がれば、
悲しい時にどうすれば悲しくなくなるか、
分かるかも。
注射器みたいに笑ったあの人には注射痕があったけれど、そのおかげで僕は健康です。
ありがとう的な言葉が言える歳になれば、
もう少しまともな歌を書くことにするけれど。
18歳の僕はこんな風に生きてたなぁという記録。――スズキタイヨウ(vo,g)