俳優・シンガー・ソングライターとして注目を浴びるSAKI(俳優名: 咲貴)が、新曲「ずっと、」を2026年公開予定の映画『借金Vol.2』主題歌として、12月10日(水)にデジタル・リリースすることが発表されました。
『借金Vol.2』は、上司との関係をきっかけに会社を辞め、ホスト通いの末に借金を抱えた主人公・カヤ(
さいとうなり)が、行き場を失いながらも他者との関わりを通して再生へと向かう姿を描くヒューマン・ドラマ。監督・脚本・編集は気鋭の増田凌。現代社会における孤独や人間関係の歪みをリアルに映し出しながら、“誰かと出会うことで人は再び生き直せるのか”という普遍的なテーマを描いた作品です。
出演には、さいとうなり、大久保裕太、浮田恵梨子、一森千世、
小中文太、橘ビアンカ、宮瀬彩加、本橋佳代子らが名を連ね、SAKI(咲貴)もアミ役で出演しています。
アミを演じる咲貴=SAKIが歌唱する主題歌「ずっと、」は、深い痛みを知った先にある“優しさ”をテーマに、“誰かを想い続けることの強さと脆さ”を繊細なヴォーカルで描き出したナンバー。編曲は、
SixTONES、
アイナ・ジ・エンド、
BiTE A SHOCK、SGらを手がける新進気鋭のプロデューサー・武藤弘樹(WATER KIN)。余韻を深めるサウンドとSAKIのヴォーカルが溶け合い、映像世界を立体的に彩ります。映画公開に向けて広がる物語の気配をひと足早く感じさせてくれる作品でありながら、今の寒い冬の季節にもぴったり寄り添う、心あたたまるミディアム・ロック・バラード「ずっと、」を是非チェックしてみてください。
SAKIは、2024年映画『
明日を綴る写真館』で出演および主題歌「瞬」で作詞・作曲・歌唱を務め、2025年映画『花束』プロジェクトでは、
岩井俊二とともに作詞を手がけ、
SUGIZOが作曲・編曲を務めたテーマ・ソング「光の風と」も歌唱しています。映画と音楽を横断する“新しい表現者像”として今後の活躍に期待が高まります。
[増田凌 コメント]――俳優としての咲貴本作ではワンシーンのみのご出演でした。男の過去の恋人役、回想シーンということでそこまで多くは要求せず、咲貴さんご本人の解釈を尊重し、お芝居してもらいました。当日はスケジュールがかなり押してしまい、雨も降ってしまい、傘有りの演技に急遽変わったのですが、咲貴さんが持つ雰囲気なのか、男役の大久保さんとの相性なのか、さらに互いの衣装がさらにそうさせたのか、なんだか、すごくしっくりと、シーン自体は暗い雰囲気で、ただ淡々と冷鉄な女を演じてもらうことができました。多くを見せすぎない演技がとても良かったです。いつかまた違ったお芝居、役でご一緒する時を楽しみにしています!――音楽面のSAKI初めて僕宛にメールを頂いた時、シンガーソングライターということにまず目が留まりました。前作はユニットの方に作詞・作曲の主題歌をお願いしましたが、いつかは実際に出ていただいた方に作詞・作曲をお願いし、歌ってほしいという思いがありました。ヒロイン志望のメールなのでどうお願いすべきかわからず、それでもワンシーンのみの出演だけど主題歌を作ってほしいと伝えたのでした。それを快く受けてくれたのです。SAKIさんの透き通った声は、この映画にぴったりだと思いました。映画がクランクアップしてから、何度も打ち合わせを重ねた上で、MVを撮影、制作しました。素敵な主題歌、MVに仕上がったと思います。[SAKI コメント]劇中ではアミはワンシーンしか登場しませんが、MVではアミと男性との関係が丁寧に描かれていて、本編のスピンオフのようになっています。
刹那的な出会いは、思い出そうとすれば手が届きそうなのに、年月が経つほどに輪郭がぼやけ、まるで最初からなかったかのように記憶の中で霞んでいきます。それでも、どんな痛みや後悔を抱えたまま思い出を閉じたとしても、互いが共鳴していた時は必ずあって。幻でも、夢でもなく、確かに存在していたふたりの断片として、そっと前向きに時の彼方へ過去を送り出すように描きました。恋愛に限らず、出会いと別れは人生につきものです。それでも、何度でも誰かと出会うのだから、出会いを恐れないために、時には向き合い、時には優しく手放し、別の道を歩む。そんな風に、一期一会を噛み締めながら、俯瞰できたら理想かなと思います。ただ、そんなに器用には生きられないからこそ、人生は儚くも、劇的に彩られていくのかもしれませんね。